女も大変だ 「森に眠る魚」

いやー苦手な小説を読んじゃった。角田さんの「八日目の蝉」に感動したので、彼女の小説を読んでみたが、苦手と言うのが感想の第一であった。

子育て「お受験」世代の女性が次々と出てきて、誰が誰だか分らなくなった。もともと多くの登場人物が出る小説は苦手だ。誰かを中心にだったら、比較的多くの人物が出てきてもいいんだが。多くの人が主人公と言うのは苦手だ。

その上、女の気持ちを中心に描いているのだから俺にとって容易でない小説だ。

それでも最後まで読んでしまった。何か面白いことがあったのだろう。最後は、あれ、誰かが誰かの子どもを殺しちゃうのかなってドキドキした。

途中では、「女は恐ろしい。男のよく対抗できる存在じゃない」と思っていたが、読後感は、女も大変だなあと言うのが感想だ。しかし、子育て時代の女ってみんな、こんなんなんだろうか?