ブログを書かないで、本を結構読んでいたので、備忘のため思ったことを書いておく
近頃すぐ忘れるので、印象に残ったところ・感想を記録しておくつもり。
幸いにして彼の言う最悪事態「水蒸気爆発」はおきていない。→現在どうなっているのかについて関心が薄くなってきている。危険である。
放射線のエネルギーは強烈で、遺伝情報が切断され細胞が再生されない。しきい値はない。低レベル被曝の危険性が立証されつつある→修復するかしないかによって意見が違う
原発付近に放射能の墓場を作れ→小出氏は正直。今頃政府は、全ての除染は無理と言い始 めた。
原発で今までに広島原発の80万倍の「死の灰」がたまっている。→恐ろしい。
原発は、事故時の賠償金を全額払わなくともいいシステム
→今、どうも税金投入という方向に行きつつある。国民の関心が薄くなるとまずい
原発コストは安くない、原発は二酸化炭素を多く排出、石油より先にウランが枯渇?
核燃サイクルは破たん、地震地帯に原発を立てているのは日本だけ、日本の原発はコピー製品。日本は原発後進国等々→目からうろこの内容でした
(2)舩橋淳「フタバから遠く離れて」
映画監督の著者が、福島県双葉町から埼玉県騎西高校に避難した人々に接触し、受け入れられて、ドグメンタリーを作る過程を描く。
彼の双葉町民に寄り添う気持ちが双葉町民の心を開かせ、彼らの悲劇を浮き彫りにする。
そしてまた、原発政策の非人間的性格を浮き彫りにする。
「原発立地というのは、国が考えだした巧妙な犠牲のシステムである」
そして筆者は、民主主義の問題に触れていく。
「お任せ民主主義」から「接近戦の民主主義」へ、自分の勉強と努力により意見を明確化し、主体性を確立して、遠く離れた政治との距離をグイッと近づけ接近戦に持ち込む・・・
①・④というのは、図書館に②・③がなかったからだ。
①の内容。
民衆法廷の目的は、「問題の真の所在を明らかにすることであり、当事者関係者と徹底した対話を試みることである」として、模擬裁判を描写している。
被告は、
東電会長・社長・副社長(公害裁判の処罰に関する法律違反、業務上過失致死傷罪)
斑目春樹、寺坂信昭、近藤俊介(業務上過失致死傷罪)
④は、敦賀原発1,2号機の再稼働してはならないという請求と廃炉請求など
いずれも裁判形式で原告適格から始まり、証言、反対尋問等あり、本当にこんな裁判がやられるべきであると思わせられた。
(4)歴史としての東日本大震災
「口碑伝承をおろそかにするなかれ」という副題が示す通り、科学的シミュレーションの限界を示し、口碑伝承、記録を重視せよという内容。
実際、東日本大震災以前から、貞観地震・津波、慶長地震津波を研究し、それと同程度の地震津波が来ることを予言していた学者たちがいたことを知った。それと同時に、これらの地震津波を小さく見せる操作が行われていたことも知った。「理科年表」の変化。
福島県浜通り(原発地域)が三陸同様巨大地震が過去に来たことを、何と、原子力発電の立地調査をする委員会が知っていたことには強い怒りを覚えた。
「福島県周辺においては強震以上の地震は約150年に一度、烈震以上のものは、400年に一度くらいの割合でしか起こりえず、福島県周辺は地震活動性の低い地域と言える。・・・・」(「大熊町史」)