戦争はダメだ。NHK映像の世紀ーノルマンデイー作戦ーを見て

映像の世紀 バタフライエフェクトで、表題の番組を見た。

感想を記す。

⓵エンデイングの音楽が変わった。同じ加古隆であるが、あの劇的な、迫力のある「パリは燃えているか」に比べて、やわらかい感じの音楽で終わった。

→新しい音楽も、慣れれば、いいと思うんだろうな。今は少し物足りない。

 

②情報戦の大切さ。

連合軍の2重スパイの活躍で、ドイツは、防御の勢力分散させられた

連合軍のドイツ気象観測所襲撃で、天気予報戦にドイツは負けた

 

古今東西・大小の戦争で情報戦に勝った方が勝つ確率が高い。現在の日本も、外交も含めて情報戦を意識する必要大と思った。米中露印をよく観察する能力を強化せよ。そのための金を使え。これこそが防衛力強化の第一だ。

 

③指導者の孤独

総指揮官アイゼンハワーは、調整能力に優れたので選ばれたが、運転手・秘書兼愛人(最も彼を知る人)は、「誰にも本心は見せなかった」

→国の指導者は、厳しいな。日本の総理の対米外交のへらへら、まことに見苦しい。

 

④戦闘の惨禍

作戦参加兵士の手記「自分の前でも右でも左でも撃たれて死んでいく」

従軍写真家ロバートキャパ「頭から足先まで恐怖。震えでフィルム交換できない」

作家サリンジャー(「ライ麦畑で捕まえて」の作家)一兵士として参加ーの手記

「海岸には動くものがない。眼鏡を探す牧師だけ。そこに爆弾が落ちて、彼はそこで死んだ」サリンジャーは、後にPTSDとなる。

 

⓹以下のことは初めて知った。

英国チャーチルがこの作戦に反対だったこと、この作戦を要求したのはソ連スターリン(ドイツに攻め込まれているので)、米国ルーズベルトが賛成して、この作戦が始まる。ルーズベルトは、ソ連を対日戦争に参加させるため、ソ連の要求を呑む

チャーチルの言葉「英国の小国への没落を知る。大熊(ソ連)と大牛(米国)に挟まれて英国は、○○のようなもの」

 

→外交(≒戦争)は、複雑なものだと思った。

岸田総理(自公政府)のように、米国一辺倒では極めてまずい。

借金大国なのに軍事費を激増させ、自衛隊を差し出してまで媚びる必要ない。

1999年以前は、同じ自民党政治下、自衛隊は海外で武力行動できなかった。

今の自公政権は、私には、馬鹿にしか見えない。

大熊猫(中国)と大牛(米国)の両方を見据えて外交はしないとねえ。

「もしトラ」ばかり考えていてはダメだ。いろんな可能性(もし)を考えるべき

米中はリアリズム国家だ。本気で戦争はしない。日本の頭越しに手を結ぶ可能性あり。

台湾有事で日本だけ戦い、損をし、米中は「この辺の勢力圏で妥協・相互承認」かも

中国なしに日本経済やっていけるのか?

米国が孤立主義に戻る可能性かなりある。台湾に親中国政権の出来る可能性も十分

対策

自公の一部か立民か維新が、中国理解の姿勢を示せ。でなけりゃ、経済界、または官僚が示せ。米国は岸田出迎えと同時に中国と高官レベルで交流しているぞ。日本政府、馬鹿にしか見えないよ(最後の寅映画(第48作)でのリリーの言葉)

 

外交は国家全体でやるものだ。岸田訪米と同時に中国よりの姿勢も示せ。米国も無理な要求を少しは抑制するかも。米国の手駒になってはまずい。現状は、他の州のような権利(参政権)のない51番目の州じゃないか。あ、例の属州か(笑)納得です(笑)

 

かつて自民党社会党(支持勢力)を利用し、軽武装・経済優先という利益を引き出した。

 

まあね、属州で満足し、米国の覇権維持に使われ、戦争の先駆け兵になり、大損し戦争の惨禍を再び経験する、国民多数がそれでいいなら、それでいいか(笑)

 

 

⑥戦争の非情を思う

連合軍の死者4500人,負傷者6000人に対して、独軍のそれについて言及はなかった。

びっくりしたのは、連合軍の攻撃により、ノルマンデイ付近のフランス一般国民が3万5千人殺されたことだ。独軍の防御線を破るため、連合軍は背後を攻撃したというが、フランス国民は連合国の味方だろう。どう考えればいいのだろう。戦争の非情を思う。ガザの死者が今これに近くなっている。しかしガザはパレスチナ人。このノルマンジーの悲劇はどう考えるべき。

→太平洋戦争でこれに匹敵するのが、米軍の沖縄上陸作戦である。日本軍は、水際で撃退せず、上陸させて戦う持久戦・出血作戦をとった。本土決戦の時間を稼ぐためである。それは県民の犠牲をいとわない作戦(捨て石作戦)である。戦争の非情を思う。そして、今に続く沖縄県民への差別・軽視を思う。・・・辺野古新基地建設、南西諸島へのミサイル配備・自衛隊増強等。