アメリカ大統領選報道への憂い

どうしてこんなに、アメリカ大統領選のニュースが多いんだろう。

確かにトランプ氏の発言は興味を引くし、それに対する米国民の反応も面白い。

しかし、日本国民は、米国大統領選に口出しできないし、投票もできない。大きな出来事だけど、他国の出来事である。どうしようもない。主権者じゃないんだから。面白いものを見たいというのは、それはそれでいい。

けれど、日本国内で考えなきゃならないことは、いくらでもあるだろう。

この巨大な借金、原発をどうするか、復興をどうするか、格差拡大、人口減少、今すぐでも起きるかもしれない巨大地震対策、アベノミクスの是非、・・・

こちらは私たちが最終的に決められることだ。主権者なのだから。マスコミは、こんな日本の問題をえぐりだし、本格的に取り上げてほしいな。分かりやすくね。

この前NHKは、大分長い時間米大統領選を報じていた。その日は、総務大臣の「権力による電波停止」発言が問題となっていた。権力の暴走を取り上げないで、延々と他国の選挙を報じるのは、おかしい。皮肉を言うと、「停波発言」を本格的に取り上げると停波になると恐れたのかな?米大統領選は、その点関係ないものね。その日報道ステーションでは、結構厳しく批判してたよ。・・・NHK情けないな。

NHKは皆の視聴料でやっているんだから、日本の問題を、政権に遠慮なく、分かりやすく、皆に知らせる義務がある。

我らも、誰かが言っていた「民主主義の見物客」はやめようよ。自分に降りかかることだもの。それこそ、「僕たちの民主主義」なんだから。