連休初日、隣町のスタンディングに行ってきました

軽トラックの窓から入ってくる風は、春風です。見渡しますと、田んぼに水が張ってあって、この連休に田植えをする準備でしょう。もうすぐ、稲の苗が、風にそよぐ風景が見られます。「田植えの終わった田んぼが一面に広がる風景って、一番好きだ」とは、会津の古い友人の言葉でした。人々の命を長く支えてきた稲が植えられている風景は、命の躍動を感じます。

今朝のNHK朝ドラ「ひよっこ」、よかったですねえ。常磐線普通電車で、上野まで行く主人公たちの様子が、実に懐かしい。集団就職列車です。都会に就職する中学生や高校生を専用に運ぶ列車です。職業安定所(今のハローワーク)の係員や学校の先生や場合によっては、雇い主が引率しました。心細さと希望がよく表れていました。朝ドラの主人公(新卒者)たちは、私より2歳から5歳年上になります。忍耐力と適応力と知的能力もある優秀な、しかも安価な労働力(低賃金)です。高度成長の原動力です。ひどく貧乏な家に生まれた私も、本来なら、中卒か高卒で都会に就職したのでしょう。それを思うと、集団就職列車は、わがことのように思えます。1973年春私は、会津若松発上野行きの急行でめったにない出張をしました。隣のボックスには、就職する女子中学生二人がいました。世話しているのは、就職先の人のようです。彼女がいろいろ話しかけるのですが、女子中学生たちは、まともに話ができません。上野に近くなったころ、とうとう一人の女の子は、吐いてしまいました。気持悪いと言えなかったのでしょうか。二人ともものすごく緊張していたのは傍から見てもよくわかりました。彼女たちも今は60歳ぐらいでしょう。その後どんな生活を送ったのでしょうか
原町のスタンでイングは、前回に比べてかなり少なく8名でした。連休でどこかへお出かけの人もいたのかな。車は少ないのですが、歩く人が多いようです。若い人も比較的多いと思いました。地元の人に聞きますと、近くの公園で何かのイベントをやっているようでした。

いつものメンバーです。60代後半の私が一番若いぐらいの年より部隊です。

おーい、俺たちより若い人たちよ。君たちは何連休だい。連休楽しめよ。もうすぐ俺たち消えるけど(早く消えろなんて言わないでね)、あとはよろしく頼みますよ。俺たちにも若いころってあったんだよ。自慢するけど、高度成長って若いころの俺たちが支えたんだよ。(また嫌われるな、こりゃ。)それにしても、社会の動きに無関心すぎるんじゃないのかい。大丈夫かい。アベノミクスなんて今だけよければという政策だよ。おととしから、日本が攻められてなくても、安倍さんの判断で、米国と一緒に戦えることになったんだよ。当然北朝鮮も攻撃してくるよ。大丈夫かい。自衛隊員が不足すると徴兵制になるかもね。想定外の原発事故ってまた起きるんじゃないのかい。マスコミはもう、政府に反対することには萎縮しているよ。そう思わないかい。そのうち、お国のために命も差し出せ、なんていわれるかもね。

そんなことを考えながらぼんやり立ってますと、20歳前後の男の子が、「写真撮っていいですか?」と私に声をかけてきました。その子は「私も共謀罪、反対です。ツイッターに載せたいんです」ということです。「いいよ」といって撮ってもらいました。顔が出ちゃったね。ま、いいか。悪いことしてるわけじゃないし、どうせ警察で、どこのだれか、調べ上げているんじゃないかな。(そのうち、「反政府の言動行動は、悪いこと」になったりして、大こわ)

今日、私が持っていた新作プラカードです。既遂や未遂を処罰するという話ではありません。考える段階の話です。自分は悪いことなんか考えてなくとも、誰かと何らかの意思疎通を図ったら、「それって組織的犯罪集団に変化するんじゃない」と、警察にひそかに調べられているかもしれません。そう思うと、やっぱり心は縛られますよね。警察や権力者に、「悪いことしてないんならびくびくするな!」と言われてもねえ。

帰りに、自分の畑に回ってきました。

私の愛車です。
おーい、沖縄の人。
白河以北二束三文」(白河以北一山100文)の東北で、「被害は東北でよかった」の東北から、「高配」を受けるどころか、「土人」と蔑視され、平等にさえ扱われていない沖縄を、俺は応援しているぞ。

私の畑と愛車です。手前は2月に植えたジャガイモです。向こうは玉ねぎです。真ん中には、3月に植えたジャガイモが少し芽を出しています。楽しみです。