「おら自民党だから、(おめら)だめだ」/北の核開発について思う

一昨日、午前10時から30分、原町のスタンデイングに行ってきました。気温が30度と暑かったですが、風が割と強く吹き、助かりました。

最初7名でいたが、後で少し増え結局10名でした。だんだん減ってきている感じで、さびしい気がします。

終わりごろ、80過ぎくらいのおじいさんが自転車で通りがかり、私たちのプラカードを指さし「おら自由党だから、ダメだ」と言いながら、去っていきました。言葉が不自由な感じの人でしたので、自由党と言うのは、自民党と言うつもりだったのだと思います。メンバーが「でも戦争はいやでしょう」と問いかけますと、何か言って去っていきました。

政策の中身に関係なく、「自民党が良い」という思い込みの人もいます。しかし、安保法制以前の自民党の安保政策と、それ以後では随分と違うでしょう。党内で激しい論争があったころの自民党と安倍官邸支配下自民党では、随分違うでしょう。思考停止ですね。まあ、この爺さんは、大分年を召されているのでやむなしです。そう言えば、「どうあろうと共産党」なんて人もいるし、「アカの共産党は絶対嫌い」なんて人もいるし、「創価学会員だから公明党」と言う人もいる。支持政党は、政策を考え、情勢を考えて日日判断すべきだと思うのですがね。私は。野党は、こういう固定客でなく、投票に行かない人や無党派を取り込む工夫が必要だと思います。

ある特定の利益集団に属する人は、その集団の利益実現に役立つ政党を支持するのもやむなしですね。利益集団に属せない人こそ、しっかり考える必要があります。非正規労働者、中小企業労働者、高齢者・身障者等の弱者などは利益集団を作りにくい。彼らこそしっかり
考える必要があります。

別なメンバーの人が私のところにきて言いました。「この参戦法と言うのが大事ですね。日本が攻められた場合戦うのがこれまでで、攻められてなくとも米国の戦争に参戦するのが安保法制なのですからね」私「自衛隊法がある限り、日本が攻められたら自衛隊が戦う戦争になるのは、やむなしだと思います。勿論国民も政府も出来るだけそうならないようにすべきです。」

これが私のプラカード。この人と、中国のことアメリカのこと北朝鮮のことなど雑談して帰りました。

帰ると「北朝鮮が5回目の核実験」と言うニュースが流れました。うんざりです。北の行動にもうんざりですが、日本政府の行動にも、各国政府の反応にも、解説者の解説にも、インタビューにもうんざりです。いっつも同じことの繰り返しです。曰く「許せない悪行」「東アジアの不安定化」「激しく非難」「制裁強化」「米日韓で協議」「国際協調で対応」「国連安保理で協議」「中国の協力をどう取り付けるかが肝要」「金の体制引き締め目的」「米を対話に引き込む目的」・・・これまで聞いたことばかりでうんざりです。何の展望もない。皆さんそう思いませんか。何か「展望のある話」とか「おやそうだな」なんて話ないですかね。うんざりです。同じことの繰り返しです。まあ仕方ない。人頼りにせず、私も自分の素人のヘボ頭で考えてみますか。

(1)当事者の北も含めて世界中の国が、北とどこかとの戦争を望んでいないこの点で少しは、安心していいと思う。少なくとも軍拡は不必要。
キムジョンウンだって馬鹿じゃない。核戦争を仕掛ければ、数百倍・数千倍めったくそにやられると知っている。やられそうなので、核戦力・ミサイル強化をしているわけだから。自分からは、仕掛ける可能性は低い。他の国はどうか。北の政権が崩壊すれば、一番困るのが難民である。中国・ロシア・韓国・日本・国連・世界ホントに困る。だから北以外も戦争はしたくない。北もしたくない、北以外もしたくないのに戦争するってことある?少ないだろうけど、ないとは言えない。ありうるのは、「北の指導者のやけくそ」と米が「今のうちやっつけておけ」と思うことだけだと思う。米がやっつければ、北は韓国・日本を地上軍・ミサイルやテロでやっつけるだろう。米にとってそれは、沽券にかかわる。米も、難民で韓国・日本が困るからと思うので攻撃はしにくい。となれば、心配なのはキムジョンウンのやけくそ。そこで、やけくそを防ぐプロジェクトを世界で作ろう(笑)

(2)これまで北の核・ミサイル開発を阻止しようと、米日韓は一生懸命やってきた。しかし出来ていない。現在北が半核兵器保有国であることは、自明である。核兵器保有国が核抑止力論に依存している以上、「北に核を持つな」と言うのは説得力がない。何せ米韓は北にとっては、(朝鮮戦争は形式的には休戦中)なので、敵な訳である。すると、この解決策は、核抑止論を止めるか、「北は敵」でないということを認めるか、どちらかである。核保有国が核抑止論を捨てない以上(核全廃に動かない以上)、「北を敵」でないと認めるしかないだろう。と言うことは、北のいう通り停戦協定を平和条約にすることである。北の政権存続を認めることである。一民族二国家でいいじゃないか。韓国政府も、韓国民も無理に統一して、貧乏な北を背負いたくないんじゃないの。ホントのところは。北朝鮮の国民が韓国民みたいになりたいなあと思うまで、「北は北でやれよ」でいいんじゃないの。随分北と南で違うんだからねえ。無理に統一なんてする必要ないよ。北朝鮮の政権存続を認める時は、勿論出来るだけ核兵器技術を抑える交渉は当然である。


(3)日本国で昨年安保法制が成立した。その理由の一つが抑止力の強化であった。安保法制が成立して以来、中国や北朝鮮の行動を抑止しているか?抑止しているとは、言えないだろう。つまりは、抑止力強化と言う安保法制は、嘘なのだ。あるいは間違いなのだ。彼らの行動は、安保法制以前と同じか、もっとエスカレートしているだろう。そのことをマスコミや野党はあるいは国民は、政権与党に聞くべきだ。何故聞かないのだ。

(4)日本はどう行動すべきかを考えてみよう。
米国・韓国と北朝鮮が戦争に陥ちいると、北は米国の同盟国の日本をたたくので、米国との同盟国は止めるべきである。つまりは安保条約を止めるべきである。少なくとも、北の日本への先制攻撃の理由になる安保法制は廃止すべきである。また、北の政権が崩壊した場合、難民問題・植民地賠償問題が起きるので、絶対米国・韓国と北朝鮮の戦争は防ぐ方向で努力すべきである。そのためには、北の政権の維を認めるべきである。米国・韓国にそのように働きかけるべきと思う。北は日本のお金が欲しい。日本は植民地支配の罪滅ぼしをしていないので、お金をもらえる可能性が高いと北は考えるだろう。故に日本は攻撃しにくい国である。そこを利用すべきである。北も意味なく日本を攻撃することはない。