アベノミクスは、やはりだめなのかもートヨタのベースアップ

3回目の3月11日がきました。あの震災から3年たったわけです。

数日前から、テレビや新聞では、東日本大震災の特集が目立ちます。3年前の地震津波原発事故は、あまりにも強烈で、タイムカプセルを開いたように眼前に思い浮かべることができます。多くの人がそうなんでしょう。「あの時こんな経験をした」。「俺も私も」。日本国民の共通体験なんですね。

しかし、共通体験と言いながら、人によって違うことも多いですね。たとえば、原発。私は「もうこりごりだ。電気料高くなったって原発いらない」と思うけど、「早く再稼働を」、なんて考える人もいます。けれどそれは無責任と思うなあ。も一度事故を起こせば日本は終わりなんだから。また放射性廃棄物を後世代に渡すのも無責任でしょう。

アンケートを見ると、反原発・反秘密法・反集団的自衛権と言う国民が多い。安倍政権の外交にも否定的な国民が多い。それなのになぜか安倍政権支持が半数ある。不思議ですね。多分それは、アベノミクスで景気がよくなって生活も安定と思ってのことでしょう。

私は近頃、アベノミクスはやはりだめなんだと思うようになりました。それは今日のトヨタのベースアップ報道で決定的にそう思いました。それは、安部政権も認めるように、給料が上がることがアベノミクスの成否のポイントだからです。好循環を作るカギだからです。

今日トヨタは、3000円弱のベースアップと言うニュースが流れました。3000円のベースアップで消費行動がアップするでしょうか。3000円×19か月(ボーナス含む)=約6万円UPです。年収600万の人が300万消費するとします。かかる消費税は、300万の3%で9万UPです。さしひき3万円のダウンです。消費は増えないでしょう。史上最高益のトヨタでこうですから、他の企業は推して知るべきでしょう。

トヨタに虐たげられている下請けの従業員は、消費を増やすことはできないでしょう。かつてトヨタに切られた非正規の人達ももちろん同様でしょう。需要の4番打者=個人消費が三振ですので、アベノミクスは失敗に終わりそうです。借金を増やし、コンクリート建造物を増やし、スタグフレーションを起こして終わりそうです。もともとアベノミクは、お金の供給を増やす、それだけで成長すると言うやり方です。それでは成長は、難しいと思います。

ではどうすればいいか。私はアベノミクス以前に言われていたダウンサイズに適応した経済・社会を考えるべきと思っています。