わが隣組の高齢化

わが隣組少子高齢化が進んでいる。

現在、13軒で65歳以上15人、18歳以上64歳まで10人、17歳以下5人である。一人で1.5人の高齢者を扶養するという状態である。あと10年後はどうなるんだろうか。

今年は俺が隣組長で古い資料が手元にある。俺が10代のころ、50年前の資料を見てみよう。隣組は16軒あり、64歳以上10人、18歳〜64歳23人、17歳以下19人である。2.3人で一人を扶養すると言う状態である。それにしても子どもが多いなあ。
子どもたちは群れをなして町を遊んで歩いた。野山を遊んで歩いた。日本は若いなあ。


50年前は、高度成長まっただ中だ。俺の同級生の3割が中卒で多くが京浜地区に就職した。高卒では、7割就職で多くのものが京浜地区に就職した。元気で、新しい技術に適応力のある、我慢強いしかも安い賃金で働く数多くの団塊が日本経済を支えた。それゆえGNP世界二位も当然だ。

安いエネルギー・原料を使い加工貿易で儲けた。ラジオ・テレビ・冷蔵庫・クーラー・車
国民が欲しいものがいっぱいあった。作れば売れた。

今はそんな条件は全くない。故に高度成長の夢は無理だ。新東京オリンピックで成長をなんて無理な話だ。無理すれば、老人日本には「がた」が来る。

高度成長から1990年ごろまでの働きが、国民の貯蓄1300兆から1500兆円になったんだろう。今政府・自治体で1000兆円使っている。将来の年金の支払いも考えれば貯蓄はなくなったと思っていいんじゃないか。


隣組を見渡せば年寄りばかり。子どもの群れが町から消えて久しい。・・老人日本。

老人日本にふさわしい、新しい生活価値観・社会の在り方・経済のあり方を考えなければならない。