コロナ

桜が散り始めました。葉が出始めています。季節は行き来しながら進んでいます。

 

昨日宮城県立がんセンターで義父の手術がありました。大腸がんの摘出はせず、人工肛門を付けました。それができただけで成功と言えます。ただ、肝臓がん・その他の癌の治療は、手術も抗がん剤投与もできず、そのままです。コロナのため、義妹(元看護士)のみが手術前の義父に会いました。元気だったそうです。3日前私が会った時は、だいぶ弱った感じでした。

 

同じ昨日、1歳7か月の孫は、初めて保育園で食事をしました。4月1日入園以来、1時間の保育でしたが、昨日は2時間強でした。今日は、9時から午後3時まで頑張ったそうです。長い長い学校生活・集団生活の始まりです。

 

人生というステージから退場する人と登場する人と、そんな感じを受けました。私も退場門が近くなりつつあります。そんなことを思っています。

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この数か月のコロナ騒ぎでは、分からないことがいっぱいでした。また感じたこと、考えたこともありました。それを現時点でまとめておきます。あとで考えてみるためです。

分からないこと

(1)諸外国に比べて日本はなぜこんなにPCR検査数が少ないのか

私の最大の疑問はこれです。検査する能力が足りないのか、能力があってもやらない方針なのか。その両方なのか。やらない方針だとすれば、それは、政策的理由(五輪実施、経済への悪影響への心配、政権維持等)か医学的理由か。

 

(2)PCR検査数が少ないことは、医療崩壊を防ぐため良いことか、悪いことなのか

イ.検査数を増やせば陽性患者が多くなる→この対応で医療崩壊

ロ.検査数を増やさない→隠れた罹患者→患者激増→医療崩壊

イを主張する専門家もいた。検査数が少なければ、見かけ上陽性患者は少ない。イは、医療体制確立の時間稼ぎという意味はあるかもしれない。その場合ほんとに医療体制構築をやったろうか。検証が必要だ。

結局検査数が少なかったので、イは、もはや考慮対象外である。今後は、検査数が少ない結果、ロが起きるかどうかである。患者激増はすでに起きている。その結果医療崩壊が起きるかどうか。これもちかぢか、あるいは数か月後にはわかりそうである。

 

(3)中国・欧米に比べて、現在のところ日本での患者数や死者数が少ないのはなぜか。これも私にとって興味ある疑問です。

患者数が少ないのは、PCR検査が少ないからなのかもしれないが、死者数が少ないのは、一応事実(死因の報告の仕方が関係するかもしれないので一応としておく)なので、患者数も少ないと考えられる。

またこれから爆発的に増えて欧米や中国のようになるのかもしれない。

日本では、なぜ患者数や死者数が少ないか。欧米のハグ、握手、キスの習慣が日本にないことが大きそうに思える。中国の春節のような、人の大規模移動がなかったこともあるかもしれない。追跡調査がうまく行って感染を抑え込んでいるのかもしれない。日本人は殆どBCGを接種しているからなんて珍説もあるそうだ(笑)日本人は、欧米や中国人より人同士の接触が少ない(?)各国の経済格差の差は関係ないかな(?)これも今後の推移によって分かるかもしれない。

 

 (4)「人と人との接触禁止」について、欧米・中国のような強制方式と日本のような要請方式(自主的協力方式)とどちらが効力があるか、というのも興味深い。

但し、これは問題の立て方として無理があるかもしれない。感染者数やその増加ペースがかかわる問題とも考えられるからである。つまり、欧米・中国も日本程度の増加であれば要請方式かもしれないし、日本も爆発的増加があれば強制するかもしれないので。

 

(5)終息には、特効薬やワクチン開発が先か、人類の6・7割の免疫獲得が先か。まあ、人類の集団免疫獲得までには大勢が死ぬので、それを防ぎつつ、特効薬やワクチン開発を待つしかないのだろう。

 

 

思ったこと

(1)都会と田舎では違うということ

緊急事態宣言が出された後、都会の人出がずいぶん減ったという、その街頭の様子を見てて、我々から見るとずいぶん人出が多いなと思った。いやほんとに。(笑)

(2)国家間の戦争なんて無理ということ

このコロナ騒ぎで、現代国家はお互いがお互いを必要としていて、戦争は無理ということが明確になったと思う。戦争は、経済制裁→経済断交→国交断絶→宣戦布告という経過をたどる。実際は、経済制裁段階で、各国政府と国民は音を上げるのではないか。

但し、これが言えるのは、「戦争は、国家のある政策実現のための理性的手段の一つと為政者・国民が考える場合」という前提がつくだろう。憎悪等の感情に動かされた場合は別だろう。憎悪等の感情で動かない政治・国民を作る必要がある。

(3)このコロナ騒動でも終息すれば人の行動は変わらないと思う東日本大震災原発事故で変わらなかったように。

(4)なるほど人類は、細菌やウイルスと共存してきたのだと思った。早くコロナウイルスも毒性を弱めてほしい。(毒性が弱くなるということはあるのか)いや人間の側が重症化しないように努力すべきなのだ。例えば、禁煙・きちんとした栄養摂取・適度な運動等。コロナウイルスは、絶滅はしない。いろんな種類の細菌やウイルス同様、大流行を防ぎ、健康な人ができるだけ死亡しないようにするしかないのだろう。

(5)人と人の接触の自粛が経済の萎縮になっている。そのため生活の困窮が起きている。自粛と萎縮のバランスをどうとるか、これで政府も自治体も国民も悩んでいる。

(6)「108兆円即ちGDPの2割」の経済対策と政府は言うが、これには、融資や徴税猶予などが含まれている。いつもの宣伝と感じる、だまされるな。真水(実際の支出)はいくらか。実際の支出でも融資でも徴税猶予でも元手が必要のはず。それは国債なのだろう。ただでさえ多い借金をもっと増やして悪影響はないのか。当面はやむを得ないとしても、財政特に税制の大きな見直しが必要と思う。コロナ騒ぎでも、金があるところにはある。そういうところから出してもらうのが大事と思う。

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とりとめもない事を列挙しました。

同級生のかかりつけ医師は、4月24日から5月14日まで休院とのことで、普段は30日分の降圧剤だが、今回は40日分をくれました。

 

私「たまにはゆっくりするのもいいな」彼「いやそんな環境ではない」私「なるほど」

会話はこれだけです。彼は休院中何をするのかな。聞くことは出来なかったし、聞くつもりもありません。(完全退職して5年の私から、同じ70歳でも現役の彼には何も言えない)。ただ緊急事態の時は、その人の本質があらわれるといいます。

それは彼に限ったことではありません。

飲食店の御主人、レジャー産業の経営者等は、特に自粛を迫られて苦しいでしょう。内部留保などの余裕のない会社の関係者も苦しいでしょう。どう行動するか。

在宅勤務などできない会社員・公務員、介護士・保育士・医療関係者・教育関係者等も

大変でしょう。小さい子どもたちを持つ親も幼保や学校の休みで大変でしょう。子供たちも大変でしょう。

早くコロナ騒動が終ってほしい。