2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

特攻隊「震洋」について思う(1)

近頃、島尾敏雄著「震洋発進」(潮出版社、昭和62年)と木村禮子編集「海軍水上特攻隊震洋」(元就出版社、平成16年)を読んだ。 どちらも義父から借りた本である。以下はこの2著を読んで思ったことである。震洋とは、太平洋戦争末期の特攻兵器である。全長…

菜穂子・楡の家を読んで

堀辰雄の「菜穂子・楡の家」を読んだ。思ったことは、われらは、いや俺は、現代小説に毒されているなあと言うことである。「菜穂子」は、>「やっぱり菜穂子さんだ。」思わず都筑明は立ち止りながら、ふりかえった。<と始まる。現代的である。都筑明と菜穂…

わが隣組の高齢化

わが隣組も少子高齢化が進んでいる。現在、13軒で65歳以上15人、18歳以上64歳まで10人、17歳以下5人である。一人で1.5人の高齢者を扶養するという状態である。あと10年後はどうなるんだろうか。今年は俺が隣組長で古い資料が手元にある。俺が10代のころ、5…

集団的自衛権行使は、原発と同じ安全神話じゃないのか

集団的自衛権行使による行動は、日本国が直接攻撃されてなくとも、同盟国の米国が攻撃された場合、自衛隊が米国を守るため武力を行使すると言うことである。その利益は、「一緒に戦うからホントに守って」と米国に言うことにより日本の安全がより確実になる…

特定秘密法はやはり廃止すべき

3月22日朝日新聞に「取材の自由どうなる」という題で、特定秘密法について、藤田博司 元共同通信論説副委員長、宮川光治元最高裁判事、長谷部泰男東大教授の3人による討論が掲載されていた。藤田氏は、秘密法により公務員が委縮し、知る権利の大きな妨げに…

竹富町頑張れ

教科書採択で、文科省が沖縄県竹富町に直接圧力をかけはじめた。それは、越権行為である。戦後の文部省・文科省は、指導・助言機関である。それは戦前、教育を国家が支配して結局戦争の惨禍をもたらした経験への反省による。その根本には、国民は主権者であ…

アベノミクスは、やはりだめなのかもートヨタのベースアップ

3回目の3月11日がきました。あの震災から3年たったわけです。数日前から、テレビや新聞では、東日本大震災の特集が目立ちます。3年前の地震・津波・原発事故は、あまりにも強烈で、タイムカプセルを開いたように眼前に思い浮かべることができます。多くの…

畑も忙しくなってくるぞ。

「殺さないために盗む」のブログを書いた後、久しぶりに畑に行きました。 雪はもう融けていましたが、まだ畑はぬれています。ジャガイモを植える準備をしなければなりません。まずは、ゴミ拾い。畑にはハコベが萌えています。ハコベをむしりつつ、ゴミを拾い…

殺さないため盗むー池澤夏樹「カデナ」を読んで

1960年代末のベトナム反戦運動を描いた小説である。舞台は沖縄。反戦運動と言ってもただの運動ではない。アメリカの北爆情報(どこをいつ爆撃するか)を北ベトナム側に伝えると言うスパイ行為と米軍人の脱走を勧誘し援助すると言う二つの反軍・反国家行為であ…

じじい部隊、頑張れ

NHK総合でいい番組を見た。大熊町のじじい部隊の話である大熊町とは、福島第一原発の立地自治体である。町の主要部分は放射線量が高いため、帰還困難区域になっている町である。その町の退職した職員が中心となって、じじい部隊を 編成した。その目標は、…