「神谷・参政党代表は、治安維持法肯定」ー小樽商大・荻野名誉教授

いや、びっくりしました。

 

参政党の、憲法試案や外国人排除のひどさは知ってました。びっくりしたのは、神谷宗幣代表のこの発言です。

 

神谷「治安維持法が悪法だ悪法だというけれど、それは共産主義者にとってでしょうね。共産主義を取り締まるものですから」と7月参院選のとき、鹿児島で発言したのだそうです。

 

これは、朝日新聞10月10日のオピニョン欄の荻野富士夫名誉教授へのインタビュー記事で紹介されていたものです。私はこの発言を知りませんでした。

 

神谷氏の考えは、「共産主義は悪い、悪い考えを取り締まるのは当然」ということです。

 

共産主義って悪い考え方なのか、どうして悪いといえるのか、悪いって誰が決めるのか、国家が悪いと決めた考えを国家が取り締まっていいのか?疑問が次々出てきます。

 

さらに、この考えは、

〇〇いう考えは間違っており、〇〇という考えを持っている人・組織は、国家が排除して当然、次に🔲🔲という考え方も同じ、さらに△△という考え方も・・となって拡大していきます。

 

これを、荻野先生は、「『内なる敵』排除」といっています。なるほど、外国人のみならず、日本人の中でも考え方で、排除されるのか。

 

このインタビューで、荻野先生は、こう指摘します。

治安維持法は、初め共産党員弾圧、次に共産党を助ける行動をした(と当局が認めた)人・行為を弾圧、さらに、社会民主主義者、自由主義者、民主主義者も狙われた。

〇このように弾圧の対象が拡大したのは、特別高等警察の組織維持・発展のためと戦争遂行のためであった。

〇国家権力の弾圧と別に世間の弾圧というものがある。国民から「非国民」というまなざしを受け、退学や退職に追い込まれた事例がある。

それは、だれに言われたわけでもないのに、非国民と認定された人を国民が排除する行為、これを当時の治安関係者は、「強制的道徳律」とよんでいた。

 

インタビュアーの「神谷代表は、スパイが国家にもたらす脅威に注目といっていますが」という問いに対たいして、

 

荻野先生は、次のように答えています。

 

〇神谷代表は、公務員の中に極左の考えを持つ者がおり、これを洗い出してやめさせることが必要で、それがスパイ防止法といっている。外国人ばかりが対象ではない

 

〇戦前にも、軍機機密法というのがあった。これで摘発すると、「売国奴」と国民が非難し、厳罰化を国民が望んだ。日本はスパイ天国という当局の情報操作も行われ、最高刑は死刑となり、報道機関の萎縮、国民の萎縮を生み出した。

 

〇現在日本の政界では、参政党だけでなく、日本維新、国民民主もスパイ防止法制定に前向きになっている。

〇2014年特定秘密保護法が施行され、経済関係でも機密保持関連法も制定された。これだけ整備されている段階で、今年5月高市氏を中心としたメンバーが、諸外国と同水準のスパイ防止法の導入検討の案作ったが、それを見たが、これ以上のスパイ防止法の必要性がわからなかった

・・・・

個々人がどのような考えを持ち、どのような組織を作り、どんなことを表明しても自由であり、犯罪行為でなければ自由に活動できるのは当然なことのはずです。

 

参政党は、個人が持つある考えや組織や活動を犯罪とできる、という考えです。こんな政党を支持するのは、自分の首を絞めるようなものだと思いました。

 

また、参政党・維新・国民民主が前向きとなっているそうです。そしておそらく自民党の一部も前向きとなっている「スパイ防止法」制定もひどく危険です。

 

スパイ防止法は、神谷代表の言う通り、外国人だけが対象にとどまらに可能性も十分あります。

そういえば、維新は、大阪で教員という公務員が「君が代」を歌っているかどうか調べて処罰しようとしました。

 

参政や維新や国民、どんなよさそうなことを言っても、自由という人権の最重要なことを無視・軽視するのですから、私は絶対支持しません。