やっぱりテレビばかりじゃだめだ

昨日のG7外相会議のニュースのことです。

テレビは、NHK、TBS、テレビ朝日を見たのですが、いずれも、米国外相の提案で、原爆ドームを見たことと米国大統領が広島を訪問するかどうかに関心があったようでした。そして、この会議は、核廃絶に一歩前進あるいは半歩前進というとらえ方でした。
これはこれでいいのですが、これだけでは、ああ良かったねで、終わりそうです。私は一歩前進としても、これだけでは、その先に進む手がかりにならないんじゃないかと思います。

その点新聞は、も少し、多角的にとらえているように思いました。朝日新聞では、2面「謝罪なき非核発信」という題で、米国外相の謝罪の言葉がなかったことやお辞儀をしなかったことや資料館での取材が許可されなかったことが述べられています。そして、2面と社説で「核兵器の非人道性」に触れなかったことを取り上げています。

核兵器廃絶の大きな理由の一つは、非人道性だと思います。これに触れないのでは、核兵器廃絶に向かうエネルギーが得られません。国際司法裁判所も不十分ながら、この方向で裁定を出しています。つまりは、核廃絶は、非人道性という点で国際的な人類的な常識なのです。米英仏に遠慮して、「非人道性」を言わない日本政府の対応を報道しないでは、核廃絶に向かえるはずがありません。
毎日新聞も、ネットで見ただけですが、「核兵器の非人道性に触れていない」ということを指摘していました。

また、朝日・毎日では、日米外相会談で、日本外相から「辺野古移設が唯一の解決策」と申し出ているということを、報道しています。
これこそ、現政権の国民を大事にしない事の象徴であり、米国従属の象徴と思いますので、是非報道してほしいと思います。米国から要望されたのではありません。日本から申し出たものなのです。「何とかできないか」ぐらい言えるだろうと思うのですがねえ。昨日テレビでは、まったくこれを言っていませんでした。

別話。
報道ステーションの初めての放送なので、興味を持って見てましたが、あまりインパクトを感じませんでした。G7外相の広島での話の次が北島引退の話でした。その時NHKのクロ現+は、スケートの真央特集でした。スポーツが悪いわけじゃないんですが、娯楽ばかりで生きていくわけにはいきません。もっと将来にかかわること、社会全体にかかわることをもすこし深く報道してほしいと思いました。