藤井少年に期待する/双葉高校

5月14日(母の日)
朝起きたら、北朝鮮のミサイル発射のニュース。チ、せっかく忘れてのんびりしようと思っているのに、バカくそ、金め。対話路線の韓国大統領が誕生したのに、なんでミサイル発射するんだ?わけわからん。「水面下で話し合いの動きがあり、交渉の時有利なように実験やっている」という解説あり。なるほどね。ありうるね。米空母派遣やらサード配備も同じようなものか。お互い相手の理性を信じているんだねえ。「挑発」ごっこかい朝鮮戦争終結の条件闘争と考えればいいんだな。ばかばかしいね。日本なんて朝鮮戦争に参加してないだろうって。官邸の国家安全なんたら、なんてのもお遊びだねえ。10分で着弾だからねえ。オットいけない。また、朝鮮騒動に俺の脳みそが引き込まれる。

11時ちょい前から、藤井聡太4段の将棋を見る。EテレNHK杯争奪戦の対局中継だ。藤井4段は、並みいるプロ棋士相手に10数連勝している中学生。わずか14歳だよ。畳に両手をついて、前かがみで考え込む。時々ちらっと相手の顔を見る。ニキビのあどけない顔だよ。相手の出方とこちらの対応をずーと先まで読む。・・・金とトランプも今、彼我の出方を読んでるんだろうか。将棋にはルールがある。国家間の争いには、ルールがないほんとはあるんだけど、米国はルール無視の国であり、北朝鮮もまた同じそんなことに付き合っている日本もあほだな。・・・おっと、また引きずり込まれそうだ。

将棋は、90手で藤井少年の勝ち。解説の人(藤井少年の師匠)は、小さいころの異才ぶりをしきりに言う。やはり天才だ。藤井少年は、この先もっと強くなって、人工知能の将棋ソフトを完膚なきまでやっつけてくれ。今、人間棋士の方が旗色が悪い。囲碁の方は、もう人間は勝てない。藤井君、コンピューターをやっつけてくれ。
午後2時ころ民放で、双葉高校の最期のドギュメンタリーを見た。双葉高校とは、福島県双葉町の高校である。甲子園にも3度出場した。文武両道の名門高校である。この高校が最期を迎えている。おっと、失礼。最期ではない。この四月から休校に入る、だから最期ではない。

なぜ休校か。双葉高校は、福島第一原発から3キロの地点に立地する。事故後6年過ぎても、まだ帰還困難区域である。現在は、いわき明星大学いわき市)に仮住まいをしている。番組は、11名の3年生、この高校出身の写真屋さん、この高校出身の先生を中心に作られる。写真屋さんは、最後の卒業アルバムを作る。先生は、最後の授業をする。休校だから最期じゃないけど、最後の雰囲気が漂う。

久しぶりに原子力、明るい未来のエネルギー」の看板を見た。双葉高校の強かった打線を「アトム打線」といっていたそうだ。原子力は希望だったのだ。手塚治虫鉄腕アトムだって、原子力を希望とみてたと思う。アトムが動くのは、胸の原子力じゃなかったか。妹はウランちゃんといったはずだ。あのアトムのアニメの歌だってそうだ。科学技術s信仰が感じられる。俺もまたぼんやりと原子力に希望を持ってたと思う。番組では、「原子力がこの町を作り、原子力がこの町を消した」といっていた人がいた。いったい、どこから狂ったのだろう。

番組は、未来へつなぐという観点も示す。あきらめてないという姿も見せる。双葉高校が復活するまで、OB野球部が、双葉の名を残すため頑張るという姿も見せる。卒業生の
野球部キャプテンは、東京電力に就職する。いつか、双葉高校が復活する日があるのだろうか。

午後4時、妻の実家へ行った。母の日のプレゼントを持って行った。今日は飲まないはずなのに、義父が「まあ、いいから少し飲んでけ」、ということで、少し飲むはずが、一杯じゃなく、いっぱい飲んでしまった。帰りは車でグースか、帰ってきてからは、家でグースか。まあ、いいじゃないか。退職の身。現職の諸君、ごめんね。明日は、仕事だねえ。俺も日曜の午後からはくらーいくらーい気持ちだったな。それを約40年経験して、今の身分を得た。ということで勘弁して。

正気に戻ったのは、NHKスペシャルの寿司とてんぷらの話のころ。職人気質の話であったな。すごいものだ。寿司がすし皿にポンとおかれるとスーッと沈んでいく。周りが固く中は柔らかに握るのだそうだ。あの沈み方、実にいいねえ。てんぷらもまあすごい。中が生で外がカリ、としているてんぷらである。27秒揚げるのだそうだ。あの名人たちの寿司やてんぷら、一生に一度、話のネタに食べてみたいものだ。

10時からは、NHKBSで、マイケル=サンデル教授の白熱教室「トランプ派と反トランプ派」を見た。何年か前日本でも結構流行ったあのやり方だ。教授がリードして、お互い意見を言い合い、真実に到達するという授業のことだ。

さてどんな内容であったかな。というのは、これを書いているのは、5月15日(月)である。昨日の夜のことを思い出して書いているのである。しかも、醒めた脳みそに再びまたアルコールを入れながら見てたので、夢の様に、霞の様に、霧に閉ざされた思い出の様に、ぼんやりと思いだすだけである。だから、書くのをやめる。

今、地元のスタンディングから帰ってきた。名の参加である。写真は撮らなかった。
「俺たち、共謀罪でにらまれそうだなあ
「お互い、メールのやり取りやめた方がいいか」
「やっぱし、双眼鏡とノートを持ってると危ないんじゃない
「もう、とっくに目つけられてるよ」
アメリカなんて、盗聴だか何だかやって、世界中調べているらしいぜ」
「まあ、俺たちは相手にはされてないな。それほど暇じゃないだろう」
そんな無駄話をしながら、スタンディングをしてきた。チャンチャン。