埴生の宿・「火垂るの墓」・「二十四の瞳」

夜勤の昨晩、テレビでアニメ映画「火垂の墓」を見ました。

20年前、子どもたちと一緒に見ていて、泣けてきて恥ずかしくて席を立ったのが、この挿入歌「埴生の宿」の場面です。


昨晩も涙が出てきました。節子の愛らしさと戦争の過酷さ。


同じ「埴生の宿」が、映画「二十四の瞳」でも挿入歌として使われています。主人公大石先生の女の子がなくなる場面に使われています。


どちらも小さな女の子をなくす場面です。

二十四の瞳」では、女の子の描写はありません。だから、愛らしさは描かれていません。
大石先生の子どもは、柿を食べようとして木から落ちて死にます。大石先生はお墓の前で言います。「子どもじゃもの、腹減ったら、木にも登る。おまえは悪くない。」



「火垂の墓」の節子も食べ物がありません。兄に「どうぞ」と泥で作ったおはぎをあげます。



どちらも子どもの行動を通じて戦争の犯罪性を告発しています。



埴生の宿は、故郷や我が家を歌った歌のようです。



故郷・我が家・いとし子、いずれも大事な尊いものです。それを奪うものを私は憎みます。