都知事選に思う

思いつくまま。

(1)事前の予想どうり小池圧勝だった。一週間前朝日新聞で、都政を評価するが67%あるとみて、これはもう勝負があったと思った。小池都政支持がこれだけ多いんだから変える必要がないわけで、誰がどうやっても勝てなかったはず。(NHKの昨日の調査でも、小池都政支持が67%)石丸と蓮舫の票を合わせてようやく2万票多くなるだけ。

(2)国政での自民批判を都政に反映させるという蓮舫・立民・共産側の作戦は大失敗。都政と国政は違うと思った。蓮舫側は、小池都政のまずい所をもっと指摘出来ればよかった。

(3)蓮舫が石丸にかなり及ばなかったことは重要。これは、東京では、既成野党の魅力のなさを示すものである。また、SNSの威力を示すと思う。蓮舫が、立民・共産・社民の支持を断って自民公明のようにステルス作戦であったらも少し票を得たかもしれない。でも少しだろうな。立民・共産が力がない事がわかった。蓮舫・立民が共産党を排除しても似たような結果だろう。共産の代わりに国民民主・連合が応援しても大して増えないだろう。共産を排除して無党派層を狙ったら少しは増えたかもしれないが、少しだろう。

(4)国政の問題は、政権党の長期政権による腐敗政治である。国政ではまだ、自民の裏金への国民の批判が広範にあると思う。これをどう生かすか。

同じころ行われた仏選挙が参考にならないか。仏選挙では、一回目で極右・国民連合が圧勝したことを受け、政策が違う、政権派と左派が強力な選挙協力をして、国民連合を3位に落とした。今後大統領・首相もおり、議会もあるフランス政治は混乱すると予想されているが、無風・無気力の日本政治よりいい。一般国民も、スポーツのように楽しめるかも。安倍以降の安定した政治が良かったか?俺はそうは思わない。独裁の安定政治よりは不安定な政治の方がいい。国民の「お任せ」意識が悪い。

日本でも、現在は自民党公明党の腐敗政治打倒をまず最優先すべき。

と言う事は、立民を中央にかなり考えの違う共産・社民と維新・国民民主・れいわがお互い足を引っ張らないことを考えるべき。それが国民の為である。そのためには、政権構想は棚上げが重要。自民裏金腐敗政治打倒の一点で、協力すべき。

 

世界では、選挙後にどう政権を創るかでもめる国も多い。しかし、それでいいのだ。

出来れば、全野党共通公約を創るべき(例えば、企業団体献金全面禁止、パーテイ券出入り全面公開)また各野党の違う公約も明示すべき。立民がリードしてほしい、マスコミもこれを応援してほしい。選ぶのは国民である。

(5)問題は国政の小選挙区である。野党共通公約作成・違いの明確化は今すぐは無理だろうから、各地区ごとにばらばらに野党候補の一本化を目指すべきである。野党はお互いにけなし合わないことだ。強大な自公の既得利権政治の前に、野党の違いはちっぽけだろう。立憲共産とか、第二自民とか言わないことだ。

立民は、各小選挙区の地方組織に任せるという宣言をすればいい、そして政権構想は

選挙後に考えると宣言すればいい。無責任と言われたら、選挙に表れた国民の意思を尊重すると言えばいい。維新が強ければ、立民・維新(国民)、共産が勢力を伸ばせば

立民・共産(社民・れいわ)連立政権。あるいは、立民・自民一部連立でもいい。国民は、不安定を恐れるな、政党任せではダメだ、官僚任せもダメ。俺らの意思で政権をつくるぞという考えに!

(6)選挙期間中の各候補の意見をぶつかり合いをテレビで見たいものだ。討論会方式がなぜできないんだろう。司会の仕方ではとても面白いものになるはずだけど。公選法に抵触なんてことがあるのかな?そんなら公選法を変えればいい。昔はやってたと思う。誰をよぶかなんてマスコミの判断で良い。

(7)私は石丸という候補を初めて知った。それがかの有名な蓮舫よりも上になるのが一番びっくりだ。各政党ともSNSの威力を考えるべきだ。衆愚政治になる可能性もあるが、もはやSNSを否定はできない。

(8)金の為、お騒がせの為、掲示板のっとり、政見放送のっとりにはびっくりした。規制は必要だ。自由は大切だけど、それにより、まともな民主主義が機能不全になるのはまずい。