アベノミクスの宴のあと

高い空に誘われて散歩に行ってきました。晩秋の清澄な空気の中です。

2,3日前の寒さはどこかへ行って、日差しが暖かい。久しぶりの里山歩き・冬のコースです。1時間半くらいでしょうか。結構高いところまで登ります。海がみえます。

ヘビがいやなので、このコース、里山方面は、冬に歩きます。幸いにもヘビに遭いませんでした。もう冬眠したかな。


畑の隅や農家の庭先には、菊の花が、色とりどりに咲いています。咲き乱れるなんて言葉がありますが、その通りの感じがします。花がきれいだなんて思うようになったのは退職後です。仕事のことでいつも頭はいっぱいだったのでしょう。


風のない澄み切った空のもと、里山の秋の景色は美しい。「美しい国に生まれた。」そう思いました。他国と比較はできませんが、「美しい国に生まれた」と思いました。


今朝の朝日新聞で「文科省、検定基準改定・教科書に政府見解記載」へという記事が載っていました。
その記事では、「具体的内容は明示していない」、しかし自民部会では、「多くの教科書に自虐史観に立つなど問題となる記述がある」と改定の必要性を主張してしていたとありました。


きっと、自民部会の人たちは、南京虐殺従軍慰安婦や植民地支配や東アジア侵略の歴史を抹殺したいのでしょう。それが醜いことだとなぜ思わないんでしょう。分かりません。


人も民族も失敗します。失敗を反省することから少しは進歩します。失敗をごまかす、
軽く見る、なるべく忘れる、「みんなもやっていた俺だけじゃない」と主張するのは、
美しくないですよ。醜い。美しい国の醜い心です。


どんどん登っていきますと、1年前と随分風景が変わってました。高速道路の工事が随分と進んでました。福島県浜通りから宮城県へ接続する常磐高速道路の工事です。


パワーショベルというんでしょうか、巨大な爪を持つ機械、ブルドーザー、ダンプが何十台も動いています。フジタという看板が見えます。ダンプのプレートには、北海道から鹿児島まで十数の道・県の名前がみえました。全国からやってきています。



高速道路ができると便利になってうれしいんですが、あとで困らないかと心配します。
福島県浜通りは人口の少ないところです。だからこそ原発10基ができました。火発も広野、原町、相馬にあります。


人口が少なくて赤字にならないんでしょうか。日本全体でも人口減で、後世代は現在盛んにやっている公共事業の結果できたインフラを維持できるのでしょうか。


この公共事業は、借金を増やしていきます。借金で日本国がつぶれないんでしょうか。



アベノミクスでお金をじゃぶじゃぶ使って、一般国民には還元のない好景気を演出して、
その宴のあとは、どうなるんでしょうか。