酷暑と冷夏、アベノミクスの失敗

今年の夏はまったくどうしたんだろう。

7月下旬の梅雨明け以後、8月7日までは酷暑、その後9月初旬の現在までは、冷夏である。
後半の冷夏の一か月の間、一日中晴れたのは、わずか5日(!)半日晴れが、わずか3日!

酷暑の夏は、畑に水やりで苦しみ、冷夏の夏は、畑作業で苦しんだ。畑を作ったことのない人のため、理由を説明しておこう。念のため。冷夏の夏→雨・小雨多い→畑作業が出来ない→冬もの(大根・白菜)や玉ねぎ・春菊などを植える日前がなくなる→短期間で畑の準備→超重労働、てなわけです。

冷夏の影響は、畑作業ばかりではない。夏物(トマト、ゴーヤ、茄子、きゅうり)が不作となる。

スーパーに行ってみると軒並み野菜は高くなっている。当たり前だ。不作の上に露地物の
収穫が難しいのだから、品不足で高くなる。

うちみたいな、畑を少しでも作っている人は、まあいいとして、畑がない人で、収入が少ない人は大変だろう。

スーパーに行くと、野菜以外の値上がりもひしひしと感じる。モノの値段が上がるのと並行して、これまでの量を減らしているのが目立つ。これも実質値上げだ。

モノの値段を上げ、それでインフをおこし、インフレの好循環で経済を回そうと言うアベノミクスの失敗が今や顕在化していると思う。実質賃金が下がり続け、食料品・生活直結品の値段が上がる、こんな状況では、一番大きい需要である一般人の購買欲は、上昇しない。ということは、経済は回らないのである。

中国発株価の下落の影響もあるだろうけど、株価は今日半年前までの水準に下がった。
アベノミクスの夢は、非現実的な白昼夢になりつつある。そんな風に感じる、寒い!9月の初旬である。まったく今日は寒い。