真実はどっちなんだ

まったく、いい加減だ。真実はどっちなんだ。

毎年恒例の、4月から5月にかけてのマスメテイアの憲法関連の世論調査です。
いま、集団的自衛権行使容認のことが話題になっています。安倍首相は、解釈変更による集団的自衛権行使容認の正当性を、選挙を通じた国民の支持に拠っています。ですから、世論調査はきわめて重要です。

さて、結果を見てみましょう。解釈による行使容認について見てみます。


読売新聞  行使容認 71%、(解釈改憲か、正文改憲かは不問)

朝日新聞  行使容認 29%、行使否認 63%

JNN   行使容認 40%、行使否認 48%

産経新聞  行使容認 64%、行使否認 25%

NHK   行使容認 21%、行使否認 27%
                    (ネットで検索)

どうしてこんなに違うのでしょう。朝日と読売・産経は正反対です。それぞれの社の主張に都合のよい結果です。何らかの恣意を感じます。ねつ造があるんじゃないかとまで思ってしまいます。世論調査は信用できませんね。


しかし、この結果からこうは言えます。・・・「現内閣に解釈変更による集団的自衛権の行使容認の正当性はない」・・・と。なぜなら、国民が行使を容認していると言えないからです。朝日・JNN・NHKの世論調査では、行使否認が多いのですから。国民は、安倍内閣に、この件について、解釈変更する正当性を与えていません。

それにしてもこの件について野党第一党民主党の対応は見苦しい。誤魔化しそのものだ。同党のホームページを見ると「立憲主義及び法治主義に基づいて・・・集団的自衛権行使一般を容認する解釈変更することは許されない」とある。

立憲主義及び法治主義に基づくなら、行政解釈によって変更するのは間違いと言うことなので、集団的自衛権一般のみならず特殊事例・限定的にでも、解釈変更は許されないとなるでしょう。

今内閣も、必要最低限とかある事例についてだけなんて言っています。安倍内閣も、今は自衛権行使一般とは言っていません。民主党はどうするのですか。

民主党は、野党なので党内調整を優先せず純化を図るべきです。「集団的自衛権解釈改憲は反対。自分たちが政権を奪取したら解釈を元に戻す」と。そう主張してください。その方が人気が出ますよ。(政権にいる時は、党内抗争を二の次にすべきであったとは思います)

美味しんぼ」鼻血ぶーも、真実はどっちなんでしょうね。鼻血が出た人がどれぐらいなんだか、鼻血は、健康上どんな意味があるのか。それは、放射性物質による影響なのか、きちんとしないとわかりません。
除染したら住めるのか、住めないのか、こちらもはっきりしません。

井戸川元町長が鼻血が出るのはホントとしましょう。彼がかなりの被曝をしたのは事実です。しかし鼻血の原因が放射能と言うのはよくわかりません。

風評被害がひどくなるからそんなこと言うな」と言う意見もあります。しかし、もし健康に被害があるなら風評ではなく実害です。大変なことです。

問題は、原発事故の健康被害はどれほどかということにつきます。ところが、それがわかりません。

しかし、少なくともこれは言えるでしょう。井戸川元町長は、原発事故で精神か肉体かあるいは両方の健康被害を受けたと。

「俺達は、ここに住んでいる。風評被害防止のためそんなこと言うな」。「俺達は、健康被害を受けている。この真実は知ってもらわねばならぬ、忘れられてなるものか」。

ここにも悲しい分断がある。ああ、事故を起こした人たちの、事故を大きくした人たちの罪深さよ。

東電は予定通り、1000億円の黒字だと。なんかおかしくない。