近頃読んだ「色彩のない多田つくる・・・」と「千鳥舞う」を読んだ感想

図書館に行ったら今年話題になった「色彩のない・・・」があったので読んだ。

まあ面白く読んだという程度かな。村上春樹は、読ませるのがうまいんだと思う。最後まで一気に読んだ。

しかし、読後に印象は残らない小説だった。高校生の頃のぴったりした仲間が離れて自立していく過程を描いたものという感じ。

村上がうまいのは、4人から拒絶されるのはなぜかという秘密で読者を引っ張ることだな。。そしていつも通りなぞを残すといううまさかな。あとは気のきいた警句。
感動はなかった。

「千鳥舞う」という葉室麟の小説も近頃読んだ。これもまた感動は少なかったが、人生の機微や男女の深い機微を描いていて面白く読めた。村上春樹の上述の小説よりははるかにインパクトが強かった。美しくもあった。

村上の上述の本は二度と読まないが、葉室の上述の本はも一度じっくり読んでみたい。