アベノミクスは国民切り捨て且つ危険がいっぱい

久しぶりに日記を書く。

書くのは、大いに気になることがあるからである。それは、安部政権の政治的・経済的傾向である。
政治的傾向では、国家主義軍国主義的傾向である。それは、国民の不幸をもたらすと思うから。

経済的傾向でも、市場にお金を供給すること(第一の矢・第二の矢)によるインフレで景気浮揚という政策であるが、それは、①インフレによる国民生活貧困化、②不況下のインフレ、③激しいインフレ、④借金増大、国家破たんの心配がある。(6月13日)
 
①インフレは、諸刃の刃である。インフレで景気が良くなることもあろう。しかし、インフレで、賃金労働者や年金生活者や預貯金生活者の生活は苦しくなる。インフレ=物価上昇に賃金上昇や年金上昇や預貯金の利子が追いつかない傾向があるからである。
 
思い出してほしい。日本の市民運動の中心テーマが「値上げ反対」なんて時代が長かったことを。インフレを通じた成長は、企業利益の増大にはおおむね良いと思うが、国民生活には、良くないことの方が多いと思う。

インフレにする政策を無条件に良しとするのはまずい。企業利益を労働者に還元することがぜひ必要。しかし、安部自民党政権は、国民生活を基本的に考えていない。法人税減税を考えていることがその象徴である。
 
②高度成長が終わった1970年代後半から80年代世界は、スタグフレーションに悩まされた。
不況下のインフレである。それは、当時資本主義の不治の病と言われた。故に何としてでもインフレにすればよいというのは間違いである。不況が続くかもしれないのである。(6月16日)

スタグフレーションは、ケインズ流の政府による需要創出政策(たとえば税金を使って公共事業をする)の原因とされ、対策として、政府によるお金の供給(金融政策)と市場任せで経済成長を目指した。(マネタリズム=イギリスのサッチャーアメリカのレーガンの政策)それは周知のごとく、米国のリーマンショックに始まる世界不況をもたらした。
 
③インフレをたとえば年率2%に政府が統制することが可能だろうか。疑問である。もしできるなら、どうしてこれまでデフレを脱却できなかったのであろうか。そんな魔法の杖を持っているとでもいうのか。

アベノミクスは、日銀と政府によるお金の供給(第一の矢・第二の矢)による経済成長を目指すが、それは、借金の増大をもたらす。それは、日本の信用を落とし、国債の暴落=金利の急上昇をもたらす。それは、ひどいインフレをもたらす。以上のようなシナリオが考えられる。第三の矢=成長戦略は、ぜひ必要と思う。がその中身がよろしくない。今まで言われていたことを総花的に行っているだけである。長くなった。政治の面については別の日に書く(6月21日)