3月末江の島、鎌倉、東京へ、桜を求めていったのでしたが、六義園を除いて、ほとんど空振りでした。
4月になって、こちらでも桜のつぼみがふくらみ、もうすぐだなあと胸が膨らみました。このころ知ったのが、ブログ知人miebaba様ご紹介の
わが背子が古き垣内の桜花いまだ含(ふふ)めり一目見に来(こ)ね
という、大伴家持の歌でした。
この歌は、家持が友人に「あなたが住んでいた家の桜のつぼみも膨らんだので見にきて」と歌った歌なのだそうです。私は、この歌を女性が歌った歌にして、「昔一緒に遊んだ○○君、あなたの家の桜も膨らみ始めましたよ。見にいらっしゃい。(もうすぐ私も美しく咲きますよ、○○君、会いたいなあ)」なんて、自分勝手に解釈して楽しみました。
「ふふ」めりという語感いいですねえ。
4月7日、わが町でも、ちらほら桜が咲き始めました。心騒ぐ桜の本番を迎えました。このころ私にとっては、心騒ぐ出来事が起こっていました。政権側が、「教育勅語」を否定しないんです。彼らの本音は、「教育勅語」を教育に取り入れたいんでしょうね(怒)。教育勅語の成果、特攻隊員のことが思い出されました。(悲哀)
そのうち、米韓軍事演習・米軍のシリア空爆・米空母の朝鮮半島接近と、朝鮮半島の危機が高まり、私は昨日(4月15日)一番緊張しました。特に何もなく、よかったです。しかし、大震災や原発事故の様に、思わぬことが、いつ起こるかわかりません。この間私は、ずいぶん繰り言を重ねました。私自身の老いのせいでしょう。
今日4月16日は、早朝6時から市民総出の「空き缶拾い」です。空き缶ばかりでなく、ペットボトルやナイロンごみ・プラスチックごみも拾います。
桜の散る中での「空き缶拾い」でした。とうとう桜の季節も終わりです。来年まで見られません。私の命だって、来年にもあるなんて保証はありません。これが見納めかもしれません。
かなり桜は、散っています。
昨日高校生が試合をしていた球場で、今日は消防団が「検閲式」をやっていました。検閲式とは、集団訓練みたいなものでしょうか。
わが町の消防団は、あの震災の時、津波で10名の方を失いました。
花筏が出来始めています。今日中には、筏もはっきりすると思います。穏やかな春の日の中、桜の花びらが、そよ風に舞って流れていきます。