落ちぶれて武器ありますの暖簾出す(小倉三歩)

2回続けて、朝日新聞の投稿欄から。

 

これは、今日の朝日川柳の最初に載っている川柳です。

 

朝日新聞にはいろんな批判があるようですが、天声人語やかたえくぼ、歌壇・俳壇は、私は大好きですね。

 

さてこの川柳ですが、

 

宮澤喜一外務大臣の、1976年国会での「日本は、兵器の輸出をして金を稼ぐほど落ちぶれてはいない」を踏まえてます。

 

この1976年、三木内閣が事実上の全面禁止をしました。

 

そして、2026年4月21日、高市内閣は、武器輸出を全面解禁しました。

 

高市氏は、この武器輸出全面解禁を「落ちぶれたとは思っていない」と言っていました。

 

日本は、1976年当時と比べて落ちぶれたかどうか、見てみましょう。

 

[落ちぶれた」で、まず頭に浮かぶのは、経済的力です。

 

世界のGDPに占める日本の割合をAIに聞きますと、

1980年9.8%、1995年17.6%で、80年代から90年代をピークとして、2023年4%となります。AIは、内閣府ホームページをまとめているので、嘘ではないでしょう。

 

高市さん、日本は、ひどく落ちぶれているんです。

 

高市さんも我々も、ひどく落ちぶれてしまったことを認識する必要があります。

 

財務省の「普通国債残高の推移」のグラフを見ますと、目視ですが、1976年頃は、ほぼ

0に近く、2025年は、1125兆円です。GDP比では、この年235%です。ダントツの世界一です。

 

高市さんも我々も、こんなに借金を増やしても、世界のGDPに占める割合がひどく低下しているのを再認識しましょうね。

 

 

日本は、ひどくひどく落ちぶれてることを再認識しましょう

 

 

さて、落ちぶれた日本、何で食べていきましょうか。

 

人を殺す武器で稼ぐとか、軍事的緊張を高める武器で食べるなんて、落ちぶれているでしょう。つまりは悪いことで稼いでいるんです。これこそ、落ちぶれているといえるでしょう。

 

高市政権は、武器輸出で経済の好循環を、なんて言います。

 

しかし、現在の日本、投下できるお金・人・資源は限られています。

 

どこに投下するかという問題です。

 

AIに聞いてみましょう。「軍用と民生の経済効果はどちらが大きいですか」

 

AI「民生(民間産業)のほうが圧倒的に経済効果(経済成長・雇用創出・技術革新の波及)が大きいとされています

 

AIは、その理由も説明しています。

 

だから、軍需産業に力を入れるのは、ますます日本を落ちぶれさせます。



 

政府や有識者の一部は、(例えば台湾有事から日本が中国と戦争状態になった場合、)継戦能力の維持が必要で、そのためには、普段から軍需産業を維持する必要がある。日本の軍需産業は、自衛隊が主な納入先で、需要が不安定、ゆえに、海外需要が必要、ゆえに武器輸出が必要という主張もあります。

 

でもねえ、この論、根本を間違えていると思います。

 

日本は戦争ができない国なんですよ。

 

憲法上の制約はさておいて、経済的にもです。

 

食料・エネルギーの多くを海上輸送に頼る日本、中国に海上封鎖されると、ギブアップ

という戦略面もさておいて、経済的にもです。

 

海岸線に工業地帯、原発立地、都市への過密な人口集中という防衛上の弱点を差し置いても、経済的にもです。

 

 

戦争には膨大なお金がかかります。

 

日独伊ソ中英仏蘭、軒並み第二次大戦で、ひどく疲弊した中、ほとんど一人勝ちの米国が、あのベトナム戦争で疲弊し、金ドル交換停止に追い込まれました。戦争は金がかります。

 

わが日本!

 

2025年の国債残高は、前述したとおり、GDPの250%です。

 

ところが1944年(昭和19年)の国債残高は、GDPの144%です。

1944年と言えば、戦争後期、全力で米英と戦っていたときです。その時よりも現在は、圧倒的に多い借金ですからねえ。

 

戦争なんて今の日本はできません。

 

詳しくは、下の過去ブログをご覧下さい。中段付近です。

a0153.hatenablog.com

 

そういうと、軍事力頼りの思考をする人は、平和を守るのにどうするんだ、と言いますが、簡単なことと私は思います。

 

戦争好きな米国から軍事的にはできるだけ離れて(安保条約廃棄)、中国と仲良くすること(日中平和友好条約の充実)、国際紛争の平和的解決の再宣言、価値ある日本社会作り等、侵略されない国つくりにいそしみましょう。

 

a0153.hatenablog.com