11月5日から11月7日、東京~熱海2泊3日の旅行をしてきました。
どちらも旧友にあうのが目的です。一人旅です。
5日の日は、私が23歳から25歳の時の友人たちです。50年ぶりの再会でした。来る人はわかってたのですが、顔からは判断できませんでした。50年の歳月の長い事、長い事。
私はずっと田舎暮らし、彼等はずっと首都圏暮らしです。都会暮らしの人は、まだ仕事をしている人が多いと思いました。
人生それぞれですね。ずっと独身の人。離婚再婚を経験した人。ずっと同じ仕事の人。職をいろいろ変わった人。亡くなった人もいました。大事な家族を失った人もいました。
多分殆どの人とは、もう会うこともないと思います。一期一会、人生茫漠。皆頑張れ。
6日の日は、時々あっていた人たちと再会です。大学の寮の同窓会です。昭和32年入学から昭和50年入学の53名です。80歳代後半から60代後半の人です。この会も7回を数えたのですが、今回が最後です。これまた一期一会ですね。皆死ぬまで頑張れ。
さて、思い出の為、出来事や思ったことを残しておきましょう。
⓵忘れ物。
カメラのメモリーカード(カメラ本体の充電はしたのに)。替えのパンツ。白内障の薬。ついでに携帯の高速充電器を宿に忘れてきました。これは痛い。買ったばかりだもの。
②わが情報弱者ぶり。
大久保駅近くの安宿を取ったのですが、中々行きつけませんでした。スマホの地図で指示されるのですが「北へ行け」と言われても、どちらが北かわからない。結局歩いてる人に見てもらった。新宿西口の集合場所にも行きつけない。結局友人に電話で迎えに来てもらった。この安宿への帰りもわからない。結局通行人にスマホを操作してもらって帰ってきた。所要時間なんと1時間20分!くたびれた。わが情弱ぶりに感心、寒心。
③東京のすごさ。
いつもどうり朝4時半ごろ目が覚める。外に出てみると、まあ人通りの多い事。まるで日中。君たちいつ寝たんだ。道順に気を付けながら、吉野家で朝飯。ドン・キホーテでパンツ2枚を購入。宿に着いたのが5時半。故にまた寝た。8時ころ、やおら起きだした。「もうさすがに朝のラッシュは終わったろう」と、8時20分頃電車に乗った。が、まだずいぶん混んでいる。どれだけ人がいるんだ、東京は。恐ろしい。
④東京でのサービス業の外国人従業員の多さ
大久保駅近くの安宿・・・中国人女性。新宿西口「黒潮」・・・ベトナム人他。
吉野家・・東南アジア系。ドン・キホーテ・・多分東南アジア系(日本人ではない)
⓹熱海の坂道の多さ
熱海駅→熱海の海岸→来宮神社→熱海駅と歩いたが、殆ど坂道。当たり前だなあ、宿屋から見ると、海と山がごく近い。狭いところに居住、しかもホテル等が林立。来宮神社の楠の大木は、長い年月(2千余年だそうだ)を生きた雰囲気が十分。
⑥熱海の平和通りの人の多さ。ミニスカ娘も結構いたのは吃驚。見つけた「みかんの花咲く丘」というお菓子をお土産に買って自宅に送った。この歌が好きだから。
⑦熱海の宿所「新かどや」の贅沢さ。
オフシーズン、平日だからだろうか。4人で12畳+4.5畳の部屋。しかも、結構広さのある内風呂と見晴らしのいい露天風呂付の部屋。朝ご飯もバイキングではない。御替わりは御女中さんが持ってきてくれる。多分夕食はある程度、手の込んだものだったろう。私は、何を食べたかわからない。
この宿屋、迷路になっている。まず迷う。傾斜面に、建て増し建て増しだったのだろう。宿の人が道案内してくれる。眺めはよい。しかし、火事が起これば、危ない。
熱海というと、映画「東京物語」を思い出す。宿屋のうるささ、堤防で「もう帰るか」と、笠智衆と東山千恵子がいうシーン。しかし宿は静かだったし、堤防もなかった。
⑧恐ろしいまずさ
私は魚とラーメンが好きだ。熱海の坂道の登り口に「金目鯛出汁ラーメン」という店があった。食べた。確かに金目鯛の味がした。しかし、麺が恐ろしくまずい。これではリピーターはいない。なるほど客が俺一人というのはわかる。1500円以上は高すぎ。
⑨旧友との語らいの楽しさ
同じ寮で4年間を過ごした仲間だ。話は通じる。大体遠慮なく言える。うれしかったのは、東北大が、東大・京大を抜いて「国際卓越大」に指定されたことに対する疑問で一致したことだ。「無理のし過ぎ」「東大・京大が文科省の言う事を聞かないので東北大に来たんだろう」「金儲けに一生懸命にならなければならなくなる」「金儲けなんて考えるべきじゃない」「田舎大でいい」「学問はコスパを考えるべきでない」。
1人(工学部出身)が、NHK番組「3か月でマスターする世界史」「透明なゆりかご」が良かった、と言ったのは嬉しかったなあ。同感。二人(教育学部・理学部出身)が朝ドラ「虎に翼」が良かったなあ、というのにも同感であった。
勿論トランプでがっかりは、4人一致。
⑩人身事故
帰りの特急「ひたち」は、水戸駅手前で、16分ほど遅れた。人身事故だそうだ。私の乗った電車ではない。それは多分飛び込み自殺だろう。私はこう思った。ある一人の人が人生をかけて飛び込んで命を落とした。しかしそれは、電車のわずか16分の遅れしか、もたらさなかった。一人の命がわずか16分。
⑪福島県浜通りを都会に向かっていくと、福島県が関東圏のエネルギー基地であること、あったことをひしひしと感じる。相馬共同火発・原町火発・福島第一第二原発・広野火発。古くは、常磐炭坑・猪苗代水力発電所・只見・奥只見水力発電所。
あの東京の夜も寝ない膨大な人間の活動は、福島や新潟等の田舎の電力が支えている。
そして、東北や東京近県の田舎の出稼ぎあるいは若い「金の卵」たちが、労働力となって高度成長・安定成長・バブルを支えたのだろう。勿論ほかの地区からもね。その供給が減って成長は落ち、都会の高齢化が進んでいるのだろう。サービス業の外国人労働者もその補充の流れだろう。
⑫我らが宴会で飲んで騒いでいる時、米国大統領選でトランプが勝利した。今日の新聞を見ると、ハリスが敗北宣言をした。
偉い、いや当然だ。
あのトランプが敗北を認めなかったことから分断はひどくなった。
もっと僅差で敗れ、それでもハリスが敗北を認める、これだともっと良かったな。
だれがなろうと、選挙制度とその結果を否定したら、民主主義は終わる。それを認めなかったトランプは罪深い。そんな人物を選んだ多数派米国民は、バカである。
多数派がこうなんだから、たとえ日米(軍事)同盟を認めても(私は反対)、米国盲従は、絶対すべきでない。
巷で言われる、トランプが軍事費GDP3%を要求して来たら、石破は「いや実は、防衛費増に消極的な立民は、かつて集団的自衛権に反対した党でして、これがこの選挙で大幅に増やしているんです。もっと防衛費を増やしたら、集団的自衛権を認めた安保法を廃棄するでしょう。さらに国民も反発して、もっと立民や共産が増えて「私らは中立で行きます、どうぞお引き取りを」と言うかもしれないので、勘弁して、と言えばいい。
それでも聞かないなら、ほんとに中立になればいい。米国には嫌われるけど、中国はきっと歓迎する。それでいい。
防衛費GDPの1%だった時でもその軍事力は、世界ランクの5位ないし9位というのだから、GDPの2%だったらもっと地位が上のはず。こんな力を持ってて、米国の言いなりなんて馬鹿である。野党も含めて外交はやるものだ。それが国益、国民の為である。
⑬今日は、普段の生活に戻った。この三日間は遠い夢のような気がする。トランプ大統領も夢だったらいいのに。きっと、関税をあげてくるぞ、きっと防衛費増を要求してくるぞ、米国製武器を買え。ウクライナとガザは切り捨て方向。国連諸機関からの離脱あるいは金出さない作戦。北朝鮮・ロシアとはどうかな?中国とは大国同士のお付き合いをするような気がする。気分いいだろう、犯罪容疑者で敗者復活で勝上がって頂点に立ったんだから。2位の大国中国とは、仲良くなくとも、大国のお付き合い。
安倍を選んだ日本国民とトランプを選んだ米国国民、踊る阿呆に見る阿呆。あほ合戦の第2幕が切って落とされた。