北朝鮮のICBM発射成功に思う/蒸し暑い

とうとう、私の苦手な蒸し暑い夏が来た。暑苦しい。気温は高くとも30℃くらいだから、他地方の人に悪いけど。ほんとの夏になれば、それはそれで、自分も夏仕様になるのだけれどね。また九州地方の度重なる洪水被害を考えれば、こちらは恵まれていると思う。しかし、こちらだって、いつ記録的豪雨なんてことになるかもしれない。あの巨大な太陽光発電基地(相馬市玉野)の行方が気になる。反対運動の一端を担おうと決心している。

それにしても、暑苦しい話ではある。

あの佐川理財局長の国税庁長官ご昇進である。「知らぬ存ぜぬ調べない、法令どうり」。あれが、通常の昇進コースという。官僚の手本だ!しかし悪い官僚の見本だ。官僚は国民のために存在するのに、国民の利益に関する情報を隠するのは、悪い官僚だ。そういう人が出世するというのは、暑苦しいなあ。蒸す。腐臭がする

文科大臣文科省の高級官僚を、厳重注意したという。義家副大臣も、守秘義務違反と官僚を脅かした。どちらも、官僚の情報漏れに対してである。政治が、自分の不利にならぬよう、有利になるよう官僚に圧力をかけているわけだ。政治側に不利な情報を、官僚が漏らさぬように、ということだ。しかし、情報は漏れた方が国民にはいいのだ。正しいことを知るのは、国民の利益の基本だ。行政の決定にかかわるすべてのことは、行政がきちんと保存し、きちんと公開するよう法改正をすべきである。正しい情報を漏らす官僚を、マスコミ・国民は守らねばならない。

まあ、政権交代して、前政権時代の情報を出すことにしたらいい


これまた暑苦しい話。

とうとう北朝鮮は、ICBMの開発に成功したようだ。核兵器小型化とそれのICBM搭載もまじかだろう。安倍首相も言うように、化学兵器のミサイル搭載はすでに可能である。どうしようか。

核ミサイル保持へまっしぐらの北朝鮮を抑えるためには、水も漏らさぬ経済制裁米国の軍事力行使しかないだろう。

クリントン政権の時、対北朝鮮・軍事力行使を考えたが、韓国の被害が大きく断念したという。ということは、北朝鮮核兵器ICBMを持った今、理性的に考えれば、米軍事力による解決は、無理ということである。

しからば、水も漏らさぬ経済制裁が可能か?日米韓は、中国に頼るほかない。ところが中国にとっては、北朝鮮が存在する方が有利と判断するため、水も漏らさぬ制裁をする可能性は低い。中国が日中韓の思うような経済封鎖をしても、ロシアがチャンスと見て北朝鮮に接近する。

結局、軍事力でも経済制裁でも北朝鮮を抑え込むのは、無理ということである。

北朝鮮の基本政策は何か。形式的には韓国を吸収しての朝鮮統一であろうが、軍事的にも経済的にも文化的にも世界世論上でも、それはまったく無理である。それは、金もわかっているだろう。そこで北朝鮮は、現体制の存続の保障を要求する。

米国も表面上、北朝鮮の現政権の体制転覆を目指さないと宣言している。それを勿論北は信じてない。だからこその核ミサイルだ。

しかし、妥協の余地がある。韓国に対話路線の大統領が登場したのも、妥協のチャンスである。問題は、北朝鮮核兵器ICBMを認めるかどうかである。

北朝鮮核兵器を持ち、ICBMを持とうとしている現在、そしてそれを阻止できないのだから、金が言う「核強国」としての北朝鮮の存在を認めるほかないのではあるまいか

なぜ北朝鮮は、国民生活を無視しても、世界中から制裁されても、核ミサイル開発に邁進するか、また北朝鮮の国民は、金政権の独裁=国民の人権無視を許しているのか。それは、朝鮮戦争がまだ終わってないからである。北朝鮮・中国と韓国・米国の戦争がまだ休戦中だからである。中国はこの戦線からとうに離脱している。となれば北朝鮮が核ミサイル開発に全身全霊をかけるのは当然だろう。

だから、万が一の米北の暴発に備えて、休戦協定を平和条約にして戦争状態に終止符を打つべきである。平和条約の基本は、一民族2国家、相互不可侵、双方の官民交流、双方の国民合意の上の、選挙による統一政府樹立であろう。そうすれば、他国が口出ししなければ(米中ロ)東西ドイツ統一のように、韓国体制の統一朝鮮ができるだろう。北朝鮮が強いものは軍事力しかない。(潜在的には資源があるそうだけど)戦争状態が終れば、韓国が北朝鮮を吸収するだろう。

遠い将来の、統一朝鮮が核兵器を持つか持たないか、それは統一朝鮮国に任せるほかないのではないか。

但し、日本は、米国も含むすべての核保有国に対して、例外なく核兵器を禁止すべきという立場で、いつでもどこでもどの国の人にでも、意見を発信すべきである。核兵器は、民間人を殺傷する国際法違反の兵器なのであるから。200の国のうち、核保有国は、北朝鮮も含めて一桁である。一桁の違法国の側に立つか、190か国の先頭に立つか、私は当然後者をとるべきと思う。世界唯一の戦争被爆国であるから、そうすべきである。

ある国が世界に誇れるもの。普遍的価値。カント風に言うなら、「常に同時に普遍的な原理として妥当するような行動原理」、簡単に言うなら、みんなに「それ正しい」と言ってもらえるもの。それは、日本の場合、・・・日本の持つ普遍的価値は、憲法の持つ平和主義だろう。

集団的自衛権による安全保障方式の失敗(=二つの大戦)を反省した集団安全保障方式各国主権を制限する国際法の支配(国連憲章)=法の支配≠力の支配が、戦後の、国際平和の軍事的面での安全保障であった。その先頭に立つ国家が日本国であった。それは、勝利した米国の理想であり、敗戦した日本国民の希望でもあった。その後東西冷戦下、米国は心変わりした。心変わりした米国に日本政府も追随した。日本国民の多数も追随したといえる。その結果、世界8位と称される軍事力を持つ自衛隊と日米軍事同盟≒集団的自衛権方式ができた。(安保法制=集団的自衛権

東西冷戦は終わった。まともな国家間の戦争は、起きる可能性が低いことが分かった。核兵器使用が極めて難しいこともわかった。(もちろん可能性が0ではない。すべては蓋然性である)

これから、集団安全保障方式と国際法の支配最優先の平和樹立の先頭に、日本は立つべきである。それには安保条約廃棄が前提である。勿論非軍事的日米友好条約に変化させるのである。皮肉にも!幸いにして!!現在世界位の自衛隊がある。これをてこに世界の戦後の平和を進める先頭に立とう。憲法にこれを明示してもよい=改憲もよい。(拙ブログ「竹の侵略(2)」本年2月13日後半)

だんだん話が、本日七夕の「お願い」札のようになってきたな(笑)お札なんてまずいな。短冊と言おう。でも俺、本気。(こういうと、ネトウヨは反応して、「お前、お星さまになって夢実現しろ!」なんていうんだろうな。)

北朝鮮が、核ICBMを持てば、米国の核の傘は幻想である。
北朝鮮が、日本を核攻撃した場合、米国は北朝鮮を核攻撃するか?だた一撃で殲滅できない以上、相手に反撃される。米国民の核被害を考えると、米国は日本を守らない可能性が高いと判断する。中国とも同様である。第二次日中戦争が起きた場合、米国は、日本を守らないと私は判断している。故に安保条約も見直した方がよい。

尚、何べんも言うが(本年4月17日拙ブログ「参戦するな」)、ご覧の通り安保法制に北を抑止する力はない。米国が理性を失った場合(武力攻撃)、北は、安保法制の日本が対北軍事行動すると考え、攻撃してくるだろう。あるいは政権が積極的に参戦するかもしれない。政権が参戦できないよう、北が日本を先制攻撃できる理由をなくすよう、早く安保法制を廃棄すべきである。

私のブログも、暑苦しいな。おんなじことの繰り返しだもの。

結語:暑苦しい。