験(しるし)なきものを思はずは一杯の濁れる酒を飲むべくあるらし

このところ、安保は是か非か、台湾有事をどうする、膨大な借金で日本どうなる、「自由死」、など、「験」ないものを考えてました。

 

古代の歌人大伴家持)は、「役立たないことを考えるよりは、酒を飲んだ方がいい」と言いましたが、

 

今日は春のようないい天気です。畑作業にいそしみましょう。

 

最後の里芋掘って、今夜は里芋汁にしよう。大根漬けの甘酢漬けも作りましょう。

 

という事で、朝9時軽トラで畑に出かけました。

 

ひとりなので、里芋掘りや大根抜きの我が勇姿を見せることができないのが残念無念です。(笑)

うーん、だいぶ虫に食われてますなあ。夕方皮をむいて一回目塩漬け、水が上がったら

水を捨てて、ザラメと酢と少量の焼酎で2度漬けです。1週間ぐらいで食えます。

最後の里芋です。干して夕方に皮剥いて里芋汁にします。里芋の右側のものなんだか分かりますか。下の方濡れてますでしょう?これ、ヒントです。

 

芋の泥を落とし、皮を取る道具です。上を持って左右に動かします。手で洗うよりはるかに簡単。第一冷たくない。

 

これ、妻の実家から貰ってきたんです。3年前死んだ義父(93歳死去、元特攻隊員)がつくったものです。昔の人の知恵はすごい。

 

平野の小説「本心」には、戦死者のVF(ヴァーチャル・フィギュア)が「死ぬ一瞬前」、「おかあーさーん」と言って死ぬことが、ネット攻撃の的となった、なんて話が出てきます。おっとっと。「験なきものを」だった。

 

さーてと、大根の皮をむいて漬けて、里芋の皮をむいて、芋汁作り、濁れる酒ならぬ、特売で買った2リットル、1250円の焼酎を飲んで、一日の終わりとしますか。