日本は参戦するな

現在、北朝鮮グアム島(周辺)への攻撃予告にどう対処するかということで、ニュースやワイドショウで取り上げられている。北がそれをやる可能性は低いと判断する。まともに戦えばあっという間に崩壊することを
北は知っている。韓国も北の崩壊に伴い、絶大な損害を被り、米の攻撃に反対するだろうからである。それでも、何が起きるかはわからない。あらかじめ、グアム島(周辺)へのミサイルあった場合の対処を考えておくのもいい。

政府は、日米外交・防衛大臣(2+2)の会談で、共同で北へ圧力をかけることと日本の対応力強化(新しい防衛ミサイル)を決めたそうである。ミサイル発射への避難訓練も実施しているというニュースがあった。

私は、北朝鮮グアム島(周辺)へのミサイル発射を撃ち落とす行為をすべきでないと判断する。現法制下では、政府は、「グアムへのミサイル発射は、存立危機事態ではない」という判断をすべきと思う。(存立危機事態と判断し行動することこそ、ほんとの存立危機事態かもね(笑))

理由は次の通り
(1)北のミサイルを撃ち落とせば、北の敵国となり、北の攻撃を受ける可能性が高くなる。もしそうなれば、北のすべての攻撃を防ぐことは出来ない。大きな被害が出る(多数のノドンミサイル、北の崩壊後のテロ攻撃、これをすべて防ぐのは不可能

(2)日本は、北の敵になるべき条約上の義務は一つの場合しかない。条約とは1960年締結の日米安保条約である。同条約で日本が武力行使をするの唯一の場合は、日本領域内の米軍基地が攻撃された場合のみである。現在改正武力攻撃事態法であるが、それは国内法であり、米国への法的義務ではない。(新ガイドラインは政府間の約束(義務)であるが、適当にごまかせ

(3)改正武力攻撃事態法は、憲法違反の法律であり、憲法違反の法律を執行することは、法の支配(立憲主義)に反する

(4)北がミサイルをグアム島米軍基地へ撃つのは、朝鮮戦争の再開である。朝鮮戦争に参加していない日本は、中立の立場をとるべきである。それで米国が日本を守らないというなら、安保条約をやめればいい。
米国は安保条約上日本国への攻撃を守る義務がある。その対価は十分払っている(自由な基地使用、お金、米軍への法外な優遇、米兵軍属の犯罪)。日本の支払い不足と思うなら、米国は喜んで安保条約をやめるだろう。それでいい。別に米国の敵になるわけではない日本が核武装を目指せば、米国はじめ核保有国の敵となる。それはやめた方がいい。

日本は、すべての国の核兵器は違法という立場で行動すべきと思う。

北の核をやめさせるのは、朝鮮戦争をやめた後の(金は、これが実は困るのだと思う。戦争状態継続で政権が持っているのだと判断する。各国軍事関係利益関係者困る)交流の中で、基礎力の差で圧倒する韓国に吸収合併され、核は放棄される、こういうシナリオが現実的。
米軍事力で一気につぶすという手もあるが、戦争の惨禍は、東アジア全域に広がる。独裁国シリア・イラクの崩壊に近い悲惨が起きる可能性もある。
朝鮮戦終結後も、決して米ロ中が口出ししないことだ。米ソが自分の勢力を伸ばそうとしたこと(南北分断)が朝鮮戦争の主要原因である。(それと金日成の野望)米ロは反省せよ。中も途中から参戦した。米ロ中は、責任をもって朝鮮の分断を修復せよ。ただし統一朝鮮の、日本への要求は厳しくなる可能性は極めて高いと想像する。植民地政策の清算を迫られる。それはどのような統一であろうとね。おーこわ。

(5)日米安保条約が、軍事抑止力として価値あるとすれば、中国の侵略に対してである。北朝鮮には、日本を侵略する力はない。北の核やミサイル開発は、朝鮮戦争が継続中のためである。ロシア・中国が北の味方から外れたので、弱小国の自己防衛として行為である。かつてのように武力による半島統一(侵略)する力はない。侵略するとしても韓国だけだろう。それも無理だろう。味方(中ソ)もないし、基礎体力もない。

(6)米国は、北が核もミサイルも持ってない時なぜ、攻撃しなかったか。朝鮮戦争が、北の武力統一を目指す侵略から始まった同様、米の行為も侵略行為とみられるからという理由と韓国を人質に取られていたからである。今もそれは同じである。だから戦争が終わった後の有利さを獲得するため「挑発」−お前が悪い、といっているのである。現在は、米国も被害を生じる可能性が生じた。朝鮮戦争再燃の可能性が高まる中で、日本が米の味方を鮮明にするのは、韓国同様、自分が人質になって戦争を防ぐという意味がある。韓国という人質の上に、日本も人質になる理由はない。

(7)北への軍事的圧力は、米国の軍事力だけで充分である。日本は、国連の決めた経済制裁だけで充分である。それ+拉致の日本独自の経済制裁だけでよい。中露に国連決議を守るよう要請するのは当然である。

というわけで、日本政府が改正武力攻撃事態法を適用しないよう主張して原町のスタンディングに参加してきた。

雨の中、9名の参加であった。参加するそれぞれの考えは違っているかもしれないとは、いつも思う。

米「生意気にそんな武器(核ミサイル)捨てろ。やっつけるぞ」北「貴様だって持っているだろう。俺のそばで俺をやっつける訓練しているだろ。俺を殺す計画してるだろ。黙ってやられはしないぞ」米「世界の国すべてもうお前の敵だ。お前の仲間はもういない。武器を捨てろ。」北「おめえ、武器を捨てた後俺を殺すだろ。黙って殺されはしないぞ。お仲間ともどもやつつけてやる」・・・。北を追い込んだ結果の、北の崩壊の際のとばっちりはごめんだ。まあ、米国が手を出さない限り、北は手を出さないと思う。世界最強の国と核・ミサイル以外何もない国の対立だから。


これが今日持っていたプラカード。前に作ったやつです。日本は国連安保理決議以外には、朝鮮戦争にはかかわらないほうがよい、と思っている。日米合作の戦争放棄憲法を盾に、米国の圧力(日米の軍事同盟化・日本の前線・補給基地化=軍事的従属の深化)から逃げろ。