筆に任せて(改正発議3分の2の意味)

 昨日・今日と年賀などで連絡のある皆さんに自民・維新・みんなへの投票をしないでというお願いの手紙を出した。約70通。その中で説明が長くなるので、ブログで説明するなんて書いていて説明してないものがあるのでそれを書く。

憲法改正の国会発議の条件を衆参両院の3分の2から過半数へ」まずこの憲法改正をしようと言う動きに対しての反対意見。
憲法9条や権利関係の改正の発議が難しいので、まず簡単に発議できるようにしよう
という思惑が見え見え。ずるい。
②国会議員は、政治と言ういわばゲームの中心選手。それがルールを変えようというの はずるい。
憲法は、法律と違う。過半数では、憲法が法律と同じとなってしまう。
④世界でも日本国憲法のような変えにくい憲法硬性憲法)が多い。米国憲法も硬性憲 法だが数多く改正している。
⑤本当に憲法改正が正しいと考えるなら、まずは3分の2を確保するよう努力せよ。
⑥予算単年度制を複年制にとか環境権を加えるとかの改正だと、現在でも3分の2が賛 成するのではないか。そんなこともせずにルール改正はおかしい。
以上がよく言われている反対論で、俺もこれに賛成する

安部さんや維新・みんなの主張の根拠への反論
「国民の過半数が賛成でも国会議員の3分の1が反対だとできないのは民主主義でない」
反論
憲法は、国民の過半数が賛成でも(通常言う民主主義の多数決原理)奪ってはいけないものを守っている。すなわち基本的人権は、多数決でも奪えないものである。もともとが基本的人権を守るため国家を作るという契約をしたのだから、その国家に譲っていない権利がある。思想良心の自由など(ジョンロックの社会契約説)そこを自民や維新やみんなは分かっていない。

②ある事項について国民の過半数が賛成とはどうしてわかるのか。国民の過半数が賛成と信じるなら、反対の国会議員を議論の中で賛成に意見を変えさせよ。

③国民は、日常の仕事・生活に忙しい。いちいち憲法のことで必死に考える暇はない。われわれ日本国民は、憲法を作り憲法に任せて日常生活を送っている。政府・自治体・裁判官・国会議員・公務員が現憲法通りに誠実に任務を遂行することを信じて任せている。
どうしても不都合が生じたという場合のみ、憲法を考えるし、改正もする。その場合、いちいち国会議員の過半数ぐらいで俺らにお伺いを立てるな。
国会議員の大多数が何とかしてという場合のみ考えてやる。3分の2以上で発議するのは当たり前だ。邪魔だから変えたいというのは、まじめに憲法通りにやってないんじゃないか。だから簡単に変えたいと言ってるのだろう。醜い。
 われらは、憲法に任せて生活しているので、裁判官はしっかり憲法通りに行われているかどうか判断してほしい。そのために税金をかけて法曹を育て給料を払っているのだから。もちろん、国会議員・公務員も同じであるが。
 3分の2で発議してそれが通らなかった場合は、発議した議員は辞職せよ。出直しの総選挙をする覚悟で発議せよ。