2013-09-09から1日間の記事一覧

「どう生きたところで私の一生です

すごい小説を読んだという気がした。乙川優三郎「冬の標」である。時代は幕末。明世は、比較的裕福な武家の娘。幼いころから絵画に優れ、信頼する師と出会い、絵師として生きる志を持つ。しかし、武家の娘、家の束縛から逃れようもなく、結婚し、子をもうけ…

眠れぬままに(寅映画・田中裕子の魅力)

寝ようと思ったが、眠れないので、また寅映画を見た。「花も嵐も寅次郎」。田中裕子の男心をひきつける魅力が飛びぬけていいなあ。この映画は、ジュリーと田中が演じる二人のラブロマンスそのものの映画と思う。あの観覧車の場面こそ、なんか外国映画のロマ…

無駄金を使ってもらいたくない(東京オリンピック)

夜勤明けで目がごろごろ頭はざらざらだ。東京オリンピックが決まって、それいけどんどんなんて感じで言っている人がいる。 経済効果はいくらとか、発展の起爆剤とか。安部さんも「このところの縮み傾向からの脱却」なんていっている。高度成長頃の東京オリン…