どうぞ、選挙に行ってくださいー国会前集会での女子高生の言葉

昨年6月に続いて2度目の国会前集会への参加だ。

今回は妻も一緒である。もっとも妻は、レオナルド=ダ=ビンチの「糸巻きの聖母」(江戸東京博物館)を見るのが主眼である。

上野で夕食と若干のお酒を飲んで、出撃した。地下鉄丸ノ内線国会議事堂前で降りると警官が、立っており、1番・2番では地上に出れなく、3番に回った。

地上が近くなると、何か声が聞こえる。地上に出ると、まずは原発再稼働反対の募金活動があった。今日は安保法制施行反対の集会なので、ちと違うような気がした。(が、まあ固いことは言わないで、帰りに少額であるがカンパした)
声のする方に行くと、旗が林立している。全労連、○○生協、民医連等々、一杯である。

コールはあの懐かしい、昨年ショックを受けた「民主主義ってなんだ?」を聞いた。皆「これだ」と声を合わせている。昨年6月は、「これだ」がなかった気がする。今は、俺も「これだ」と心から答えられる。「立憲主義ってなんだ」「これだ」も心にぴったりだ。行動する私の存在が、私の声こそが、民主主義である。立憲主義である。

自衛隊を殺すな」もいいが、「誰も殺すな」は、もっといい。

自衛隊員は、一般人と違い人間を殺す武器を持てるし、それを有効に使用できるよう日日訓練している。しかし、自衛隊員も進んで人を殺したくないだろうし、殺されたくないだろう。それは、他国の兵士も同じだろう。どのようにして
そういう状況を避けるか、難しい問題ではある。しかし、安保法はこれを軍事力でだけ考えている、安易な、殺し殺される状況を作りやすい安全保障法制度と考える。

自衛隊を海外派兵するな」は、安保法制の本質をとらえて良いコールと思う。
 
集団的自衛権はいらない」も懐かしい。何か生活的なコールもあったような気がしたが、忘れた。安倍は辞めろが一番皆の声が大きかったように思えた。

心に染みたのは、高校一年生の訴えである。
「私は、宮城県から来ました高一の女子です。昨年仙台の小さな(安保法案反対)デモに参加して、このような行動の大切さを知りました。宮城県は、親の了解の元、高校生が政治活動に参加することが自由です。それをうれしく思います。学校では政治的な話はしにくい雰囲気があります。またこのような集会で名前や顔を出すことのリスクも考えます。しかし、未来を生きるのは若い私たちです。政治の結果は、私たちに降りかかってきます。これ以上私たちに重い荷物を背負わせないでください。私には選挙権がありません。選挙権のある18歳以上の人は、どうぞ選挙に行ってくださいお願いします。」彼女は、もっと多くのことを言ったと思う。私の印象だからあやしいけれど、こんなことを言ってたと思う。どこかのブログにそのまま載っていませんかねえ。是非多くの人に聞いてもらいたい話であった。選挙に行かない大人たちに
聞いてもらいたい話であった。

その夜の報道ステーションで、元防衛大臣は、言っていた。「安保法案通ったころは反対が60%であったが、今は
賛成が60%だ。理解が進んだ」と。

人は眼前の状況になれ易い。昨日と変わっってないじゃないかと。人は眼前の状況でしか判断しない。戦争なんてないじゃないかと。しかし、政府が、法律上出来ない(安保法制以前)と出来る(安保法制以後)では大いに違う。
日本が攻撃されていない状況下で、米国と戦う北朝鮮を日本が攻撃できると出来ないではひどーくちがう