「かぐや姫の物語」を見て

妻がビデオにとっててくれた「かぐや姫の物語」をみた。感じたことを述べておく。

(1)水彩画みたいな絵が実に美しい。

(2)自然と人間と人工物の相互関係が実に懐かしい。

(3)月の世界の人々が雲にのってやってくる時のあの音楽に興味をそそられた。極楽の歌なのかな。チャンチャラチャンチャと聞こえて面白い。笑ってしまった。なんだこりゃ

(4)かぐや姫の罪とか、かぐや姫がやってきた理由とか、月へ帰る理由とかは、わからなかった。何故だろう。月の世界で罪を犯したとしたら、その罪ってなんだろう?

(5)5人の貴公子の声優の顔を絵に使っているのには笑ってしまった。ユーモアだな。

(6)死の世界(月・極楽・浄土)と生の世界(かぐや姫・父母・子どもたち・貴公子)
の話かなと思った。生は、貧富・出世欲・色欲・独占欲・愛・悲しみ・苦しみの世界であり死の世界は苦労がないが、何もない世界で動きもない世界と思った。我らはこの世界に生きていて、生きていることを肯定すべきと言いたいのかなと思った。

(7)かぐや姫がこの世で愛した(憧れたかな)兄ちゃんとの最後の場面は良かった。自由!!自由に空を飛ぶ。いいねえ。その意味では、悲恋物語なのかな。

(8)原作「竹取物語」の作者の想像力のすごさよ。竹から女の子が生まれ、超スピードで成長し、超美人となり、ハイクラスの男性に求愛され、それを拒否して、月に帰る。こんな話を作った先祖はスバらしい。

(9)興味をひかれた映画なので、多分また見るだろう。特に良くわからない映画は見る傾向があるので見るだろう。その時は、違うことを感じるかもしれない。