高市、岩城大臣の靖国参拝、安倍首相の米空母乗り込みを批判する

NHKニュースで両大臣の両大臣の靖国参拝を見た。
以下の点で批判する
(1)この行動は、憲法政教分離違反であること。両大臣は、私費で玉ぐし料を奉じた
が、○○大臣○○と書いており、しかもマスコミ注視の中での行動であるから、公人としてであり、政府が特定宗教を支持することとなり、憲法違反である。

(2)靖国神社は現在、A級戦犯を合祀しており、日本国政府の要人がお参りするのは、
日本の戦争責任を認めぬと受け取られる。戦後の日本は、戦争の責任を償って出発した。勿論彼らだけに責任があるわけではない。昭和天皇から一般庶民にまで軽重の違いはあれ、責任がある。その無形の責任を国際的に承認された形で背おってくれたのが、A級戦犯の人たちである。現在の政府の一員が、靖国神社にお参りすると言うことは、日本国が戦争責任を認めたくないと国際的に受け取られかねない。A級戦犯の死を無駄にする。

(3)靖国神社は、戦前戦死者をほめたたえる機能を果たし、戦争遂行の重要な役割を果たした。現在の靖国神社も、その展示(遊就館)を見ると、戦争肯定に傾くように見える。以前の靖国神社のパンフには、A級戦犯昭和殉難者と記していた。勿論靖国神社は私的存在であり、どのような歴史観を持とうと自由である。しかし政府は公的な存在であり、国民の代表である故、特定の思想・史観を支持するのは、間違いである。また戦争肯定は、戦後の日本のあり方と合わない。

(4)A級戦犯の人たちは、戦争指導者であり、その戦争指導で一般国民に多大の犠牲をしいた責任がある。靖国には、彼らの戦争指導で無駄死にした兵士も多く祀られている。
そこを誤魔化すのが、靖国神社A級戦犯合祀である。そのような神社を、政府の一員が
参拝すべきでない。

安倍首相が横須賀に配備された米空母「ロナルド=レーガン」に乗船し、米韓も参加した
観艦式に出席した。新安保法制の体現のつもりであろうが、同法制は、憲法違反であり、
日本を他国の戦争に引き込む可能性を高め、抑止力の向上は不変か、ごく少ししか増やさない。日本国は沖縄の意思を踏みにじり、過重な負担を押し付け、不平等なかたちで、しかも出さなくてもいいお金までだし、基地を提供している。何も米国に義理立てする必要はまったくない。自衛隊の安売りの象徴が安倍首相の行動に見える。彼の気持ちとしては、当然であろうが、日本国の利益には合わない。また、安倍首相の行動は、自衛隊が米国の軍事戦略に組み込まれている象徴でもある。危険である。ここまでくれば、安保条約廃棄も考えるべきである。

安倍政権の退陣を願う。