散歩が誘うよしなしごと

朝4時に目を覚まし、「まだじっとしてろ」と言う妻の言葉を振り切って、散歩へ出た。
それでも40分は、布団の中でぐずぐずしてた。

いつもの川土手を歩く。

私の前を、雀が飛ぶ。と言っても50センチくらいの高さで、飛距離が数メートル。
近づくとまた飛ぶ。これを何回も繰り返す。

そう、まだ子供の雀だ。構わず、ずんずん歩く。私が近づくと必死でバサバサと飛ぶ。だんだん飛ぶ距離が伸びるようである。そして、すこし大きなスズメと合流した。そうして、2羽は、一緒に数十メートル飛んで、私と出会ったあたりへ戻った。

あの雀たちは、親子なんだろうか。子雀が親から離れて朝の冒険に出たのかな。春に生まれた子雀の親離れの時なのかなあ。今は。

安倍晋三日本国内閣総理大臣が、米国議会で演説をした。こちらは、親離れどころか、親の庇護のもとへ一目散か。

中国が態度でかくなってきたので怖い、僕を捨てないで。
前から頼まれてた手助けをするからさ。手助けに、僕の動かせる自衛隊をどこへでも出すからさ。沖縄の人なんてそのうち諦めさせるから大丈夫。も少し金でもくれてりゃいいさ。いうこときかないと金くれないぞって脅してもいい。国民なんて馬鹿だから、国際協調とか積極的平和主義って言っていれば、何かいいことしてんだろうと思っているさ。株を上げてりゃー、貧乏人もそのうちなんかいいことあると思っているさ。昨年総選挙うまくやったろう。黒田に金をじゃぶじゃぶ出させて株上げておいて、「この道しかない」に、イチコロだもんね。・・演説させてくれてありがとう。代わりに自衛隊を国外で戦わせる法律作るよ。だから僕を捨てないでね。

けーん、けーんと言う声で川土手に意識が戻る。オス雉である。川床のあちこちで鳴く。200メートルくらい離れている。テリトリー
があるんだなきっと。そうして多分メスを呼んでいるのだろう?雉も領土をめぐってあらそうことがあるんだろうか。

日本の歴史は、中国・朝鮮とどう付き合うかと言うのが、メインテーマだったようだ。稲作・金属器・儒教・各仏教・漢字、先進文化を朝鮮経由で中国からとりいれた。律令制度と言う国家社会制度も中国からとりいれた。そんな先進文明を自分に合わせた文化・制度にに作り替えるのが日本の生き方であったろう。先進文明を取り入れつつ、自分の好きなようにしようと言うのが日本のやり方だな。
近代日本は、かつての親分を下に見て、武力で自分の欲望の対象とした。長い日中の歴史から見ると大それたことだ。・・・ひえー、こりゃ謝罪しておいた方が得というもんだよ。安倍さんよ。まずいことしてくれたな。爺さんたちよ。
今は昔のように中華圏が出来つつあるのかもしれないな。とすると負けたからって米国親分にだけおべっかではまずいな。おっと、中国にも負けたと考えるべきだな。米中どちらにもいい顔しないといけないな、日本は。・・・それは面白くないな。まあ、米中両大国を手玉にとる、と言うのもありだな。欧州の弱小国の歴史を研究すべきだな。
憲法も生かすべきだな。憲法の基本方針は米国親分がくれたもの。あなたのいう通りの憲法で行きますと言えば、米国親分も文句は言いにくいだろう。
中国も文句ないだろう。憲法は、何せ米中英ソ等の戦勝国が作った国連の運営の精神そのものだからなあ。あーあ、それなのに、憲法の方針を捨てて、親分!といく。安倍と言う男は馬鹿だな。馬鹿はいいが、彼が首相では、俺らが損する。早く辞めてしまえ。安保法制が成立する前にアベノミクスの見せかけの好調さなんぞ吹っ飛んでしまえ。

おっとと、土手の道を下りる時が来た。