たった2輪/花は盛りに/拝啓中国共産党殿

朝5時南相馬市鹿島区(仮住まい)の真野川沿いに散歩しました。桜を見るためです。

この4日間同じ行動をしています。

 

ホントに咲く寸前なんですがまだ花弁は開いてません。約100本を探した最後、とうとう見つけました。上流の左岸に見つけました。

 

2輪咲いてました。桜花は白っぽいと思いました。蕾はピンクです。咲く寸前のつぼみの方がきれいだと感じます。

 

蕾もいいし、ちらほらもいいし、満開もいいし、風に流れる桜もいいし、鳥が止まって落ちる桜もいい。でも散り敷いた桜はいまいちだな。花筏はいいなあ。

 

むかし高校の古典で習った「花は盛りに」(徒然草)を思い出します。「満開の桜や満月ばかりがいいわけじゃない。初めと終わりがいい、部屋で想像するだけでいい」とか言ってて、変なこと言う人だなあと思ってたけど、今は少しはわかる気がしました。

 

 

私は、満開もいいけど、咲く寸前と散り際の方が好きだなあ。

 

満開の桜は、菜の花とのコラボがいいなあ。豪華がいい。


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千曲川」という曲です。どこなんでしょうか。美しい風景です。

演奏者は、台湾の人らしいです。

中国共産党さん、統一なんて目指さず、このままでいいじゃないですか。独立したいならさせてあげればいいじゃないですか。去る者は追わず。国共内戦はもう遠い昔。どうですか。経済的に付き合うだけでお互いメリットあるでしょう。

自由を知った台湾、簡単には屈服しませんよ。台湾に武力侵攻したら、世界の主要国は、今回のように台湾応援にある程度回りますよ。お宅の国もやがては少子高齢化、経済は急ブレーキ。厄介事を抱え込むより、そちらの対策の方がいいとおもうけどねえ。ウイグルチベットという厄介事あるんでしょう。

 

言葉が結構分かり合いながら戦争しているウクライナ・ロシアのようにならない方がいいんじゃありませんか。

 

おっとっと、戦争を頭から追い出すために桜の話をしたのに、またそっちへ行っちゃった。

 

 

閑話休題

兼好は、田舎者は満開・満月ばっかりを求めるなんて、田舎人を馬鹿にしてるけど、都会の人も田舎の人も関係ないんじゃないかなあ。

 

 

どの時期の桜が好きかで、性格判断ができるかも(笑)アンケートも面白いんじゃないかな(笑)

 

 

あらためて「花は盛りに」をネットで見てみると、恋のことも兼好は力説してますね。

知りませんでした。高校の時は習ったのかなあ。それとも省略してたのかなあ。高校生には早すぎる、なんて先生の配慮かな(笑)いや文部省か(笑)

 

しかし兼好は、「契りを結ぶより、片思いや遠距離恋愛や失恋や終わった恋の方がいい」、なんて言ってんだから、純潔教育にはいいかもね(笑)

 

 

兼好のやつ、恋愛にひどく失敗したな。そして恋を諦めたんだ(笑)

 

 

さて、今晩は久しぶりに家族5人でお食事です。内孫(3歳)の入園式のお祝いです。

楽しみです。久しぶりに義理の息子とも酒飲みです。あれ、養子縁組したので義理というのか言わないのか、まあそんなことはどうでもいいです。

 

 

静岡では、孫の入学式が数日前にありました。

 

どうぞ孫たちの時代も、平和で、ある程度豊かな日本でありますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうしてたった20人なんだ

俺はイライラしてしょうがない。

 

ポーランドにいっている外務大臣が、政府専用機で帰国する時、ウクライナ避難民を20名連れてくるという。どうしてたった20人なんだ。

 

ウクライナ難民は400万人超だそうだ。そしてポーランドなどの避難民受け入れ先でも困っているそうだ。

 

そんな時、政府専用機2機(予備機も行ってる。その予備機に20名を乗せるのだそうだ)もありながら、どうして20名ばっかりなんだ。

 

何故もっと多くの避難民を引き受けることができないんだ。100人とか200人とか乗れるんじゃないのか。2機だったら。そういう飛行機じゃないのか。席がないのか。何人乗れるんだ。もっと乗れるだろう。困っているんだぞ。20席しかないなら、何回も飛ばせばいい。民間機は200人くらいの乗せられるだろう。

 

20名が入国できるんだから入国に法的問題はないんだろう。

 

引き受ける体制がないのか。そんなの本気だったらできたはずだ。もう1か月がたっている。

 

希望者がいなかったのか。

 

ホントにそうか。

 

もしそうなら、どんなふうに募集したのか。

 

一生懸命募集したのか。あんまり集まると困るから、何か制限して募集したのか。

 

一杯集まるなら、何回も政府専用機か民間借り上げ機を飛ばせばいいだろう

 

日本政府には、ほんとに助けるという気がなかったんじゃないか。

 

この辺のところをマスコミは、質問して聞いてほしい。それを聞かないマスコミにもっと、イライラする。記者連中は、20名っておかしいと思わないのか。

 

 

政府の情報垂れ流しばかりじゃ困る。芸能人やスポーツ選手のことについては、根掘り葉掘り聞く癖に。なぜ政府のすることについては根掘り葉掘り聞かないんだ。

 

 

 

元々難民救済に日本は冷たいとはよく聞く。だったらなんで優しくするような仕組みを作っておかなかったのか。

 

立ち消えになった高齢者への5000円支給、あの金、ウクライナ避難民救済に使いますと政府が言えば、あんまり反対も出まい。反対が出るようじゃ、日本が困った時、誰も助けてはくれまい。

 

こう言うのが日本の安全保障だろ。ウクライナみたいに、ロシアとか中国とかに日本が侵略されたとき、世界の国が助けてくれるように今努力しておくのが、安全保障だろ。

 

なんでそうしないんだ。

 

庶民同士はねえ、お互い様ってわかるはずだ。

 

防衛費増やせだと。馬鹿言うな。まだあと10年、20年は経済成長する中国と、しかも共産党の言うがままの独裁国家中国と軍拡競争してどうする。国家予算の半分を軍備費にということだってできる国家だぞ。そんな国家と競争してどうする。馬鹿が。

 

 

核大国の侵略という国家犯罪を目の当たりにしたら、「核はまずい、核をなくそう」と何故ならないんだ。核兵器なんか、犯罪兵器だろう。核共有なんて犯罪予備軍の仲間入りだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

開花寸前

早朝南相馬市鹿島区の真野川沿いを歩いてきた。土手には、左右両岸あわせて100本近い桜の木がある。

 

蕾の先端が濃いピンク色である。開花寸前。

 

昨年の桜の頃には、2歳の孫と相馬の自宅からお城跡を散策した。わが人生の中で最も幸せな時の一つだろう。

 

今年は離れて暮らしているのでそのチャンスはない。来年は同居再開のため、チャンスがあるかもしれない。その時は、4歳か。2歳とはずいぶん違うだろうなあ。頼り切った子と自立し始めた子。あれは二度とない貴重な一瞬だったのだ。

 

a0153.hatenablog.com

 

 

 

小雨が降っている。「春雨じゃ、濡れて参ろう」という気分にはならない。

 

妻の実家に仮住まい中であるが、先日の地震で屋根が壊され、雨漏りが心配である。

まだブルーシートで応急処置中である。

 

地震数日後の雨では、3部屋で雨漏りがあった。3部屋20数か所ともなると、バケツ、ごみ箱、たらい、だけでは足りず、鍋など総動員である。

 

 

その夜は、寝床のそばの雨だれを聞きながら寝た。

 

ショパンの「雨だれ」のような大きな変化はなく、単調な曲想だったので、眠れた。


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この音楽を聴いても、現在の私は、ウクライナのことを連想する。

穏やかだった日々。それを壊すいくさ。侵略軍。不穏な音。募る不安。

しかし、やがて再び平穏が戻る。一つの高音。

 

穏やかだった日々の底では、実は戦争の種がまかれ、育っていたのだ。

 

世界の人々の、平和維持への無関心・忘却を土壌に、NATOの不用意さを肥料に、プーチンの妄想という種は、育っていた。水をくれたのはロシア国民か。

 

 

どんな平穏がいつ戻るのか。この瞬間にもウクライナでは、貴重な人生を断ち切られている人がいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦争を考える歌たち

昨日の福島民報「あぶくま抄」(一面の随想、朝日の天声人語のようなもの)

に、「SMAP」の「Triangle」が今静かに広まっているという文章があった。「大国のヒーローや戦火の少女、それぞれ重さの同じ尊ぶべき命」という訴えが共感を呼び、争いが何とか収まってほしいという願いにつながる、と筆者は言っている。


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そうなんだ。命は奇跡なんだ。命はいつかは尽きるけど、銃で奪っちゃいけない。

銃口は、見ている僕たちにも突き付けられている。

 

そしてプーチンには、次の歌を贈りたい。


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プーチンよ、よく聞けよ。ロシアの若者よ、よく聞けよ。

 

俺は、ゼレンスキーにこの歌は贈らない。ロシアが悪いのであって、ウクライナは悪くないんだから。戦うのも当然だ。ただしこんな若者がいるなら、許してやれ。そして戦争にならぬように、政治家として努力して欲しい。ドンバスの東地域の自称独立地域は、ずっと前に独立させればよかったんじゃないか。勿論そこの地域でウクライナに残りたい人をしっかりと保護して。そうすれば、この戦争は起きる可能性は低かったと思う。プーチン集団的自衛権を理由に侵略する言いがかりを与えなかったはずだから。

 

 

国家とは罪深いものだ。

国家とは、多数派(見せかけも含む)がおのれの利益のため暴力を独占し、時には少数派を弾圧するものだ。いやだいやだというなら独立派の独立を認めてやれ。協議離婚ってあるだろう。その方がお互い、楽だろう。少なくとも戦争は回避できるんじゃないか。いやだ俺のところにいろ!というなら大切にしろ、少数派を。

 

世界は、少数派が我慢できないなら平和裡に独立できるルールをつくれ。

 

ジョンレノンも歌っているぞ。国家のない世界を想像してご覧、と。国や宗教のために死ぬことなんてないよ、と。


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ベトナム戦争中、「花はどこへ行った」という歌が流行った。


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いつまで人類は、殺し合いなんてするんだろう。

少し賢くなろうよ。人類よ。

とはいっても、現実に戦争は起きている。

日本の安全保障はどうやって、これを考えねばならぬ。

ある人は言う。米国が衰える故、「日米同盟」はもう頼りにならぬと。ある人は言う。

いや「日米同盟」をうまく活用するのが、絶対条件だ、と。

 

このところのウクライナ戦争で、気をせかれて、3つの本を読んだ。

いろいろ勉強になった。

分からぬところもいっぱいあった。

しかし、現状の武装同盟(自衛隊・安保条約・一部集団的自衛権行使、2015年~)から武装同盟(自衛隊・安保条約・専守防衛、1999年以前)に戻し、さらに武装中立自衛隊存続・安保条約廃棄)、そして非武装中立自衛隊なし・安保条約なし・集団安全保障体制)を目指そうという私の考えは変わらなかった。

 

「日米同盟≒安保条約」が頼りにならぬなら、憲法9条をもとに考えねばならないだろう。憲法9条は、武装同盟(専守防衛)も武装中立非武装中立も認めている。そう解釈するのが、現在の国民の多数である。だから憲法9条からは、あるべき安全保障の姿は見えぬ。

知恵を総動員して、われらの人権・生命・財産・幸福・日常生活を守っていこう。

歌の最後に沢田研二の「わが窮状」をどうぞ。


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9条を守るという事で、それぞれどういう安全保障を考えるか。ジュリーはどう考えているのか。非武装中立か、武装中立か、武装同盟か。

答えはない。多分ずっと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本の安全保障方式について(3)・・・自主防衛か中国の属国かどちらかだ

三冊目は、中野剛志「世界を戦争に導くグローバリズム集英社新書、2014年)

である。この本は、前の二冊と違い、日本の安全保障方式について直接に触れているものではない。

 

この本の日本の安全保障方式についての主張は、次のようなものである。

〇東西冷戦終結後の秩序は、米国の覇権がもたらしたもの

〇その後米国という覇権国がなくなる故、世界は、欧米圏、ロシア圏、インド圏、中東圏、東アジア圏とわかれる

〇それぞれの内部での覇権争い、さらに圏境での争いが起きる

〇東アジア圏では、米国が覇権力を失いつつあるなか、中国が台頭するので、日本が、「日米同盟」で中国から守ってもらうというのは無理である。

〇ゆえに日本の安全保障方式は、自主防衛か中国の属国化しかない(正確には著者は「中国が侵略を断念するに十分な自主防衛の能力を確保するか、中国を覇権国とする東アジア秩序の中で従属的地位に甘んずるしかない」と言っている)

 

 

こう言うと、いとも簡単に世界を考えているようであるが、欧米の学者の理論を比較し、かつ起きた出来事を検証して、上のような結論を得ているので、無学な私には、高尚な学問的な本に思えた。

 

その学問の中味は次のようなもののようである。(?)

〇米国には、国際政治に関与する姿勢に、理想主義と現実主義という二つがある

理想主義とは、自由経済、自由・民主主義・人権尊重ということを世界に広めて平和維持するという考え。ウイルソン、Fルーズベルト、ケネデイ、ブッシュジュニアの各大統領がその例。他国に対し不寛容になる。故に戦争をもたらしやすい。理想主義の前提は、覇権国の存在である。

現実主義とは、大国は、己の勢力維持・拡大を優先する故、勢力均衡を目指す方が平和維持に役立つという考え。これは、自由経済、自由・人権・民主主義を認めなくとも、共存を優先する故、他国に寛容である。この勢力均衡方式の平和維持の前提は、主権国家の安定的存在である。

〇冷戦終結後は、米国が覇権国家であった(世界の警察官)。世界戦略は理想主義であった。しかし、中東でつまずき覇権を失った。オバマは、理想主義から現実主義へ変身した。

 

さて、

全てをまとめたり、考えたりは出来ないので、興味ある部分を少々詳しく紹介する

(1)なぜ「日米同盟」で、アメリカに守ってもらうのは無理か?(なお(  )の中は私

   が敷衍したものです。)

ギルピンという学者によると、衰退する覇権国家米国)の戦略は、

A)撤退戦略・・・関与をやめる(→日米同盟から手をひく)

B)同盟戦略・・・これには三つの危険がある(覇権国の負担大、同盟が多いと恩恵薄い、従属する国家が覇権国家を自分の紛争に引き込む)→(日米同盟から手をひく)

C)共存戦略・・・ミュンヘン会談が失敗したようにこれは難しい→(撤退作戦へ?)

いずれも、衰退する覇権国家米国)は、日本を守ってくれないという事となる

 

(2)尖閣問題について著者は、次のように言う

尖閣は、米国にとって無価値である。故に米国議会が米国の戦争継続を認めない可能性がある。また中国が急速に実効支配した場合には、安保条約も適用されない。

尖閣は米国にとっては無価値だが、日中にとっては極めて大きい存在。東アジアの覇権がどちらにあるかを決定するもの。また米国の東アジアでの覇権の消滅を示すもの

著者は、尖閣についてどうするのが良いのかを示してはいない。

 

(3)ウクライナについて・・・著者は、2014年ロシアによるクリミア併合の時点で、2022年現在世界の問題となっているウクライナについて著述している。以下に簡単にまとめる

ウクライナの危機(クリミア併合)は、米国の覇権の衰えの一例である。

ウクライナの危機は、米国と西欧の失敗がもたらしたもの。米国の理想主義(ウクライナを西欧側に組み込む)という事でロシアの怒りを買った。NATOの東方拡大というのは愚策である。また、EUは、親ロシア派のヤヌコビッチ政権の援助の申し出を冷たくあしらった。ヤヌコビッチ政権崩壊は、ロシアの危機感を煽った。

経済制裁は、一般的に実効性がない。クリミア併合に対する西欧の経済制裁が効力がなかったのはその一例である

〇国家は、経済よりも政治的・軍事的・象徴的事柄を重視して行動する。

 

感想

〇学問的著作である。私の知識と能力では、十分な理解ができないと思われるので、興味ある方は是非一読されたい

〇米国の世界戦略を分析する手段として、理想主義と現実主義という概念は、役立つと思った。トランプは、現実主義であるのは間違いない。「アメリカファースト」や米朝会談に典型的である。バイデンはどうか。

〇米国が、今後覇権国でありえない故、日本の防衛政策の日米同盟一点張りは間違い、というのはほんとのように思う。

〇「日米同盟一点張りがは間違い」が、正しければ、自主防衛は可能か、どんな方法でできるか、とか課題がいっぱいである。著者はこれには一切触れていない。自分で考えなばならない。

〇「日米同盟一点張りは間違い」という事が正しければ、中国の属国として生きる日本の姿(メリット・デメリット)を考えねばならない。著者はこれについても一切触れていない。これもまた自分の頭で考えていかなければならないと思った。

〇私の問題意識は、「日米同盟」は侵略を抑止するか、米国の戦争に日本を巻き込むかというものである。しかし、この本を読んで、米国の戦争に巻き込まれるのではなく、米国が東アジアでも覇権を失い、手をひき、結局重しが取れ、中国の台頭により中国と日本との戦争が心配、という事もあるなと思った。

〇勢力均衡方式は、古今東西人類がずっとやってきた方式であり、戦争を防げなかったものである。やはり別な平和維持方式を構築する必要があると思う。

〇「日米同盟」が日本の安全保障に役立たなくなる、という著者の論説は、衝撃的である。なんせ、日米安全保障条約は、独立回復後の日本の安全保障の中核であるから。著者の説が正しければ、日中が戦った場合、米国は介入しないという事である。どうしましょう皆さん。

〇今現在の日本を「米国の属国」状態と考えれば、今度は「中国の属国」状態になるのもまあ良いか(笑)どうしましょう皆さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本の安全保障方式について(2) 非武装・非戦・中立方式

近頃日本の安全保障に関連して3つの本を読んだ。その大要と感想を書く

 

二つ目です。以下は長文です。書くのに3日かかりました。お暇で興味がおありならどうぞ。尚この方式を担う政治勢力は、現在希少と思われますので実現性はありません。

(2)「平和憲法だけで国は守れる」(岡井 敏著、社会批評社、2020年)

昭和天皇の超悪筆やら父親の反政府的行動の紹介、原爆は日本でなく日本人に投下などいろいろ言っている。肝心の安全保障方式は、表題の通りである。その内容をかいつまんで紹介する。

*筆者は、「非武装中立」という言葉にこだわらないと言っている。しかし、彼の論法だと、日本に駐留する米軍は武装しており非武装ではなく、筆者の考えは非武装という方式なので、当然安保条約を解消し、中立ということになる。そのため分かりやすく、「非武装・非戦・中立」とした。非武装同盟は成り立たない。米国が非武装なら成り立つけど(笑)

 

閑話休題。彼の立論をまとめる。

憲法9条は、非武装・非戦・中立を安全保障の方策としている

〇非武装・非戦・中立のバックボーンは、国連憲章である。なぜならほとんどすべての国は、国連加盟国であるから。すべての国は国連憲章という法規範に従わねばならないからである。

国連憲章の安全保障の要諦は、原則は武力行使の禁止で例外は、侵略された場合のみ、かつ安保理が行動を起こす前に限って、個別的自衛権集団的自衛権を行使してよいという事である。(51条)

憲法9条下(非武装・非戦・中立)の日本は、個別的自衛権集団的自衛権も行使しないので、日本に侵攻した国家は、侵略国家である。

〇侵略されたら、安保理に非軍事的強制措置(41条)を要請する。安保理は日本を守る義務があるゆえ(49条、加盟国の相互援助義務)非軍事的強制措置をとる。

国連憲章第一條は、人民の自決の尊重である。それは、侵略後も日本国憲法・諸法律の効力が生きるという事を意味する。侵略国の軍隊は、犯罪者であり(少なくとも不法侵入者)であり、それは日本国警察・検察・裁判所で対処する。

筆者は「これでいう事を聞かない場合、その時こそ自衛隊の出番」と言っているが、この自衛隊って何、という疑問を持った。突然自衛隊が出てくる。どういう法律的存在なのか、武力はどの程度なのか。超強力な警察的な存在か。説明は一切ない。突き詰めていないと判断する)

 

感想&私の考え

侵略された場合でも、日本の国内法秩序があるというのは面白い視点である。なるほど、国連憲章の人民自決の原則から言うと、現憲法・法律が生きるというのは法的には承認できる。実際はどうかな。

 

彼の安全保障方式の大前提は、

国連憲章という国際法に加盟国は従うという事である。

 

確かにプーチン集団的自衛権を理由に侵略しているし(ドンバス独立国からの要請=集団的自衛権行使)、彼も戦争行為に対し様々な言い訳をしている。という事は、彼も国際法違反はまずい、と思っているのである。つまりは、国際法というルールは生きているのである。

 

しかし、ロシアという核軍事大国が国際法に違反して侵略したのは事実で、国際法が十分な力がないのもまた明白である。

 

まずは、どういう風にして国際法国際連合を強力にするかを考えなければならない。

これは難解である。しかし、これが最終的には戦争を解決するものであると確信する。

一歩でも進めなきゃならぬ。

 

現在は、有志の国々で経済制裁で、国際法違反のロシアを懲らしめることに注力すべきである。

 

閑話休題

次に、筆者の立論に沿って考えていく。

武装・非戦・中立の日本の場合、侵略者に対してどうするか。筆者は、国連での論争、安保理の行動、国内での警察・検察力を想定しているが、これでは不十分と思う。

 

彼らは法秩序を無視する連中だろうから、非暴力の抵抗手段を研究しておく必要がある。

 

服従面従腹背ストライキ・言論戦・サボタージュ・非協力・知らんぷり=勿論外国語が不得意な日本人は、相手の言語(中国語・朝鮮語・ロシア語・英語)がわからないので、協力も難しいだろう。

 

今回のウクライナのやったような世界世論を味方につけるため、日本政府以外に、各人がスマホ・PC等で発信するのは当然である。勿論マスコミをはじめ諸外国人は、自由に日本に来ている。非戦故戦闘がないのであるから、自由に往来できる。彼らの発信力も大いに当てにしていい。現在のロシア国内の情報統制とは状況が全く違う。

 

 

侵略軍に対抗するためには、

日本国民ひとりひとりの自由(集会結社言論表現の自由)を守る意識が大切だと思う。自分だけでなく、自分以外の国民の自由・権利・財産・いのちを守るため戦うという意思が必要だ。武器を持たない強い心である。ウクライナのある町の一般市民がロシア軍に抗議したように。

 

 

日本国憲法には、権利ばかりがあって義務がないなんて言っている輩は、自由を守る厳しさ(自由権利を守るため不断の努力をせよ。権利は公共の福祉のために使え、憲法12条)を知らない人たちで、楽に生きたいのだろうから、侵略軍にへえ、へえと協力する人たちと想像する。

 

日本を守るためには、単純に「軍拡で対応」を主張する人は、安易に自衛隊に戦ってもらって、守ってもらおうと考えるひとである。勿論自分を安全圏においてそう言っている。

 

そういう人は、日本国民の全体の権利・生命・財産を本気で守ろうとしてはいないのではないか。俺だけよければの人であると判断する。こういう人は、進駐軍のツカイッパになって権力のおこぼれにあずかろうとする可能性がある。

 

どうもねえ、現代日本人は、特に権力志向の強い人が多いような気がする。

 

へえへえと協力する人、ツカイッパになっておこぼれにあずかろうとする人が多いような気がする。現役の頃職場でもそんな人が多かった。出世・保身の人々。(笑)

 

ここを考えると、非武装・非戦・中立方式は難しいかもね。日本国内から崩れそうだ。

 

そこで、

ドイツに占領され、傀儡政権ビシー政府下のフランスの一般庶民はどうだったか。研究する必要がある。

 

かの名画「カサブランカ」では、傀儡政権に協力する側と反対する側の対立や心の葛藤が描かれる、苦しい事ではあろう。傀儡政権側の警察署長がナチの手下を殺した犯人を見逃し、最後にヴィシーと書いてあるお酒を屑籠に捨てるのが印象的である。揺れる思いであろう。

 

 

話がまたそれたかな。

 

話しを元に戻して非武装・非戦・中立の日本が侵略された場合を考えてみよう。

ウクライナはなまじ軍事力があるので戦った。その結果侵略者による民間人殺害も起きた。軍事力がない日本は、戦わない。何せ非武装なんだから。この場合、世界中から同情・援助・協力の申し出が澎湃と上がろう。ウクライナでもあれぐらい援助されているのだから。侵略国は、今回のロシア以上に苦しくなろう。これだけで、侵略国は撤退するかも。

 

 

はて、なんの目的で日本を侵略するのであろうか。ロシアは、占領した街で親ロシアの市長を立てた。傀儡政権である。傀儡政権を樹立して目的を達成しようとするのは当然である。

さて、日本を侵略したある国家は、「へえへえ」の人や「ツカイッパ」の人の立てた傀儡政権を通じて何をしようとするのだろうか。何を目指すのだろうか。うーん。分からない。皆さん分かります?

 

ここまで考えてくると何のために日本を侵略するのか、その目的が分からなくなる。

 

何を手に入れたいのか?

資源じゃないな。日本には、ないんでね。

 

優れた工業力?優秀な頭脳?優れた生産力?、水?アニメ?、こんなの軍事力でとらなくとも、普通に手に入れているだろう。円を持ってきて買えばいいだけだ。会社を買えばいい。実際買っている。日本からの頭脳流出・技術流出が問題だ、なんて騒いでいるので、頭脳・技術なんて軍事力でとる必要はない。労働力?外資系で働く人は多数に上るので軍事力でとる必要はない。

 

じゃなんだろう。

 

そこで、さらにロシアのウクライナ侵略で考えてみよう。

 

ウクライナ侵略は、かつてウクライナソ連(大ロシア)の一部だったことが大きいと思われる。キエフはロシアの発祥の地という事だ。

 

東京や京都や奈良は、仮想侵略国・中国や北朝鮮やロシアの発祥の地でもなく、彼らと日本列島が政治的に一緒だった歴史は皆無である。(笑)この点では、仮想侵略国に動機はない。

 

ウクライナ侵略は、ロシアのNATONに対する防波堤をつくるという目的もある。これから類推すると、仮想侵略国中国や北朝鮮やロシアが日本を防波堤にするのは、米国の勢力に対抗という事だ。

 

日本を米国からの防波堤にするため、非武装・非戦・中立の日本に軍事侵略をするか?

 

さらに考えると、

ロシアは、ウクライナ戦争の最中、ウクライナに中立を要求している。NATO に対する己の防波堤としてである。ところが、日本はもともと非武装・非戦・中立である。軍事侵略をして中立を要求する必要はない。もともと中立なんだから。(笑)

 

武装・非戦・中立の日本を侵略して何を得るのか。

 

どうでしょうか。実は非武装・非戦・中立の日本を侵略する国家なんてないんじゃないのか。

 

安保条約=「日米同盟」のため、日本を敵とみてるだけじゃないのか?

 

何の目的で非武装・非戦・中立の日本を侵略するのか?軍事的侵略を心配する人は、これに是非答えてもらいたい。それも具体的に。

 

 

実は、非武装・非戦・中立の日本が侵略されるなんて妄想なんじゃないか?(笑)

 

 

何のために軍事力を使って、軍事的に戦わない日本に侵攻して、長期に滞在し、各所に目を配り、支配しようとするのか。そのためには、どのぐらいの人間を送り込まないといけないのか。傀儡政権をたててどうしようというのか。大体そんな政権を立てることができるのか。政権は、日本国民のみの投票によって樹立されるのであるから。(なぜなら国連憲章第一條・憲法・各法律が効力を持っているから)

 

クリミア併合の場合でも、軍事的圧力のもと、ロシア人の多いクリミアの住民投票で、ロシアへの併合が決まった。軍事的圧力のもとでも、日本の場合、日本国民だけの投票で、親中国系とか親ロシア系とか親北朝鮮系の政権ってできる?そりゃ、できないだろう。できるっていう人、手をあげて。(笑)さすがに投票となれば、出世・自己保身・自己中の「へえへえ」さんも「ツカイッパ」さんも親中国系には投票しないんではないかな(笑)

 

 

まあ、念のため、戦前の侵略国家・大日本帝国の傀儡政権政策を考えてみる必要があるかもね。

 

満州帝国はどうだろうか。鉄・石炭・広大な農地等資源が豊か、これに比較して日本国は資源がないな。資源の面では狙われない。溥儀のもと政権運営はうまくできたのだろうか。うまくいったとしても、内政外交にわたって実権は、日本人官僚が握っていた。

 

武装・非戦・中立の日本の傀儡政権のもとで、中国人官僚が中国に有利な政策を実施することが可能か。まあ、無理だろうな。

 

汪兆銘南京政府はどうだろうか。中国国民の支持はなかったと言われる。現代日本

傀儡政権ができたとして、うまく運営できるか。

 

この辺も考えてみる必要があると思う。難しかろう。

 

結論:非武装・非戦・中立の日本を侵略するメリットはなく、傀儡政権を樹立するのは

不可能で、もしできたとしても莫大なエネルギーを要するので、侵略される恐れはない。

それでもプーチンの百倍もおバカな人がいて、ロシア国民の現在の多数派の2倍くらいバカな国民がいて、日本が侵略されたら、国際世論・国連安保理の活動・国民の非暴力抵抗で侵略国を排除できる。誰も死なないで。

故に筆者の非武装・非戦・中立の安全保障方式は成り立つ、と考える。

 

またまた、十分考えがまとまらないまま、ブログアップする。またiireiさんに立論よくわからずと言われそうだ。俺もそう思うので(笑)

 

尚すべては、理屈上の推論・推敲であり、「日米同盟」至上主義の国民と政府とマスコミ・オピニョンリーダーの存在が絶大ゆえ、そして非武装・非戦・中立を担う政治勢力がもはや絶滅危惧種である故、政治的に実現不能というのは百も承知である。机上の空論である。ただ、「日米同盟」故、あるいは武装がある故、日本が戦争になった時、こんな考えもあったか、という証拠として残しておく。

 

ここまで読んだ人がいたなら感謝します。わが妄想に付き合ってくれてありがとう。

 

ちゃんちゃん。あー草臥れた。

 

たんたんたんたん、誕生日。

疎開(うそです。新築のため昨年11月から親戚の借家住まい)先では、朝6時に軽快な音楽が鳴ります。12時と夜9時にも鳴ります。

 

区役所が鳴らすのです。起きろ、昼飯だぞ、寝ろ、と鳴らすのです。都会だったらうるさいな、と文句が出るかもしれません。

 

朝6時の起床ラッパ(嘘です)のあと、区役所から「検査の結果、水道水は飲料水として差し支えない」との放送がありました。うれしい。これでまた一つ普通の生活が戻ってきます。

 

一昨日の雪、昨日の曇天・寒気と変わって、いい天気です。散歩に出ました。大地震以来初めてのお散歩です。

 

真野川沿いを歩きます。桜のつぼみはようやく膨らみが見えてきました。先端のピンクもちょこっと見えます。もう桜の季節です。いつ咲くのかなあ。

「世の中にたえて桜のなかりせば春の心は心はのどけからまし」

「世の中にたえて地震のなかりせば人の心はのどけからまし」

「世の中にたえていくさのなかりせば人の心はのどけからまし」

「世の中にたえて国家のなかりせば皆の心はのどけからまし」

「世の中にたえて人類なかりせば地球の心はのどけからまし」

 

 

帰宅しますと、静岡の孫から電話です。「おじいちゃん、誕生日おめでとう」

 

 

そうです。今日は、私めの72回目の誕生日です。

 

彼女は今年小学校に入学します。彼女が生まれた年が私の最後に働いていた年です。

 

もう完全年金生活6年か。

 

現役世代の皆さま、仕送りよろしくお願いします。

 

ほんとはねえ、私らは年金保険料を積み立てて老後の生活を支えるつもりだったのですが、いつの間にか、現役世代の仕送りで食べるようになっていました。おいおい、何かおかしいなあ。

 

「世の中にたえて年寄りなかりせば若い心はのどけからまし」何て言わないでくださいね。あなたもいつかはお年寄り。「散る桜残る桜も散る桜」です。

 

心配なのは増え続ける借金です。(国や自治体の国債・地方債)これは、これからの人たちの負担になります。

 

 

一方でお金はあるところにはいっぱいあるのです。

 

がっぽりある所からお金をいただく政治をする政党を応援しましょう。自公はダメですよ。だって今の状態を作ったのは彼等なんですもの。