「原発0」というストレスを引き受けよう。

小保方さんのグループが、画期的な万能細胞の作製方法を発見した。

その方法は、細いガラス管に閉じ込めたり、毒素を与えたり酸性の液に浸したりという外部からの刺激を与えると言うことだ。刺激でで変身したとのことだ。生命体(細胞も多分そう言えるんだろう)の不思議さ。何かのストレスに対して生き延びようと変身する能力。

われわれも、「原発0」というストレスで変身しよう。原発も含めた最適のエネルギー構成なんて、安穏だ。(ほんとは原子力村の利益だ。)ストレスじゃない。変身できない。

原発ゼロ」かつ化石燃料高騰かつ温暖化防止と言うストレスはかなりなもの。

しかし、そう決めれば、日本人はやるだろう。省エネの様々な技術や生活方式、自然エネルギー技術、二酸化炭素排出削減技術、廃炉技術様々な点で努力して成果を上げるだろう。
そこは良くも悪くも集団主義的傾向がまだある日本人。何とかするだろう。世界の良い手本となれるだろう。

7世紀日本列島に住んだ人々は強大な隋唐成立と言うストレスに対応して律令国家に変身した。19世紀植民地化の危機と言うストレスに対して、曲がりなりにも近代化で対応した。20世紀、敗戦と言う未曽有のストレスに対応して戦後の日本国家・社会を作り上げた。

原発0のストレスなんて敗戦に比べりゃ大したことないだろう。震災直後の停電・食い物なし・燃料なし・原発事故の先の見えぬ不安に比べりや、どうってことないだろう。

原発は、原発避難民に故郷に住めない、帰れない(あるいは故郷喪失)と言うストレスを与えている。そのストレスは肩代わりできないが、これまでの反省の意味を込めて、原発ゼロのストレスを引き受けようじゃないか。多少は連帯感の表明になるんじゃないか。

原発ゼロは、後世代のストレスを引き受けることでもある。

覚悟と出発と連帯の「原発0」だ。