敵ミサイル基地攻撃の巡航ミサイル導入に反対する

歯医者の待ち時間に、読売新聞の今朝の社説を見た。防衛大綱の見直しに関することである。

北朝鮮のミサイル攻撃能力が向上し、多数のミサイルが日本に襲来する可能性がある。その対処策として、読売新聞は、敵ミサイル基地を攻撃する能力(巡航ミサイル)を持つことを提言している。同新聞は、「自民党も同じ提言をし、安倍内閣も将来導入の検討の含み」を示しているという。

この場合、敵とは北朝鮮である。いつから日本は、北朝鮮の敵になったんだ?米韓は、朝鮮戦争を戦って休戦中なんだから、米韓は北朝鮮の敵だろう。金日成の侵略に対して国連軍が結成されたけど、日本が国連に参加したのは、休戦協定成立の3年後だ。かつても今も北朝鮮の敵じゃないと思うがねえ。日本が北朝鮮の敵になるのは、安保条約上日本国内にある米軍基地が攻撃されたときだけである。なぜ北朝鮮を敵として見て、攻撃する必要があるのか。

そうか、1965年の日韓基本条約で、韓国を朝鮮半島の唯一の政権と認めたんだっけ。うーん。しかし、いつだっけか、東側が韓国を西側が北朝鮮を認めて両方同時に国連に加盟したことがあったな。その時点で、[韓国が唯一]というのは、反故になったと考えればいい。第一、現実にもう70年近く二つの朝鮮人国家がある。もう二つの朝鮮人国家を認めればいい。あとは、武力以外の統一過程を、彼らに任せればいい。

日本は戦争を放棄している。憲法解釈上(ゆるく解釈しても)できる戦争は、自国が侵略された場合の自衛戦争だけである。他国の基地を攻撃するのを自衛戦争とは言えない。「使うためでない、抑止力としてだ」、というなら、抑止力は、米軍だけで十分、実際の攻撃も米軍だけで十分だ。これまで、自民党政府は、鉾が米国、日本は盾なんてこと言ってきた。まさか、米軍の栄えある先陣部隊になれというわけではないでしょうね。

この社説の後半では、中国の軍事力の強化に対して、対抗する手立てを考えるべきだという主張をしている。その手立ては、軍事力以外広く考えるべきだ。敵基地ミサイル攻撃能力を備える場合、中国の基地だって目標になりえる。それって、中国との軍拡競争・緊張増大になる。中国との軍拡競争は、勝ち目がない。米国だって日本より中国をとる可能性がある。この点からも、敵ミサイル基地攻撃能力は持つべきでない。軍事的敵にならぬよう行動するのが賢い。

基地攻撃ミサイルを持てるなら、中国を敵とみて中国の基地を攻撃できるミサイルも持てるということになる。中国と軍拡競争なんて大損だ。勝てるわけがない。危険だ。

とにかく米国の戦争に巻き込まれないよう、慎重に行動すべきと思う。ということで(笑)地元のスタンディングに行ってきた。

名参加でした。久しぶりで原町から応援の人が1名参加してくれました。

私のプラカードは、いつものこれです。米国の戦争に積極的に参戦できる改正武力攻撃事態法は、廃止しないといけません。

今日から民進党の代表選挙のようですが、前原氏が憲法改正論封印、安保法制反対になったのは良い。消費税増税賛成か延期かで争わず、枝野氏は、相続税所得税総合課税・累進性強化という方向を打ち出してもらいたい。国家借金を増やしながら、個人金融資産が増えてるのだから、個人金融資産に負担を多くしてもらうのは当然だ。原発ゼロでも、議論してもらいたい。前原氏の共産党との共闘反対は、甘いと思う。日本ファーストに期待してるのかもしれないけど、まだできていない政党、政策も出てない政党に期待するのは、誠に変だ。自公の分裂も考えられないし、自民分裂も考えられない。故に共産との共闘しか小選挙区では、選択肢がないと思う。(投票権のある人に言ってるつもり)共産党との共闘でも、すぐの政権は無理。ということは、政権をとれそうになった段階で、考えればいい。自公の批判に対してうまい返答を考えて置け。いつでしたか、共産党は閣外協力でもよいといったことがある。それでOKだろう。まあ、コップの中の争いでしかない。