あの看板は残してほしい

昨日残念なニュースをきいた。双葉町が、かの有名な「原子力、明るい未来のエネルギー」という看板を今年秋に取り外すのだそうだ。老朽化がその理由とのことだ。

残念である。
双葉の人たちにとっては、期待を裏切られ騙され町を失ったことの象徴でいやだろとは思う。つらいことと思う。しかし、残すべきだ。簡単に信じない、自分の頭で考える、人は失敗するという教訓のために残してほしい。建設前、双葉町にも反対者はいた。隣の浪江町には、反対を貫き東北電力に浪江・小高原発を諦めさせた人がいる。残念だけれど、推進した人は、やはり不明を反省すべきだと思う。

このように言う私も、原発には反対を唱え続けたが、安全神話を信じてた。不勉強であったと思う。反対の運動も一生懸命やったとは決して言えない。

人は間違う存在だと思う。しかたがない。だからこそ、間違いの痕跡を残して、考える手がかりとすべきだ。

「侵略の定義は決まっていない」「あの戦争にもアジア民族解放の面があった」「弱肉強食の世界では、日本の侵略も仕方ない」「東京裁判も瑕疵が多い」「従軍慰安婦に権力の関与を証明する文書がない」「日韓併合も双方合意の条約によるものだ」
・・・いいわけはよそうよ。我らは、これから間違いをしないように、過去の間違いをまともに見よう。北岡伸一氏さえ、「私は安倍さんに『日本は侵略した」といってほしい」と述べたそうだが(朝日新聞3・10)、当然であるけど、意外であった。
安倍さんもだいぶ包囲されている感じがするなあ。安倍さんも侵略や痛切な反省を述べざるを得ないだろう。

ドイツの首相が来日した。ドイツは、戦後歴史への痛切な反省のもと、EUを作る原動力の一つとなり、現在は、EUの大黒柱である。地域の安全保障・脱原発・健全な財政で日本の手本となる国と思う。彼女に国会で演説をしてもらいたかった。与党は嫌がるどろうけどね。安倍さんの米国議会での演説なんてよりはるかに意義深い。安倍さんには演説はやめてほしい。何か有意義なこと言えるんだろうか。

JNNでもNHKでも世論調査で安倍さんの政策(アベノミクス、歴史談話、原発集団的自衛権)に否定的な意見が多いのに何故支持者の方が多いんだろう。不思議だなあ。