性懲りもなく

2月27日午後、私は、カラオケの番組を見ていた。

そして、PRの時間に、見苦しいものを見た。
素人だけれどうまい歌を聞いていた。気分よく聞いていた。
そうして、ひどく不愉快なものを見た。

電気事業連合会のPR。

絶対安全と言い張って原発を推進した電気事業連合会
自己中の、欲たかりの電気事業連合会

あんたら、双葉町原発安全をPRする施設つくってたろう。どうだった。安全だったか。あの6号国道沿いの施設、くそくらえ

あんたら、避難している人たちの苦痛が見えないのか
あんたら、増え続ける核廃棄物の処理どうすんだ。再稼働をどんどん進めて
あんたら、避難計画も不十分でどうすんだ。再稼働進めて
あんたら、今でも山菜・タケノコ・キノコを食えないの知らないのか
あんたら、福島県民の分断を見て見ぬふりか

電気事業連合会原発PR。ものすごい金を使って、
大量の情報を流して、自分にも目隠しして、
自己中の欲たかりの宣伝の結果が、どうだった


性懲りもなく同じことをし始めた。
きっといつの日か、同じ不幸をもたらすだろう。何らかの形で。


国民の皆さん、電力会社は民間企業です。直接モノ申すことはできません。
国民の皆さん、政治を動かすしかありません。
自公政権は、過ぐる国政選挙で、さも原発に抑制をかけるふりをして、実際は再稼働を進めています。原発事故をないことにしようとしてます。

すぐる国政選挙では、野党は別々の原発抑制を掲げて、分裂して戦い敗れました。
自己中なのは、自公と同じです、しかし。

しかし、少なくとも原発再稼働を進める現政権を支持してはなりません。


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若松丈太郎


わたしはなにをすればいい

ひとだけでなく鳩も犬も麦の穂も
津波で田んぼに流され着いた船に
だれもなにも乗っていなかった
ここがアララト山ではないので

こどもたちが町にいなくなった
こどもたちが歩いていない通学路
こどもたちの声がしない広場
発電所で核燃料がメルトスルーして

原ノ町駅から南へ向かう線路
赤錆びた鉄道線路
その先に見えるプリピャチの街
その先に見えるビルケナウの死の門

そしてだれもいなくなった
なんてことにならないよう
わたしたちになにができる
わたしはなにをすればいい

(2014年11月1日)

*若松丈太郎は、南相馬市原町区在住の詩人
*上の詩は、詩集「わが大地よ、ああ」より