無駄金を使ってもらいたくない(東京オリンピック)

夜勤明けで目がごろごろ頭はざらざらだ。

東京オリンピックが決まって、それいけどんどんなんて感じで言っている人がいる。
経済効果はいくらとか、発展の起爆剤とか。安部さんも「このところの縮み傾向からの脱却」なんていっている。

高度成長頃の東京オリンピックと同じととらえてはなるまい。多くの若い=安い労働人口を持ち、石油を湯水のように安く使えた時代と全く違う。

選手村、総合競技場、外国宿泊客のためのホテル、新交通手段など建設ラッシュが起爆剤、なんてぼんやり思ってもらっては困る。

関東の土建業のもうけになるだけなんじゃないか。その金の出所は、国家や東京都の支出だ。そのもとは税金だ。消費税は大衆課税(俺は条件付き賛成)だ。大衆への負担で土建業がもうかるというのは、金の使い方としてよくない。しかも借金の大きさ!

東京は、競技施設がかなり整っていると思う。既存のものを利活用し安上がりに行うべきだ。「もったいない」精神を世界に広めるチャンスと考えよう。その方が世界に貢献する。新しい施設はやがて老朽化して後世代の負担となる。もうこれ以上負担をかけるべきでない。

民主党の「コンクリートから人へ」という考えは正しいと思っている。かれらが本当にそうしたかどうかはわからぬが。この場合の人とは、後世代の人を考えている。後世代により厚くするべきだ。

もう高度成長の夢は無理。無理よりもそんな考えは危険と思う。1964(東京オリンピック)年から数年反動不況が来た。いま同じようにすれば、2020から立ち直り不可能の不況になる。

いやそれ以前に、アベノミクスによる国債破たん(デフォルト=金利上昇)からのひどいインフレで庶民生活が破壊されそうな気がする。オリンピック決定を契機に「公共投資で景気よく」なんてことを考えちゃいけない。

もうかつての成長の夢は追わないことにしよう。縮んでもいいじゃないか。それが自然なんだ。高齢者が増え人口が減少するのだもの。資源の制約があるんだもの。


バブル崩壊以前の成人は(現在40歳以上か)日本の良い時代を何らかの形で享受した。その背景は、高度成長出来る構造や条件があったことだ。もうそれはない。

40以上の人=今決定権を持つ多数は、後世代のことを考えるべきだ。借金を減らし、負担を自分たちが多く引き受け、自分たちの成功を土台にもう一度なんて夢を見ないように
すべきだ。特定の誰かの利益にしかならないと思うんだ。

こんなことをぼんやり考えた。もう寝よう。今晩は家で久しぶりに酒のむぞ。