僕たちの失敗inイタリア

プロローグ1 ヘルシンキ空港
私たちは、フィンランド航空でイタリアに向かいました。途中ヘルシンキ空港で乗り継ぎでした。ここが、結構入国の手続きに厳しい所でした。ミラノに入るの時には検査はないからだそうです。EUなので、初めのフィンランドで厳しい審査なのでしょう。機内でもらった水などは、即捨てなければなりません。「機内でもらったんだからいいだろう」と言う人もいました。私もそう思いました。「もったいない」と。
そのあと手荷物検査です。わしたちの数人前の日本人夫婦が何かで、引っ掛かりました。すべての手荷物を開けさせられています。私たちは、ガイドとツアー客が前に行ってしまったので、焦りました。置いてきぼりになる!係官は、不穏な感じで何やら話をしています。「早くしてくれ。」

実は、私たちは、何も引っかかってないので、そのまま荷物を引き取って、前に進めばよかったのです。それは後から来た外国人の行動で分かりました。彼らは、すいすいと通っていきました。おとなしく順番待ちをするという癖が災いしたのです。バーカ。

プロローグ2 再びヘルシンキ空港
その後、パスポートの写真と実物の照合をしました。妻と私は別なゲートでした。ここで間違いが起こりました。私は、妻が先に検査に入ったので、先に行ったと思たのです。そこで急いで後を追いかけましたが、行けども行けども、追いつきません。ははあ、搭乗口62番ゲートで待っているんだなと思いましたが、そこにもいません。そこで、きょろきょろ探しながらバックしました。なんと妻は、検査を出たところで、私を延々待っていたとのことです。彼女は、パスポートをとり忘れ、写真との照合が遅れたのだそうです。心細いことでした。妻も同様だったそうです

ミラノの夜の大失敗
成田から延々16時間やってきて、イタリアの最初の夜は、ミラノでした。くたびれました。夜でしたが、大きいホテルとは、わかりました。部屋も広い部屋でした。ベットも大きい。入室や照明は、カード式でした。

ところが、しばらくすると、部屋の右隅のごく小さい照明を除いて、すべての照明が消えます。「あれ、カードの入れる方向が違うのか」と、裏表・逆さすべてを試しましたが、同じです。スイッチが変なのだと思い、いろいろやりましたが、ダメです。しばらくすると消えます。

隣の部屋で何か騒いでいます。聞いてみるとシャワーが出ないのだそうです。ガイドさんに連絡しましたが、話し中です。何か、そちらもトラブルなのでしょう。これはひどいホテルに当たったな、故障しているということで、照明をあきらめました。ドアーを開けると、分間照明がつきます。その短い照明で、いろいろ活動するしかありませんでした。

次の朝、迷った末、次に泊まる人もいるだろうからと、時間を見計らってガイドさんに電話すると、ちゃんと「カードを下までいれましたか」と即答。力を込めてカードを入れると、かちゃりと音がして、まっぴかりあーあ、ただ押し方が弱かっただけなのでした。うーん、昨晩の苦闘は何だったのか。3分の光を求めて何べんドアーを開けたことか。

私たちがなぜ故障していると簡単に思い込んだか?それには、伏線がありました。ミラノについてすぐ、ガイドさんに、「イタリアのホテルは、日本のホテルのようでない」、「不備が多い」、「風呂にあるひもをひくと電気が落ちるので決して引くな」等と脅かされたことが効いてました。勿論公衆トイレのひどさや盗みの多いことも聞かされました。「臨機応変で」とも言いました。それで、私たちは、「これは故障」、「ひどいホテルに当たった、やむなし」、「夜遅いのでガイドさんに迷惑」、ということで、3分限定の照明の下で、一晩苦闘したのでした。

実際次の朝、ツアーの皆と話をすると、結構不備、あるいは使い方がわからないことがあったようでした。「出し方がわからず、シャワーをあきらめた」「結局水しか出なかった」「風呂の水を捨てられなかった」などです。

私たちのように、一晩中照明で苦戦した老夫婦も一組ありました。(ちと安心)

まあ、遠慮するのが悪いんですね。