武力行使についての覚悟はあるのか・人間将棋

今朝心配しながら、テレビをつけました。フランス大統領選挙が気にかかっていました。結果を見て安心しました。フランスのEU離脱の可能性は低くなったようです。EUは、経済統合も重要ですが、一番の価値は、長い長い欧州の戦争の歴史に終止符を打ったことです。国家主権の制限という人類発展史の中での、極めて大きなバージョンアップをしたものです。私は、その方向しか「人類の幸福はない」と思っています。

朝鮮半島情勢が緊迫する中で、地元のスタンディングに行ってきました。春の日差しが強く気温も上昇していますが、ひんやりした風がほほを撫でて行きます。
参加者は、8名でした。先週19日の原町のスタンディングは、久しぶりに14名と、かなり多かったと思います。この盛況を見せたかったのですが、この日は、メモリーカードを忘れて、写真を撮れませんでした。

今日通りがかったのは、3年生だそうです。漢字も少し読めて興味しんしんのようでした。この子たちも、良い戦後の日本で天寿を全うしてもらいたいものです。安全や長寿や経済発展も戦後日本のよいところですが、他国と戦争をしなかったことが一番よかったと私は思ってます。
今日登場した新作プラカードです。いつもの人が作ってきました。



















確かにトランプさんは、危険ですけど、私は、西部劇の好きなアメリカ国そのものが危険なように思います。しかし情けないことに、憲法も規範力がなくなりました。憲法の規範力とは、そう思う国民の想いの強さと量で決まるのですね。例えば「戦争放棄」という条項は、戦争を放棄するぞと祈念する国民の思いの強さと量(と行動)で決まると思います。









私のプラカードは前回と同じです。工夫がありませんが、今私が一番言いたいことはこれですので、マンネリもしょうがありません。












年寄りの繰り言をお許しください。一昨年改正された武力攻撃事態法(安保法制の一つ)は、政府の判断で、日本が攻撃されていなくとも、米国の戦争に参加できます。この改正は、北朝鮮から言えば、日本を先制攻撃する誘因になります。ただし国際法違反です。勿論安保法制がなくとも、在日米軍基地を北朝鮮によって攻撃されれば、1960年に締結した安保条約で、日本も参戦することに変わりはありません。

今回の危機を乗り越えて一応の安定を得たなら、皆さん、安保法制と安保条約を、も一度よく考えてみませんか米国との同盟以外の平和と安定の方法も考えてみましょう。もし、今回の危機が、戦争になったなら、安保条約と安保法制は、日本を戦争に巻き込んだことになります。安保条約と安保法制は、「日本の平和を守るためのもの」というこれまでの歴代自民党政府の説明は嘘になります。もし、北朝鮮が核廃棄・ミサイル凍結となれば、武力威嚇も抑止力として働いたといえると思います。核開発凍結でも武力威嚇も抑止力と言えそうです。核・ミサイル開発凍結、しかし北朝鮮はひそかに開発なら、抑止力はないといえます。それにしても、軍事力による抑止は、まことに危険なものですね。このことは忘れないようにしましょう。

今はもう、安倍さんに改正武力攻撃事態法の発動をしないようお願いするしかありません。

まあ、どこの国にも、第二次朝鮮戦争は損ということが明白ですので、戦争にはならないでしょう。一方、緊張の高まりは、どこの国の軍需産業にも、どこの国の、一部の軍関係者にもそして政治家にも、得があることを忘れてはだめだと思います。

核を持つから武力で威嚇するのか(米・韓・日)?武力で威嚇されるから核武装するのか(北朝鮮)?どちらなんでしょうね。不謹慎ですけど、興味があります。

核ミサイル武装したまま、米英仏対露中は、冷戦をやめました。印パも同様で、一応安定しています。ということは、米韓・北朝鮮(中)も核武装のまま戦争状態をやめることもできるわけです。そんなことも、これからの情勢の推移では、最悪の場合として考えておく必要があるかもしれません。

別な最悪の場合も考える必要があると思います。
米国が十分体制を整えて一気に攻撃し、それを日本も韓国もうまく応援して、うまいことやって、日韓に被害なく、金王朝を打倒し、朝鮮半島の非核化を達成できると考える人もいるかと思います。それは難しいでしょうけど、もしうまくいったとしても、少なくとも北朝鮮の多くの戦闘員・民間の死者と難民が出るでしょう。他国民を殺害した責任と難民を作った責任は覚悟すべきでしょう。難民が押し寄せますと、日本も現在の欧米同様、国内の分裂(難民流入反対勢力 VS 米韓・日本政府)とテロも起こりやすくなると想像します。それから大日本帝国の植民地政策への莫大な賠償金も覚悟する必要があります。

そこまで考えて、米国・韓国・日本は、武力行使をすべきです。こんなことになるなら、武力行使すべきでない、と考える日本国民は、安保法制と安保条約を廃棄するよう努力すべきです。軍事力以外の別な戦争抑止の方法を考えるべきです。(純粋な専守防衛の軍事力を存続させたままでも)

繰り言を申しました。私の繰り言には理由があります。私の見聞する限り、朝鮮半島の緊迫情勢を伝えてはいますが、どの新聞もテレビも、安保法制と安保条約に触れていません。どうしてなんでしょうか。まったくの思考停止ですね。それこそ、日本も、日本独自のあらゆる選択肢(安保条約廃棄も含めて)をテーブルに載せて考えるべきです。

4月22日(土)、山形県天童市人間将棋を見に行ってきました。人間将棋とは、プロ棋士の対戦を、地元の人たちが大きな盤上でリアルタイムで表現するイベントです。それぞれが王将とか飛車とか歩兵になって盤上を動きます。彼らは、戦国時代の装束で駒武者と呼ばれます。観客は小高いところから観戦します。

島井女流棋士(二段)と小学校5年生(山形県小学生大会優勝者)の特別対局の開会式です。

人間将棋の本番です。室谷女流二段対中村女流初段の対局です。天童市は、将棋の駒の生産で有名な町です。この日は、ソメイヨシノが満開でして、好天かつ満開の桜のもと、人間将棋が、優雅に展開されました。

すべて、優雅に行きたいものですねえ。

明日の北朝鮮の何とか記念日も何もなしに過ごせたらいいですけどね。私は、中国の圧力で北朝鮮は核実験をしないと思います。もし核実験やっても、米国は攻撃しないでしょう。全面戦争になる可能性が結構あるからです。また先制攻撃は、国際法では違法ですから。攻撃しないことを期待しています。