遁走を敗走に

「ママ抱っこ」「ママおんぶ」

この2、3日、孫のあかりは、こればっかりです。というのは、40℃近くの熱が出て、弱っているからです。「溶連菌」と「アデノウイルス」の両方にかかっているのだそうです。保育園でもらってきました。

だいぶ前から、下痢が続いていました。これもそのせいでしょう。ママ以外の人は、

何をしようと「いらない」「どいて」ばかりで、ママしか相手をさせてもらえません。

ママも仕事を休み、看病専念ですがだいぶ草臥れています。困ったものです。早く治ってほしいです。

私も軽い下痢と微熱が続いています。これは孫にもらったものかもしれません。昨年5月の「ヒトメタニューモ」ウイルス騒ぎ以来です。

やがて新型コロナウイルスも、このようなウイルスになるのでしょうね。咳中心の風邪とか、インフルエンザと同じように。即ち人類と共存です。あるいは、多くの人間を殺して己も死滅するのかもしれません。

久しぶりの図書館・外食・JR

いつ以来でしょうか。一昨日地元の図書館に行きました。入り口には、マスク・手指の消毒は勿論のこと、30分以内で退去するようにとの張り紙がありました。入館すると、人影が殆どありません。読書するスペース(机・椅子・ベンチ)が使用禁止になってます。考えてみれば、30分以上留まれないのですから、読書スペースもないわけです。私がいた間、私を含めて4人しかいませんでした。随分様変わりしました

 

昨日は、娘を福島駅に車で送っていきました。娘は、義父の四十九日法要・納骨に参加するため、帰省してました。

途中、実に久しぶりに外食しました。道の駅伊達・霊山(りょうぜん)の食堂です。混んでました。20分ほど待たされました。併設の土産物店にも、多くの人がいました。こちらも、ひどく混んでました。コロナ禍以前とまったく変わりません。一方、テーブル間も座る人の間の距離も、コロナ禍以前に比べてかなり遠くなりました。これは、大きく変化しました

 

福島駅は、人が少なかったです。新幹線の出発を待つ間、乗車人数を数えたら100の座席に13人しかいませんでした。こんなことは、今まで見たことがありません。まだまだ元に戻ってません。

 

コロナ禍からの回復は、まだら模様で、全体的には、まだまだという感じです。

 

ウイズコロナとかコロナ後の世界のあり方とか言われますが、変わるものと変わらぬものがあるようです。いや、「変えるべきもの」と「変えるべきでないもの」と「変えられないもの」があるのかもしれません。

 

10万円一律給付について

帰省した娘と10万円一律給付について議論になりました。娘や妻は賛成派です。私は反対派です。

誰がほんとに困っているかわからない故一律に配るべき、限定だと少数の人しか救われないし、遅くなるというのが、彼女たち賛成派の主張です。

私は、コロナ禍でお金で困っている人とそうでない人がいるので、困っている人に手厚くすべき(社会とは困った人を助けるために存在意義があると意識すべき)という主張です。かつて私のブログ友人たちと議論した内容です。

今回も、相変わらず平行線でした。

 

ただはっきりしたことがあります。一律10万給付のメリットであるはやさというのは、現実にはダメでした。今でもまだ過半数の人がもらってないのだそうで、いったい何しているのでしょうか。速度のため一律10万給付にきめたのだから、早くすべての人に配るべきです。どうしてこんなに遅いのか、きちんとした検証を期待してます。

 

給付のはやさを考えるなら、マイナンバーと預貯金通帳番号の連動も一つの手だと思います。

 

この際、一律10万給付をベーシックインカムの一種と考えて、その導入の事例研究とすべきと思います。まずは、年齢・収入・男女・職業別に何に使ったかを調てみるべきです。ベーシックインカム制度の生活意識への影響や経済効果を考える一つの材料となるでしょう。

 

宇都宮健児氏を応援する

都知事選が始まりました。どうせ小池現知事が圧勝するでしょうけど、私は宇都宮氏を応援します。過去2回出馬してさっぱりダメでした。今回もダメでしょう。が、その「負けを知りながら出馬する意気や、良し」とします。私は、政局や政策や政党支持に関係なく彼を応援したいです。というのは、彼が、藤沢周平フアンだからです。その点で信用します。

 

かつて私は、東海大学関係で出している月刊雑誌「望星」を3年ほど定期購読したことがあります。終活のため、2冊だけ残して、すべてを捨てました。残したうちの一冊には、私の大好きな小説家・藤沢周平特集があります。2006年11月号です。

 

その特集の中に、宇都宮健児氏が、藤沢周平について語っている文章がありました。

 

彼も藤沢周平の大フアンで、「下級武士の話がいい。地位や名誉はなくとも誇りをもって生き、いざとなったらきちんと責任をもってことに当たるという、背筋を伸ばした生き方をしている主人公たちに元気づけられる」と言っています。そのほか、藤沢描く主人公たちは、「スーパーマンでないからいい」、「お金はなくとも誇りをもって生きるのがいい」とも言ってます。

 

宇都宮氏は、「ホリエモン村上ファンドのように、一晩で金を何百億も儲ける人物が話題になり、それが強者としてスター扱いされる世の中の風潮ですが、藤沢さんの書いたものは、そうしたことと対極にある価値観に裏打ちされたもの」とも言います。宇都宮氏は、(藤沢周平に倣い)「日本社会を下支えしてきた無名の働き手のすごさに目を向けるべき」と言っています。

 

こんな宇都宮氏を私は信用できると思ってます。きっと庶民のために働いてくれるでしょう。応援します。

 

火事場泥棒を許すな

 安倍政権は、イージスアショア導入を断念しました。これ以上の無駄遣いを避けるために、断念は当然でしょう。

しかしながら、小野寺五典安倍晋三や防衛官僚は、「イージスアショア断念による防衛力低下を補うため、敵基地攻撃能力を持ちたい」などと言い出しています。

言語道断です

敵基地とは、この場合、日本を攻撃する北朝鮮のミサイル基地です。当然北朝鮮は、ミサイルを秘匿性を高めるため、分散設置・地下設置・移動基地にするでしょう。やがてSLBM(潜水艦発射ミサイル)も、持つでしょう。核ミサイルも持つでしょう。

そんな基地をすべてたたく、そしてすべてのミサイルを破壊できると考えるのは、失礼ながら、脳みそがおかしいと思います。

彼等は、敵基地攻撃という幻想で、イージスアショアの無駄遣いの何十倍も無駄遣いしたいのでしょう

北朝鮮は、米韓(日)に軍事攻撃されれば崩壊します。しかし、ただではすみません。

少人数編成の、しかし多数の、洗脳されたゲリラ部隊がやってきます。彼等に、原発・送電網・上水道施設・新幹線・交通網・高速道路・地下街・球場・盛り場等に爆発物・毒物・各種病原菌・ウイルスを撒かれれば、日本はおしまいです。

北朝鮮難民が押し寄せてきます。場合によっては韓国の難民も。想像を絶する困難が起きます。

日本の生きる道は、北朝鮮の敵にできるだけならないことです

敵基地攻撃能力は、実際に使うのでなく戦争抑止力だという考えの人もいるでしょう。抑止力理論は、相手の理性を前提にしています。それは少し考えればわかります。強い俺にはかかってこないだろうということを前提にしています。しかし個人同様、国家も理性を失う場合があります。抑止力理論は、危険な理論です。

北のミサイル開発・核開発の大元の原因は、南北分断です。南北分断の大元は、朝鮮戦争です。この時日本は、国家意思では北朝鮮と戦っていません。朝鮮戦争勃発の時(1950年6月)日本は連合国占領下にありましたから国家意思は発揮できません。北朝鮮の敵ではなかったわけです。米国に協力はさせられましたけどもね。1951年サンフランシスコ講和条約で独立した際、同時に結ばれた日米安保条約で、日本は北朝鮮の敵になりました。その後日本国は、日米安保条約に深入りしました。その結果、イージスアショアとか、敵基地攻撃とか、いっているわけです。元凶は日米安保条約にあります。

安保条約に頼らない平和安全方式を考えるべきでしょう。

それにしても、おのれのイージスアショア導入の失敗を、敵基地攻撃能力の確保に使うなんて、火事場泥棒そのものです。盗人猛々しい。

 

遁走を敗走にしてあげましょう

安倍政権は、イージスアショアの失政とほぼ同時に、国会を閉会しました。前から決まっていたイージスアショアの中止を国会閉会直前に発表したのだと思います。それは勿論、国会での追及を逃れるためです。

政権は、国会でしっかりイージスアショア中止について説明しなければならない責任があるはずです。お金もずいぶんかかっているはずです。あの居眠りで有名になった、秋田での説明会だってただじゃできないでしょう。アメリカとの交渉だってただじゃないでしょう。出張旅費だってかかります。今後の交渉でどのぐらいかかるでしょう。どのぐらい無駄にしたか、それを明らかにすべきです。そんな追及を恐れてこの時期に発表したのです。ずるいと思います。

国会閉会は、イージスアショア中止のほか、桜の会買収事件、検察幹部定年恣意延長法案、コロナ対策(電通中抜き等)での追及を逃れるためです。国会を閉会にすると河合夫妻の逮捕ということが起きますが、それも例の得意のトカゲのしっぽ切りで、逃げきるつもりでしょう。

安倍と自公は、遁走しました。卑怯なのです。説明ができないから遁走したのです。

遁走は、法的に問うことはできません。しかし、国民は、これをとがめることができます。

我々はこのことを忘れずに、選挙でこの遁走を敗走にしてあげましょう。野党に投票することによって、与党は敗れます。それが自己中・嘘つき・無責任な政権とそれを認め応援してきた自民党公明党への罰です。