「建国記念の日」に思う

今日は「建国記念の日」と言うことで、休日である。建国記念の日をウィキぺデイアによってまとめてみる。

(1)この日は、戦前には「紀元節」という祝日で、戦後GHQにより廃止されていたが、自民党を中心に、「建国記念日」を作ろうと言う動きが起きた。その度に社会党共産党歴史学会等の反対にあってとん挫していた。ようやく1967年「建国記念の日」ということで成立した。ただし、他の休日は法律で何月何日と指定してあるが、この日だけは、政令で決まっている。
(2)なぜこの日のみ政令で決まっているのか。反対が強く、「この日に建国した」というわけではなく、建国ということそのものを祝う日と言うことで「の」を入れて法律を制定させたからだ。いつの日がふさわしいかを検討する審議会を開き、その結果政令で決めると言うことで成立した法律だからだ。これが今日の「建国記念の日」。
(3)戦前の「紀元節」とは、日本の始まりと言うことで、紀元前660年の2月11日に、初代天皇神武天皇が即位したと教えていた。


さて日本と言う国はいつできたんだろう。一番最初に人類がこの地に立った日か?日本と言う名前が出来た日か?高校の政経で習った主権・領土・国民の三要素が整った日か?うーん、いつできたのかは簡単じゃないな。

2月11日がふさわしいと言う答申をした人たちの考えって理解出来ないな。紀元後3世紀に卑弥呼が活躍しているわけで、それから1千年も前に天皇が即位したなんて考えられないのにね。何せ紀元前660年は、縄文時代

この日は、ウィキによると、法律で「建国をしのび、国を愛する心を養う日」とのことだ。建国をしのびっていうけど、この国って誰が建てたんだろうね。知ってますか?

国を愛するとは、どういうことかな。これも簡単じゃないな。日本酒を愛する、家族を愛するなんてことならわかるけれどね。出身校を愛する、会社を愛する、郷土を愛するなんてのもわかる気がする。しかし、愛するのは、それが自分にとって価値があるからでしょう。日本国って自分にとって価値があるのかな。簡単には言えないな。それなのに、国を愛する心を養うと言うのは、無理がありそうだ。

反対に日本酒を嫌う、家族を嫌がる、出身校・会社・郷土を憎むなんてことも普通にありえるね。同様に日本を嫌うと言うことも普通にありえるね。だから無条件に「日本を愛する心を養う」なんて不自然じゃないかな。

ネトウヨの若者は、老人に有利な(自分に不利な)現状の日本国を愛しているのかな?

わかりませんね。少なくとも簡単じゃない。

こんなことは考えず、単なる休みの日、それでいいじゃないかと言う人が多いのでしょうね。そうだとすれば、なんていい加減な政府と国民なんだろうね。自民党と言うのはなんていい加減な政党でしょうね。こんな政党を支持する人の多い日本国民もいい加減ですね。

こんなことを考えるのは確かに面倒だ。もっと面白いスポーツの話題、グルメの話、芸能界の話のほうがいい。スマホの自分の世界がはるかに大事だ。政治の役割が大きいのはわかる。しかし、面倒だ。考えるのは大変だ。自信ありげな安倍さんに任せておこう。まあいいじゃないか。彼に任せれば、日本が強くなりそうだ。それって自分にもやがていいことあるかもね。とりあえず、安倍さん・自民党を支持しておこう。まあそんな、そんな気持ちもわからないわけではない。
政治は俺の生活には関係ない。まあそんな感じもわかる。

しかーし。
1930年代初め、世界恐慌の中日本は、満州事変をおこして中国侵略を本格的に始めた。それが結局巨大な戦争の導火線になった。その1930年代初頭、流行った言葉が
「エロ・グロ・ナンセンス」。日本国民は、日常に埋没し、政治の動きの意味に考えを及ぼさなかった。しかーし、政治の動きは全ての人を飲み込んでいく。

今がそんなやばい時なんじゃないのか。昨年末の投票率52%。ホントにやばいんじゃないのか。