2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

四匹の蛙の話

久しぶりに加藤周一「夕陽妄語」を読んだ。近頃の自分の気持ちを引き立ててくれる話を紹介する。1992年8月18日朝日新聞掲載のコラムのなかの挿話である。「三匹の蛙が牛乳の容器の中に落ちた。悲観主義者の蛙は、何をしてもどうせ駄目だからと考えて…

初めての裁判傍聴・・・福島原発事故裁判

昨日福島地方裁判所で、初めて裁判を傍聴した。裁判は、「生業(なりわい)を返せ、地域を返せ」福島原発訴訟である。 私は、原告団の一人なので本来は原告席なのであるが、原告席が少ないため、傍聴席に座ったわけである。いつものように、弁護団事務所前で…

びっくりしたこと、しなかったこと

隣家のおばあさん(89歳)がお昼頃亡くなった。同日夜、私の数少ない地元友人の兄が87歳で亡くなった。次の日、亡母の大友人が97歳で大往生した。まあ、通夜やら告別式やら忙しかった。しかしそれは少しびっくりしたこと。びっくりしたのは、どのお通…

安保状況は厳しくなったかーキューバ危機の頃と比べてー

前のブログで、キューバ危機について述べた。も一つ思ったことを書く。キューバ危機の頃に比べて日本をめぐる安全保障状況は、厳しくなったかどうかを考えてみたい。と言うのは、安倍自民党政権は、海外での自衛隊の活動拡大の理由が「日本をめぐる安保状況…

「かぐや姫の物語」を見て

妻がビデオにとっててくれた「かぐや姫の物語」をみた。感じたことを述べておく。(1)水彩画みたいな絵が実に美しい。(2)自然と人間と人工物の相互関係が実に懐かしい。(3)月の世界の人々が雲にのってやってくる時のあの音楽に興味をそそられた。極…

キューバ危機のころ〜自衛官の命について 、その他言いたいこと

昨年末以来、米国とキューバが関係改善の交渉を始めた。それで思い出すことがある。キューバ危機である。キューバ危機は、私が世界の動きに目覚めた最初である。それは、私が12歳、中学一年の時である。 1962年10月、テレビでは、こんなことを毎日言…

あの看板は残してほしい

昨日残念なニュースをきいた。双葉町が、かの有名な「原子力、明るい未来のエネルギー」という看板を今年秋に取り外すのだそうだ。老朽化がその理由とのことだ。残念である。 双葉の人たちにとっては、期待を裏切られ騙され町を失ったことの象徴でいやだろと…

合唱はいいなあー「くちびるに歌を」を見て

夜勤明けではありましたが、妻の誘いで名取(自宅から1時間弱)へ映画を見に行きました。運転は、妻にしてもらいました。見た映画は、「くちびるに歌を」でした。ネットで評判の高いもの(見た人の評判・・数は少なかった)を選んでいきました。眠ってしま…

「額田女王」を読んで

井上靖「額田女王」を読みました。白内障と加齢で文章を読むスピードがかなり落ちたと感じました。1年前でしたら多分一日・二日で読んでたものが四日かかりました。自由に好きなだけ本を読むと言うことが出来なくなりつつあります。困ったものです。加齢と…