あなたたちは立派だー与那国島住民投票ー

昨日、与那国島陸上自衛隊誘致に対しての賛否の住民投票が行われた。

結果は、賛成632票、反対445票と賛成が上回った。大体6対4か。

私が立派と思う理由は以下の通り。
(1)投票率が86%、本土?の国政・地方選挙の投票率のひどさよ。
(2)中学生まで投票させたその見識。
(3)自衛隊がいることが平和と安全につながるか、危険を増すかということを一人ひとりが考えたという素晴らしさ。多くの日本国民は、現在も漫然と自衛隊は存在するものと思って、何も考えちゃいない。
(4)日本全体が、自衛隊によって守ってもらうのは当然だと考える中で、反対が400票もあると言うすごさ。
(5)投票結果にかかわらず自衛隊は配備すると言う方針の中で、400票も反対すると言うすごさ。大抵は、行政や政治の行為に対し諦めるはず。反対しても無駄だと。
(6)国境の島で、中国の膨張圧力を感じやすい中で4割が自衛隊配備反対という意思
を持つのはすごい。
(7)住民が減少する中で、確実に自衛隊員常駐で住民が増えると分かっている中で、4割が反対というのもすごい。

今回の選挙で住民間に亀裂が生じたと聞きます。それは住みにくいことです。仲良くやってください。本土?の私たちは何も考えず、ぼんやり自衛隊を認めています。
反対派の人たちは、こんな悪条件の中で、4割も自衛隊設置反対を貫いたのです。立派です。どうぞ誇りを持って自衛隊を受け入れてください。自衛隊がいるから守られるとも考えてみてください。沖縄戦時のような軍による住民虐殺は起こりにくいと思います。第一、日中の戦争なんて、可能性低いです。自衛隊員を敵視しないでください。彼らは任務できています。
自衛隊員も、戦時下沖縄であった軍隊による住民いじめ・無視・酷使・差別・虐殺の事実を知ってください。軍というもののはらむ目的合理性の追求はそんなことまで起こします。今だって同じです。住民が邪魔に見えてくる。
そして、賛成派の人たちも、反対派の心配する心情をわかってあげてください。武器がない方が安全ということもありうると考えてください。(沖縄戦の事実ですから皆さんよく承知のことと思います、その上の賛成なのでしょう)仲良くお願いします。

何と言っても日本国民の方だ。問題は。

住民の意思は示された。与那国への自衛隊配備、良いだろう。日本国民が非武装中立を標榜する政党を第一党にしない以上、自衛隊は存在する。それもいいだろう。同様に沖縄県民の意思も明確に示されている。普天間基地は、「最低でも県外」を政府はやらねばならぬ。「最低でも県外」は、「極少し軍事抑止力が減るかも」ぐらいのデメリットしかない。