手前勝手な解散・総選挙

今夕安倍首相は、28日に冒頭解散・総選挙を発表しました。縷々、説明がありました。それにしてもです。
いくら総理の専権事項といったって、あまりに身勝手な安倍総理の冒頭解散・総選挙じゃないですか。

もし、首相の言う通り、アベノミクスの完成のためというなら、解散の必要はなく、そのままやればいいわけです。消費税増税の際の使い道の変更のためなら、国会で審議して問題点を洗い出してから、総選挙をやるべきです。北朝鮮への対応には、与野党大差なく争点になりません。憲法改正については、一言も触れませんでした。争点にしたくないのでしょう。彼がしたい9条の改正には、今なお国民の反対が根強いからです。これらの首相の言う争点は、冒頭解散の理由になりません。冒頭解散の目的は別にあります。多くの人が思うように、「今なら勝てる」でしょう。


野党は、6月から憲法に基づいて臨時国会を要求しました。それに答えず、臨時国会と開いたとたん、解散・総選挙ですからね。臨時国会を開かないための臨時国会です。

野党の臨時国会要求の目的は、安倍夫妻の森友・加計疑惑、政権や自衛隊上層部の日報隠し疑惑の解明でした。それを、冒頭解散・総選挙というのは、疑惑隠しといわれても仕方ないんじゃないですか。疑惑隠しと「勝てるのは、今でしょ!の総選挙です。


そうは言っても、冒頭解散・総選挙作戦は、憲法違反ではないわけです。民進党の無様、野党の足並みの乱れを突く総選挙という作戦もありです。自分に勝てるチャンスがある時、仕掛けるのは、当然です。


これから選挙になりますので、最高権力者のこのような行為を有権者がどう考えるかが問題です。自分の疑惑隠しのため、手前勝手な解散総選挙をやる最高権力者を認めるかどうかだと思うのです。


午後1時30分から地元のスタンディングに行ってきました。気温は高かったのですが、時折さわやかな風が吹いて秋を感じました。
参加者は、私も含めて4名でした。

寂しい人数ですが、それを補ってくれたのは小学生たちでした。今日は年生たちでした。子供たちの方から積極的にプラカードを読んだりしました。

プラカードを持っているのは、妻です。彼女の話によると、小学生たちは、北朝鮮にも興味を持っていて
北朝鮮なんかミサイルで攻撃してやる
乗り込んでいって、ピストル奪って金を撃ち殺ろす
なんて言ってたそうです。金正恩氏やトランプ氏や安倍氏過激な発言に影響されているのでしょうか。
戦前、日本が戦争に傾いたとき、子供たちも威勢のいい発言をしていました。「中国は生意気、やつつけろ」「米国何するものぞ」などなど。やはり今は戦前なのかもしれません。この子供たちが戦争体験者にならないといいのですが。

今日の私のプラカードは、次の二つです。

小学生は、[隠し]を読めたのですが、自己中は読めませんでした。でも「おのれ」という読みは習っていたようです。

今日作ったものです。総選挙は、各党が、どのような未来を描くのかも大事でしょうけど、多数を持つ政権党のこれまでの政治の評価が、より大きいウエートを置くべきでしょう。

今日の午後、小池新党の発表がありました。政策の中味はあまりないものでした。希望の政策とまとめてましたが、どの党の政策だって、国民の希望を実現するためのものでしょう。また、各方面の受け狙いという感じもしました。まあ、これは、どの党も同じだと思います。小池新党は、国会議員も確定してなく、性格と政策が未です。戦前回帰の中山さんも入るようですので、危険性をも感じます。また、民進・自民からも入るようですので、候補者の「駆け込み寺」「選挙互助団体」と揶揄されても仕方ない存在でしょう。そんな小池新党が結構期待を集めているということにがっかりしてます。

繰り返しになりますが、判断の一番大事な要素は、安倍政治への評価だと思います。
アベノミクスで、豊かさを感じるか特定秘密保護法や安保法や共謀罪をどう評価するか。それを成立させた手法は、妥当か、です。私はアベノミクスを評価しません。また安倍政治の手法は嫌いです。安倍政治は、選挙で経済を言って、大勝すると、強行手段で、戦後の良さを否定する法律を作っていきました。このような政治を阻止するためには、一人区での野党共闘が、ぜひ必要と思いますが、一体全体どうなります事やら。