原発事故を振り返る(1)ー自分の日記から

あの事故からもう?まだ?15年。

 

現在でも福島県は、あの事故の影響下にある。1Fの立地している双葉・大熊は、町として機能しているとは全く思えない。原発から40キロも離れた私の身近なことで言えば、自然のキノコ・山菜類・タケノコはいまだ出荷停止である。放射線量の高い猪は食えない。

 

私は、原発事故の集団訴訟の一つ「生業」訴訟の原告の一員である。第一次訴訟は、最高裁で一部勝訟となった。現在は、第二次訴訟で、娘がその原告の一員である。一次で認められなかった国の原発事故の責任を、二次では認めさせようとしている。

 

1Fでは、毎日数千人が、原発事故の収束に働いている。しかし、880tあるデブリは、まだ0.9グラムしか取り出されていない。取り出してもそれをどう保管するか決まってない。勿論膨大な汚染土・放射性廃棄物の行き先も決まってない。

 

原発事故は、まだ進行中である。

 

原発事故を振り返る、と題名を書いたが、実に様々な視点から見ることができる。

 

前にも紹介したが、私の日記(そのころブログはやってない)を見ると緊迫して当時を思い出す。

3.11

午後2時46分、強烈な地震。家の中無茶苦茶。しかし電気ガス健在。7時ごろから断水。

長女亘理で被災。亘理は、電気・水道不通。東京の次女家に帰れず、友人宅に泊まる

〇〇(近くのいとこ)午後8時帰宅、車流失。地割れあり。相馬で300人不明との情報アリ

3.12

東北海岸部壊滅的打撃。磯部・岩の子・原釜・松川浦・釣り師浜・大戸浜ほぼ全滅

原発事故起きる。炉心融解→冷却装置破壊→〇〇(解読不明)を抜く→水素爆発→被曝という過程

建屋吹っ飛ぶ

3.13

午前岩の子へ自転車で行く。百間橋以東水びたし。車3台が田んぼの中。ノロのにおいが充満している。田の中に大木あり。地盤沈下あり。元の地形に戻ることがあるか?

原釜・松川漁港・磯部漁港は復帰なんて可能なのだろうか

3・14

午前〇〇が来た。おやじと一緒に船で海へ出て免れたとのこと。よく生きていてくれた。しかし、祖父母死亡、母親重傷とのことだ。家も家族も何もかも失ったとのこと。

良く生きていた。よく来てくれた。お昼ごろ亘理から〇〇(婿の母)来る。数日泊まるとのこと。

同じ夕方Y氏来る。「会津へ逃げるかどうか、迷っているともこと」

3.15

朝4時義父が来る。千葉へ逃げるとのこと。義母・孫娘を伴う。原発からの情報は最悪。午前400ミリシーベルト。〇〇(解読できず)で死亡率100%とのこと。ただしこれは、原子炉付近。夕方原町以北放射能安全とのこと。半径20~30キロ圏は、屋内退避とのこと

3.16

朝起きたら妻。「やっぱりだめだ。4号機から白煙でている」今日は自衛隊ヘリ放水失敗。原町や相馬は、4~2マイクロシーベルト。大丈夫だ。大内(叔父叔母)では誰も行っていないとのこと。明日俺が行く

3.17

朝大内へ行こうと思ったら、ばあちゃんが意識不明。救急車で公立病院へ。運が良かった。空いているとのこと。肺炎。ダメかと思ったが恢復。病院に泊まる。O氏パパ秋田へ。O氏は、福島市へ、〇〇一家は宇都宮へ、N氏は仙台の病院へ、義父たちは千葉へ

3.18

記述なし

3.19

母朝からハイ状態。いろいろ言う。支離滅裂なことを言う。交代で面倒を見る。

・・・・(以下略)

 

恐ろしい経験だった。

家の中は無茶苦茶。親戚知人は、原発事故でどんどん避難していく。原発がどうなっているのか、どうなるのか心配。ご飯はあるがおかずがない。灯油・ガソリンがどうなるか心配。そのうち母親が入院。

 

日記に記述のない、3.18の朝の病院での思いをよく覚えている。

 

母の看病でほぼ寝ていない状態。窓の下を見ると見慣れない風景だ。海が眼下にある。

ここは、ほんとは田んぼのはず。余震が来る。母の息はまだ荒い。遠くを見ると原発へ向かうヘリが何かを吊り下げて南へ向かう姿が見える。蜂が飛んでいるように見える

二匹。

 

原子力発電所が、電気がなくて(???)冷却できずに爆発だと。冷却するのにヘリで海水汲んで、原発の頭から水をかけるだと?なんと原始的な、何やってんだ。

 

もう日本は終わりだと思った。心底そう思った。

 

母親は、回復し1週間で退院。運もよかった。病院が入院患者を移動させていて、空きがあったことだ。母は翌年死亡。93歳。

 

あの頃の暗い闇を思うと、原発なんぞを動かしてはならない、と今も思う。

 

 

 

 

 

戦争をせずに済む解決策はないのか?

「カーチス・ルメイ」(NHK・映像の世紀・バタフライエフェクト)を見た。

 

ルメイは、陸軍航空隊から独立した米国空軍を作った中心人物。「皆殺しのルメイ」「鉄の尻」「悪魔」の異名を持つ。

太平洋戦争時、東京大空襲を計画し実施。一晩で10万人を殺害。その他60の都市を無差別で焼夷弾爆撃、23万人を殺害した。

朝鮮戦争時には、原爆の代わりに、日本を壊滅させた焼夷弾攻撃を行い、100万人の朝鮮人を殺害した

 

〇ルメイの考え

*戦争を早く終わらせることが、その後の人命を救う。日本の都市への無差別爆撃は、上陸作戦をやった場合の米兵50万の命を救った

*戦争が始まったら、全身全霊で勝ちを取りに行くべきだ。無駄な兵力使用を気にするより、十分な兵力でないことが非道徳的だ

キューバ危機では、先制攻撃や核使用も主張し、ケネディ大統領のソ連とのギリギリの妥協を「敗北」と批判。

*戦争や核使用は恐ろしいと私も思う。しかし戦争をせずに済む解決策を見出してはいない。人類はそれほど進歩してない(退任の時の後輩軍人への言葉)

 

ルメイの言うように、戦争をせずに済む解決策はないんだろうか。

 

かつてはルメイの部下で、キューバ危機の時は上司(国務長官)となっていたマクナマラは、ルメイの先制攻撃や核使用を止めた。ベトナム戦争時には、無差別爆撃を主張するルメイに対して、それを許可せず、補給路爆撃にとどめた。

 

*マクナマラの考え・・・戦争の目的と手段には、バランスが必要だ。

 

*私の考え

戦争をするにも、ルールがある(戦時国際法)。一般人や無防備都市を攻撃してはなら

ないというルールは、1899年ハーグ陸戦条約以来作られ整備されてきた。マクナマラは、戦時国際法を意識しているが、ルメイは、それを無視している。

 

キューバ危機の時、最高指導者ケネディ大統領は、ぎりぎりの外交交渉で、米ソ核戦争を回避した。もしこの時ルメイの言を大統領が受け入れていればどうなったか。私の中学校の担任が言ってたように、「人類滅亡」だったかもしれない。日本には米軍基地があるので、そこはソ連の攻撃を受ける。場合によっては核爆弾が落とされていたかもしれない。

 

これを考えると、ルメイのやり方ではなく、外交交渉が戦争を回避したといえると思う。

 

そして戦後は、ほぼ全世界の国が国連に参加している。その国々は、国連憲章を受け入れている。国連憲章では、武力行使は原則禁止され、平和的解決をすべきと決められており、武力行使は、極めて限定的に認められている。

安保理が承認した場合と、自国が侵略された場合だけである。それも国連安保理が行動を起こす前に限って武力行使ができるとしている。

 

 

この国連憲章の通りに各国が行動すれば、戦争は格段に減るだろう。

ルメイは間違っている。戦争をせずに済む解決策を人類は持っているのだ。

 

(注)この虐殺者、国際法違反のルメイに、佐藤栄作日本国総理大臣は、日本国の栄誉「勲一等旭日大授章」を授けている。佐藤栄作、ふざけたやつだ。

 

今の問題で言えば、米国のベネズエラ侵略やイラク攻撃は、国連憲章違反である。安保理決議もないし、アメリカが侵略されてもいない。

 

各国国民は、国際法を守る政権を作るよう行動すべきである。国際法無視の政権は、その国の国民の利益を最終的には侵害する。

 

今度日本国総理大臣が、米国に行くそうだが、国際法違反の行為は即刻止めるよう進言すべきだ。

 

面と向かった言いにくいということもあるだろうから、始まった時点で言うべきだった。

そんなこと言うと、米国に脅かされる?冷たくされる?それでもいいじゃないか。

 

味方はいっぱいいる。力は正義というのは、強国の論理である。世界には強国でない国のほうが圧倒的に多い。米国民も味方するのではないか。

 

「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは、全世界の国民が、等しく恐怖と欠乏からまぬかれ、平和の裡に生存する権利を有することを確認する。

 われらは、いずれの国家も、自国のことのみに専念し他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則にしたがうことは、自国の主権を維持し、他国と対等の地位に立とうとする各国の責務であると信じる。

 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力を挙げてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う」(日本国憲法前文後半)

 

日本国民から権力を付託された総理大臣高市氏は、米国大統領に、この憲法の精神に従い、「自分の国のことだけ考えるな、他国を無視するな、国連憲章に従うのは、普遍的に正しいことなんだ。すべての侵略をやめろ」というべきだ。何せこの憲法の下生きている日本国民に権力を付託された最高責任者なんだからね。

 

 

も、も、もやしがない/他

一昨日、ヨークベニマルに行って愕然とした。4時40分ころ。

 

もやしが売り切れていた。

 

もやしは、我が家では、主要野菜だ。

 

何せ安い。250g30円!!なのだ。(この店だけ、他店はも少し高い)

 

野菜炒め、ナムル、お汁の具などに使う。勿論インスタントラーメンにも。

 

そうして私は思った。

 

「みんなみんな大変なんだなあ」ということを。

 

昨年は、エンゲル係数が28%と1981年以来の高さとのこと。

 

TVをチラ見すると、お笑い、グルメ、旅行、スポーツ、タレント話、ドラマ、などで、国民は、楽しそうに見えるけど、実態は貧乏なんだと思う。

 

 

エンゲル係数が高いのは、外食が多くなったからという考えもあるが、そればかりでもないと思う。

 

「もやし」が夕方早くになくなっってしまう。

 

このもやしの売れ具合のほうが、日本国民の全体的傾向を表しているのでは、と思う。

 

貧乏になったということを。

 

人にもよるだろう。そこで格差を見てみる。

 

以下AI情報。

格差を表すジニ係数で見ると「1980年代以降格差が拡大し、2023年過去最大。税や社会保障での所得再分配後で、格差は不変」とのことだ。

一方貧困率(所得の中央値の半分に達していない所得の世帯の割合)は、15.4%で、先進国の間でも高い方だそうだ。

 

年次推移では、1980年代から上昇し、2012年ピークとなり、近年は15%台とたかどまりだそうだ。

 

昔は、日本は総中流とか、「日本は上手くいった社会主義」なんていわれたけど、格差が大きい社会で、苦しい人が多いのが実態だろう。

 

個人金融資産を見ると、1980年代初頭は、400兆円。これが2025年には2200兆円になっている。

 

一方80年代初め100兆円に満たなかった国債残高は、2026年末で1100兆円超だそうだ。

 

要するに日本政府は、1980年から現在まで、毎年20兆円借金し、個人金融資産を毎年40兆円増やしてきたといえる。

 

この個人金融資がどこにあるか、AIに聞くと、」60歳以上の高齢者、富裕層と答える。

 

ジニ係数や貧困率を見ると、格差が拡大する一方、金融資産が増大ししてきた。これは何を意味するか、簡単である。

 

資産がある人はどんどん増やし、そうでない人は、資産を増やせず、下手すると貧困に陥る。

 

こんな政治をしてきたのが自民党である。

 

この格差拡大・国債増大をしてきたのがアベノミクスであり、それを継承するのが高市「責任ある積極財政」である。この場合責任あるというのは言ってみただけだろう。

 

さてそんなことを考えながら、スタンデイングに行ってきた。南相馬では、5人、相馬では4人の参加である。

 

少し話をしたが、皆が心配していたのが、高市訪米である。ホルムズ海峡への自衛隊の派遣を要請され、何らかの形で、高市総理が応ずるということだ。

 

米国やイスラエルの違法な侵略に加担をしてはいけない。

 

前にも言ったけど、外務官僚や防衛官僚、賢い側近などは、高市に十分レクチャーをしておいてほしい。

 

高市総理には切に慎重な対応を望む。

 

 

 

 

私と「A0153」の会話ー19歳の脳で今目覚めたら(2)

19歳~75歳まで植物人間で、2026年の今目覚めた「A0153]と、私は会話した。

「A0153」おい、お前。俺は大学1年の時までの記憶しかなく、寝たきりだった。

     寮は男ばかりで、女日照り。その後のお前の人生ではどうだったんだ。

 

私 お前も知っての通り、俺は慎重で臆病もの。お前も、中高浪人時代、片思

  いばっかりだったろう。その後も似たものだ。大学時代は、好きになった女性な

  し。ゆえにデートも一度もなし。

 

「A0153」女性が身近にいなくて、チャンスがなかったんだろう。

 

私「いや、学部に女性もいたし、一緒に喫茶店で女性とバイトしたこともある。お前も知ってるだろう、寮では、女子寮と合同ダンパとか遠足とかやったろう。それでもいまいち心が動かなかったんだな。」

 

「A0153」中高浪人時代は、結構多くの女性にひかれてたのに、どうして大学時代は、

心惹かれる女性がいなかったのかな

 

私 うーん、別なことに興味があったんだろうな。世の中のこととか、戦争の歴史とか

  本を読むこととか。君は知らないだろうけど、羽仁五郎の歴史論とか高橋和巳「邪 

  宗門」とか家永三郎「太平洋戦争」とか、松浪信三郎「実存主義」とか、大きな影

  響を受けたなあ。

 

「A0153」それじゃあ、一生独身だったのか。

 

私 いや違う。就職して身近にいる女性に恋をした。ところが、2度ともデートに誘う

  でもなく、思い詰めて一気にプロポーズしてごくあっさり玉砕。それが20代のこ 

  と。不器用なんだな。

  30歳の時、おやじの友人の紹介で、お見合い。軽い気持ちで次のデート約束。その

  次のデートでプロポーズ。あっさりOKをもらった。それが今の妻。なんと、9月15

  日(敬老の日)、お見合い。その次の日曜日にデート。9月23日(秋分の日)結婚合 

  意という早業だ。

  相手の親に怒られた。「結婚はいいけど、お見合いなんだから仲立ちの人を通じて

  返事するのが筋」

 

「A0153」 そんなに素晴らしい女性だったのか

 

私 まあこんなところで手を打とうという感じかな。相手も同じだろう。

 

「A0153」で、結婚してどうだった。

 

私 まあ、満足。喧嘩はあまり。激しい喧嘩が数回。でもねえ、娘二人、孫二人に

  恵まれ、楽しい思いをした。今もしてる。その意味では、彼女(妻)に大感謝

 

「A0153」仕事はどうだった

 

私 一生懸命やったよ。出世はしなかったけど。楽しいことうれしいこといっぱいあっ

  た。けど、悲しいことつらいこともいっぱいあった。達成感もあったけど同じぐら

  い後悔もある。

 

「A0153] 俺の苦手な対人関係は、その後どうだった。家族は?

 

私 父は俺が就職して2年目60歳で死亡。母は、俺が退職後3年目で死亡。しかし母とは

  27歳からずっと同居。認知症の彼女を家で看取ったよ。93歳で逝った。悔いはな 

  い。弟は、数年前64歳で死亡。

  寮時代にも親しい友人が出来たよ。でも一番なのは、仕事場で知り合った同僚の数

  人だな。この人々とは、なんでも包み隠さず話せるよ。

  妻との関係では、特攻隊生き残りの義父とその妻。妻の姉妹とその夫と親しくなっ  

  た。こんな人々と知り合えたのも妻のおかげだ。

  弟は一応よく知ってるが、親父は知らない。もっと聞いておけばよかった。

 

「A0153]  世の中に役立ったことってなんかあるか。

 

私 まず、ないな。

  終始、世の中に影響のあるポジションではなかったしね。

  俺は知っての通り、リーダー的素質はないし、人とのかかわり苦手だし。

  おっと、退職後、森林伐採のメガソーラー反対運動をやって、阻止できなかったけ

  ど、市の環境保護協定を改定させたことは、自分でもいい仕事と思う。

  市長をはじめ市の上層部は、会社の言いなりの協定書を結んでて、知らんぷり。

  俺は自費で、県に情報公開を求めた。調べたら、総務部長や都市計画部長などが、

  会社側の言いなりに結んだ協定書(予定書)を見つけた。情報公開書類を手に入れ

  るのに4万かかった。市議会議員のやつらなんて、公費で調べることができるのに

  さ。俺は自腹だぜ。それでね、こんな中味じゃまずい、ということで仲間で署名を

  集め、市に掛け合い、新しい協定書を結ばせた。これ、俺の自慢だ。

  なんせ、俺が情報公開請求せず、すごい量の情報から探さなかったら、あのま

  まだったもの。市会議員なんて何もしなかったんだぜ。

 

   「A0153」 少しは役立ったんだね。

 

 私 まあ特にいいこともせず、特に悪いこともしなかった人生だったな。

   

   今は、

   毎日が日曜日。

   好きなことがやれてる(散歩・読書・TV・酒飲み・夕食づくり・畑・孫のお習い

              事の送り迎え・買い物)

   いろいろ頭も体も、ガタは来てるけど、まあ、一応健康

   夫婦二人合計で月26万の年金、貯金は数百万しかないけど、借金なし

   娘夫婦と孫一人、合計5人の生活

   幸せな晩年だと思う。今のところね。

 

高市氏はなぜ人気があるか

朝日新聞3月6日の耕論に「高市人気を見つめる」という記事が載っていた。

3人の論者が、自分の考えを述べていた。

私もとても興味のある話なので、それぞれの議論をまとめてみる。

 

池田和加(ジャーナリスト、1973年生まれ)若者は生活改善に期待感

〇推し活効果はある

〇若者には、「がんばれば報われる」というロールモデルになっている

 →高市氏は、サラリーマン家庭出身、バイトで学費稼ぎ、男性社会で頂点

〇若者は、選択的夫婦別姓などのイデオロギーより、物価などの生活課題重視。

 電気・ガス代支援などが若者に届いた。

〇高市氏が女性に冷たいという紋切り型の批判に若者はうんざり、それが支持に

 つながった面がある

 

満園 勇(歴史学者 1980年生まれ)「推し活」説明無理がある

〇推し活とは、応援と違い、時間・お金を好きな人に投入する消費活動で、高市支持者 

 の、この選挙での行動は、そのレベルでない

〇何らかの政治的判断が働いて高市支持になった。初めての女性総理、国会を変えて

 くれそうだなど

〇推し活が原因という論説は、愚かな投票行動という突き放す視線が含まれている

〇推し活という言葉で拙速に考えては、議論の機会を失う

 

佐藤俊樹(社会学者 1963年生まれ)政策「普通の感覚に近い」

〇今回の選挙は三つの見方が可能。①人気投票 ②体制選択 ③政策の選択

〇政策の選択の要素が一番大きい。自民・みらいが強いのは、消費税減税に抑制的故

〇今問題なのは、現役と高齢世代の不平等。高齢者の消費税負担も必要。

 中道改革などの恒久的消費税減税では、格差が縮まらない

〇高市政権では、富裕層への課税も強化している。結局高市氏は、普通の有権者の

 感覚に近い故勝利した。

〇かつては、右=親米・改憲、左=反米・護憲という対立だった。現在は自由優先か

 平等優先かが対立軸。右の新自由主義に対し、不平等是正が左には求められる。

 中道はそこがわかってなかった。

 

*高市鬱になり、現実逃避したくなってる、嫌高市・反自民の人(私も同じ)は、高市推し活のせいと決めつけて、思考放棄してはダメなんだろう。

 

(1)池田和加氏の考えについて

*確かに、高市氏は、出身・男性社会で頂点に立ったという点で「がんばれば報われる」という若者のロールモデルになったかもしれないね。

→しかし、自民党の政治でできた今の日本社会は、「がんばれば報われる」になっているだろうか。なってないと思う。

 親の資産の多寡が、若者の将来を左右してるのが事実じゃないか。何らかの資産の多い層が自民党支持で、自民党もそれにこたえた政治をしている。そんな自民党の頂点が高市氏なので、高市政権では、「がんばれば報われる」社会にはならないと思うが、若者たちはどう思いのかな。

 

*確かに、若者は、選択的夫婦別姓などのイデオロギーより生活課題重視なのだろうね。

→生活課題重視は、そうでしょうね。しかし、選択的夫婦別姓というのも生活課題なのではないかな。若者たちが結婚する場合、直面する問題だと思うがね。どうですか。

今回の選挙では、争点にはならなかったと思う。争点をうまく作った方が勝ちですね。

高市か、野田か、という自民党の争点の作り方、うまかったね。

 

(2)満園氏の考えについて

*推し活って、自分の好きなものに時間・労力・お金を惜しみなくつぎ込むことって知らなかった。そういう意味なら、この歴史学者の言うように推し活じゃなかったと思う。お金を注ぐのではなく、逆にネットの金儲け作戦が、高市を勝たせたと判断する

 

*確かに「推し活」が高市勝利という言説は、有権者を愚か者めと見下している感じがあると思う。この学者の言う通り、そこにとどまっててはダメと思う。

 

(3)佐藤氏の考えについて

*今回の選挙が政策選択の選挙というのはどうかなと思う。

やはり人気投票じゃなかったか。

確かに、みらいや自民党という消費税減税にやや消極的な党が強かったが、両党は、消費税減税に消極的だから選ばれたのではないと思う。

みらいは新鮮さで、自民は、高市の「何かやってくれそう」ということで勝利したのだと思う。

勿論小選挙区制下での野党分裂、中道の古めかしさ、選挙互助会視されたことも大きいと思う。

 

*現役と高齢者の世代間格差が大きな問題で、高齢者も負担する消費税がそれを埋める一つの手段ということはその通りと思う。私は、勿論世代内格差も大きな問題と思う。

だから格差是正ということで、増税(累進的傾斜課税)・再分配強化路線がいいと私は思っている。

 

*高市政権が富裕層への課税強化をしているかどうかは私は分からないけど、

 現在の対立軸が、自由優先(自民党)か平等優先かということに移っているのは、そうかもしれないと思う。

むしろ、そういう対立軸を、野党は明示すべきと思う。

 勿論ここで言っている自由は、経済的な自由活動(新自由主義)のことである。

思想良心の自由・表現の自由(精神の自由)のことではない。精神の自由は、最最優先のことだ。

 

高市氏及び自民党の多くは、思想良心の自由・表現の自由などの「精神の自由」を抑圧するのは間違いない。

スパイ防止法、国旗損壊罪制定、緊急事態条項創設、男系男子皇位継承、選択的夫婦別姓反対などなどを見れば一目瞭然である。

 

精神の自由と経済の平等が欲しい。これを野党は分かりやすく提示してほしい。

 

しかし、こんなことは多くの有権者、特に若者は知らない人が多くて、投票の際の考えることではないのでしょうね。

 

 

19歳の脳で今目覚めたら

19歳の時脳挫傷で植物人間となり、45年後目覚めた人のドラマを見た。

 

「チキンレース」というドラマ(2013年)である。

 

寺尾聡演じる”不良”の主人公は、1968年、19歳の時、好きな女性の取り合いから、不良仲間の友人と車によるチキンレースをして海に飛び込み、植物人間となり、45年後の2013年、64歳で目覚めたのである。

 

体は64歳でも、精神は1968年の19歳、そして不良。ちぐはぐなことがいろいろ起こり、笑える。ま、コメデイといえる。

すでに両親はなく、45年間彼の病院の個室代や治療代はどうしてんだろう。

不思議に思ってたが、それが明かされ、このドラマは、友情や愛の物語でもあった。

 

俺の好きなラブコメディの範疇かな。さわやかな後味であった。

 

さて、この寺尾聡演ずる男、俺と同年代。俺は、1968年には18歳。俺は早生まれなので、こいつは同級生ということはあり得る。

 

そうして俺は、自分が19歳で植物人間となり、75歳の今目覚めたという空想をした。

 

1969年19歳の俺は、東大・東教大入試中止の激動の入試戦線の中、かろうじて東北大に入学できた。大学紛争の時代である。入学式はゲバ先輩の乱入で中止。波乱の大学生活を始めた。生活の舞台は学生寮である。9月、大学管理法反対を中心に、安保条約反対・沖縄全面返還などを求めて全学ストライキに入った。

 

授業はない。

 

バイト、パチンコ、酒飲み、議論(何せ寮)、読書、名画座、しかし女性の影は皆無。

そんな日々を過すうち、事故で植物人間となり、56年後75歳で目覚めた。

 

私「今何年」

看護師「令和8年」

私「えー、昭和じゃないの?令和って何」

医師「えーえー、昭和は64年で終わって、平成が30年、そのあと令和になったんだよ」

 

 

こんな調子で。初め何が何だかわからず、医師・看護婦の言うことに納得できなかった。が、自分の白髪・しわ・髪の減少に驚き、起き上がれずの寝たきりに驚き、ようやく56年の月日の経過を納得した。

 

私「久しぶりに三興軒のチャーシュー・ラーメン食いたい。今でも80円かなあ」

看護師「だめですよ。点滴・チュウブの流動食だったんだから。それにチャーシューメンは、1000円以上しますよ」

私、キョトン?

 

私「たしか、大学管理法反対・安保条約反対・沖縄全面返還などで全学スト打ってて、寮の先輩たち、東北大なんて田舎の大学つぶされるなんて言ってたけど、東北大ってまだある」

医師「ありますよ。なんか東大・京大を抑えて国際卓越大第一号になったそうです」

私、キョトン?

 

私「沖縄の全面返還はどうなった」

医師「全面返還とは」

私「核なし米軍基地なしだよ。悪くとも米軍基地の本土並み返還だよ。」

医師「どうなのかなあ、なんか、日本にある米軍基地の70%くらいが沖縄にあると聞きましたよ」

 

私「安保条約はどうなった」

医師「安保条約って何、日米同盟のこと?」

私「日米同盟って何、なんか新しい条約結んだのか?アメリカと同盟結んだらアメリカとソ連の戦争で日本も滅ぶのじゃないか」

看護師「ソ連なんて今ありませんよ」

俺「げ」

 

俺「ところで、俺の先輩や同級生たち、うまく就職して偉くなって金持ちになって、家庭もって、退職したんだろうな。なんせ去年、日本は世界第2位のGNPになったんだからな。」

 

医師「日本は今は、GDPで中国に抜かれ、ドイツに抜かれ、今年はインドに抜かれるかもとかどこかに抜かれるとか、聞いたなあ」

私「なんと、中国?インド?そんな馬鹿な。あんな貧乏な国に?どうして?」

看護師「なんか、日本は、失われた30年とか言って、ずっと低成長なんですって」

私「高度成長じゃないのか、それでは革新自治体も苦しかろうな」

看護師「革新自治体って何ですか」

私「えー知らないの。東京都とか大阪とか京都はもともとだけど、そういうところで

社会党と共産党に応援された知事が、福祉政策を進めてるでしょう」

医師「社会党なんてありませんよ。共産党もこの前の選挙で激減、消える寸前です」

 

私「えー、どれどれ近頃の新聞を見せて」

 

私「えー女性が総理大臣?すごいなあ、進歩したなあ日本。ウーマンリブの成果だね。女性のやさしい感性を政治にか、いいねえ。・・・・・。

あれー、なにー、この首相、防衛費をGDPの2%以上にしたい?、国の借金1000兆以上?おかしいな、国は借金できないはずだ。俺の19のころ借金なんてしてなかったはずだぞ。

継戦能力の向上?敵基地を攻撃する武器の充実?武器輸出を全面解禁?台湾有事の際、米軍と一緒に戦う?憲法改正したい?日本は、戦争を放棄したんじゃなかったかい。・・・・この首相、戦前の軍国主義者みたいだな。2・26みたいなクーデタでもやったのか?何、選挙で勝って首相に?しかも国民の支持率60%。うーん。これはもう戦後の日本じゃないな」

看護師「あ、そういえば、有名なタレントが「今は新しい戦前」とかいってましたよ」

俺「あーあ、こりゃ目覚めない方が良かったかな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理想を捨ててはダメー「史上最大の核融合プロジェクト」(NHKスペシャル)を見て

昨日の地元スタンデイングは、久しぶりに4名全員参加でした。(情けないなあ、10名近くいたこともあったのに)

「今日は、結構興味をもって見てくれてるんでは」という人がいました。私も同感です。

きっと、米・イスラエルのイラン攻撃のせいでしょう。

 

妻にこんな話を聞きました。友人の孫の小5の女の子が、ご飯を少ししか食べないので不思議に思って聞きますと「日本でも戦争起きるんでしょう」といったとのこと。

 

そんなことにならないよ、と自信をもって言えなくなりました。

 

 

NHKスペシャルで、ITER(イーター)という、核融合のプロジェクトの現状を見ました。以下は、すべてこの番組からの知識で、私には、この方面の知識がありません。ですから正しく理解してるかどうか自信がありません。

 

でもこの番組を見て、核融合に限らず、現代の諸問題でも、理想を捨ててはダメと思いました。

 

核融合は、原爆・水爆・原発などの核分裂エネルギーと別物で、超高温下・超重量の状態で、原子核を融合させるときに出るエネルギーなのだそうです。太陽内部で起きている物理現象なのだそうです。

 

核分裂と大きく違うのは、原料が海水に無尽蔵にあること、連鎖反応を起こさないこと(暴走しない)放射性廃棄物が核分裂に比べて格段に少ないことです。大きな長所です。1gで石油8t分のエネルギーの創出だそうです。

 

冷戦時代から各国が挑戦して、どこもできなかったものです。それで、国際協力で実現しようということで、現在34か国が参加しています。

 

1億5千万度という状態を作るには、原料をプラズマにして空中に浮遊させ、磁場を作るのだそうで、その囲い(セクターモジュール・9枚)を設置する苦労を、番組は紹介してました。

 

このセクターモジュール1個は、1380tで、しかも最も狭いところでは、2ミリの間隙に設置しないといけないのだそうです。超重量物がぶら下がっているのは、揺らいで大変そうでした。ぶつけたら終わりです。

 

こういう技術的な困難と同時に、政治的・経済的困難も番組では言ってました。

 

このイーターは、毎年1500億円のお金がかかるのだそうですが、計画の遅れを取り戻すため、昨年追加費用が必要になり、各国の承諾を得なければなりませんでした。その承諾を得る苦労が描かれていました。また、トランプ大統領は、拠出金をこれまでの年2億5000万ドルから7750万ドルに減らしたのだそうです。

 

それは、米国内の動きも大いに関係します。

というのは、AI関係の企業が自分たちで核融合エネルギーを使った発電を目指して、スタートアップ企業を立ち上げていることです。トランプ大統領も自国開発の核融合エネルギーをぜひ進めたいといっています。トランプは、「すべての技術を支配したい」といってました。

 

自国が初めに核融合に成功すれば、絶対優位に立てます。それは、米国に限りません。中国や日本も同じ動きをしています。

 

この競争は、核爆弾開発に激烈な競争を演じた時代を思い出させます。

 

しかし、核融合という究極のエネルギーは、国家間あるいは企業間競争でなく、国際協力の下で人類共有のエネルギーにすることができないものでしょうか。国家間の勢力争いや企業の儲け争いから外して人類共有のものにできないものでしょうか。

 

イーターは、自分のところで苦労して開発した技術をスタートアップ企業に公開しました。国家権力や資本の儲けから離れた人類共有の財産という考えでしょう。

 

ロシアによるウクライナ侵略、イスラエルのガザ侵略、イスラエル・米国のイラン侵略、米中による世界2分割欲望等、大国の醜い欲望が跋扈しています。世界では、貧富の格差が恐ろしいほど広がっています。

 

それは弱小国や弱者に不利益をもたらしています。

 

私はこの核融合エネルギー開発の話を見て、国際法のことを連想しました。

 

ロシア・イスラエル・米国のふるまいとそれを抑えられない世界を見ると、国際法の無力を感じます。

 

確かに国際法は、「無力で、そんなものなくたっていい」と思う人もいるかもしれません。

 

しかし、イーターの炉心建設の日本側中心の人は言います。

「リアリストに言わせれば、できない理由はいくつでもあげられる。しかし、イータの失敗は国際協調の失敗だ。理想主義の敗北だ」と。

 

そうなんだと思います。

 

数多くの人類が出現して消えていった中で、ただ一つ生き残ったホモサピエンスの長所は、対立もするけれど、協力しあったことが生き残った決め手でなかったか。

 

現実から見ると理想は遠いと思いますが、理想を捨ててはだめだと思います。