安保状況は厳しくなったかーキューバ危機の頃と比べてー

前のブログで、キューバ危機について述べた。も一つ思ったことを書く。キューバ危機の頃に比べて日本をめぐる安全保障状況は、厳しくなったかどうかを考えてみたい。

と言うのは、安倍自民党政権は、海外での自衛隊の活動拡大の理由が「日本をめぐる安保状況が厳しくなったので」だからである。

キューバ危機の時は、米ソ冷戦の時代である。お互いを敵と考えていた。それぞれが原水爆を持ち、それを運搬するミサイルを持ってにらみ合っていた。キューバ危機では一触即発のところまで行った。

その頃毛沢東の中国は、日本を米帝国主義の手先といい、日帝打倒を叫んでいた。その二年後中国は、原爆製造に成功する。そのころ、日中に国交はなく、人、もの、金、情報の交流はほとんどなかった。

そのころに比べて、現在の日中関係は格段にいい。私はそう判断する。

米ソ冷戦はない。中国本土政府が国連に参加した。日中は、国交回復した。平和友好条約を結んでいる。資本は双方入り込んでいる。
中国人が日本で爆買し、日本人が中国製品を日常的に買う。今の方がキューバ危機のころに比べて良いのは明らかと思う。双方がお互いを必要としている。

1970年代〜80年代、日中は、仲良くしましょうねと言う雰囲気であった。
私が若いころ働いていた飯舘村原発事故で全村避難させられたあの村です)には、中国人の留学生(村の事業として農業技術習得)が来ていた。安い労働力としてではない。高等学校の留学生としてきていた。

それがなぜ悪くなった感じを受けるか。
中国は1990年代から高度成長を続け、2000年代になりGDPで日本を抜いた。その経済力で、強大な軍事力を築いてきた。また海洋進出・世界への経済進出を図っている。それで日本政府・国民は、危機感を持った。それが安保状況の悪化と言う言葉に国民がうなずく理由だろう。
しかし、世界への経済進出は、米英日仏露独いずれも同じである。他国への軍事力行使と言う面では、米英仏露中は同じである。
中国を特別視するのはまずい。翻って考えりゃー、米が日本を軍事侵略して従属させているのかもしれない。何せ、沖縄の人たちが普天間最低でも県外へと言っているのに、日本政府がそれを出来ないんだもの。日本は独立国家じゃないのかもね。

確かに中国の南シナ海東シナ海への進出姿勢は著しいが、領有の明確でない無人島を何とか自分のものにしようとしているだけである。それをいいとは思わないが、今現在沖縄をとろう、フィリッピンをとろうと言っているわけじゃない。まず、落ちついて考えよう。
危機をあおるのはよそう。

勿論中国が米英露仏と同じだからそれでいいというわけじゃない。どの国も軍事力にものを言わせての自己利益追及は、悪いのである。国連憲章の精神違反なのである。軍事力にものを言わせないやり方の日本国が正しいのである。

安保状況の悪化と言うが、それも専守防衛を変えなければならぬほどのことかどうかを考えなければならぬ。

民主・共産・社民は、旗を立てよ。従来の専守防衛で行くぞと。以下、前回と同じことなので省略。