5月3日にはうれしいことがあった。
私も一員である「鈴木安蔵を讃える会」の代表志賀勝明が、5月3日の朝日新聞の
「日曜に想う」(論説委員 沢村亙執筆)で紹介されていた。
志賀勝明氏は、時々わが相馬のスタンデングに参加してくれる、私にとってはなじみの人だ。
漁師である。
若いころから、原発反対を唱え、賛成に回った漁協や漁師仲間に意地悪をされ、孤立した。それでも原発反対を貫いた信念の人だ。
同郷というだけでなく、信念を貫くという意味で、鈴木安蔵と通底する人だ。
「鈴木安蔵を讃える会」は、あの東日本大震災・原発事故後、取り壊されそうになった鈴木家旧宅を、修理・保存しようとしてできた会である。
「讃える会」は、同新聞で紹介された旧宅の修理・管理以外に、鈴木安蔵の人柄・思想・功績を広く深く皆に伝えようとする活動をしている。パンフの作成・見学者の案内・映画「日本の青空」上映、憲法に関する勉強会、「安蔵つうしん」(現在48号)の発行などである。
改憲を党是とする自民党や改憲論者の根底にあるのは、「現憲法は、占領という異常事態の下、GHQに押し付けられたもので日本人がつくったものではない」ということである。
これに対して、
①押しつけかどうかにかかわらず、いいものはいい
②押し付けられたのは、明治憲法を死守したい日本政府であり、日本国民ではない
③戦後政権を担当してきた自民党が改憲ができないのは、憲法制定後、ずっと国民は、この憲法を支持してきたからである。国民は、この憲法を選んできたのだ
という考えがある。
私は、このいずれも一理あると思っている
さて、日本国憲法は、GHQの押し付けか?憲法の制定過程は、複雑で難しい。
しかし、GHQ草案と違う内容が、国会審議の過程で入れられたこと一つをとっても、押しつけとは言えない。(二院制、文民規定、生存権、芦田修正等など)
そして、GHQ民政局のスタッフが、米国憲法、ワイマール憲法(ドイツ)イギリス議会法などの諸憲法と並んで、われらが鈴木安蔵の属した憲法研究会案を取り入れたことも
押し付けと言えない理由の一つである。
証拠は、現憲法の条文にある。
現憲法の条文と憲法研究会案の類似である。
考えてみれば、それは当たり前のことである。
鈴木安蔵が研究した明治の自由民権思想と、欧米の憲法は、出どころが同じだからである。
市民革命を起こしたロックやルソーの思想を受けたのが欧米の憲法であり、同じ思想の影響を受けたのが、自由民権運動なのだから。
自然権思想(もともと人間には人権がある)と社会契約説(その人権を守るため各人が契約して社会や国家を作った)である。
改憲論者は、これが嫌いなのである。
改憲論者は、究極的には、人権否定、個人の人権より国家優先なのである。
さて最後に、「讃える会」のパンフを紹介して終わろう。


(鈴木安蔵を讃える会のパンフレットです。2つ目(裏面)は、鈴木安蔵の属した憲法研究会案が現日本国憲法に生かされた代表的条項を対照しています。GHGがその草案作成に参考にし、現憲法に生かされた証拠です)
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