「若者の苦痛の叫び受け止めて」について思う

朝日新聞2月19日声欄に、都知事選で田母神氏を支持した若者の声が上の題で掲載されていました。20歳の女性の声です。
田母神支持の理由を具体的に次のように述べます。

1.原発廃止は、電気料金上昇になり、損失を被るのは若者。
2.企業の利潤が減少すれば、新卒採用枠減。
3.(田母神氏の主張)都民税軽減や公共事業拡大は、雇用回復になる。
4.自衛隊は、平和を保つ方法として、戦争回避の最低限の実力である。

これらは、若者に限らず舛ぞえ陣営支持や棄権した人たちに共通の考えと思います。宇都宮陣営・細川陣営は、このような考えに応える
力が弱かった故に負けたのだと思います。一本化しようという動きよりも、もっと大事なことです。もちろん一本化出来なかった責任追求などよりはるかにはるかに大事なことです。

彼女は言います。田母神支持を、「若者は平和に飽きた」のではなく、「失われた20年の長期不況」の下の「若者の苦痛の叫び」と捉えて欲しいと。

私も、若者の田母神支持は本当に「若者の苦痛の叫び」と思います。

私は、1.原発維持こそ若者の将来の負担増、2.企業の利潤を内部留保や株主配当から若者へも、3.公共事業より人への投資で若者支援、4.自衛隊に頼るウェイトを減らし国際法・交渉へ移すことが平和維持、と考えています。

宇都宮や細川陣営には、私と違う意見もあると思います。それにしても若者への説得力不足は否定できないと思います。我々は説得力向上を考えましょう。

若者には不安があります。

近頃読んだ朝井リョウ桐島、部活やめるってよ」の中で、学校カーストで最上位の男子が言います。

「おれたちは17歳で、希望も夢もなんでも持っている、なんて言われるけど本当は違う。これからなんでも手に入れられる可能性のある手のひらがあるってだけで、今は空っぽなんだ。」

彼らの心を捉まえるのが、大事です。