将来への不安

昨日、関西に住むが、脳梗塞で緊急入院したと、弟の息子から連絡があった。

左半身不随で、すぐ手術をしたとのことである。彼の妻は、ずっと前から精神障害を抱えている。息子も小学校から不登校気味になり、中学は御情けで卒業させてもらったのである。息子は、働けるときと引きこもりの時があり、弟が一家の大黒柱であった。その彼が、脳梗塞になるとは、・・・今後どうなるんだろう。心配である。幸い、息子は、今現在働いており「自分が働かなければ」と、昨日言ったので、少し安心したが。

そんなことがあると、将来への不安が募る。自分の親戚や知人・隣人を考えると、それぞれ、心配ごとを抱えている。


中学時代以来の友人は、脳梗塞の後遺症はないが、独身である。一番近くにいる従弟も独身で、父親と二人暮らしである。隣近所でも50歳から60歳代の独身男性が多い。病気などしたらどうするんだろうか。他人事ながら不安になる。


私も含めてであるが、将来介護を必要とする高齢者とその予備軍は極めて多い。日本の社会は、この負担に耐えられるのだろうか。ひどく不安になる。


不安な気持ちは、若者とて同様だろう。


今の若者が高齢者になる2060年ごろ高齢化率は40%以上となるという数値を見た。当たり前だ。子供が少ないんだもの。2060年ごろ、人口は9000万人台という予測もある。

2060年の100年前、1960年ころ町には子供があふれていた。NHKの朝ドラ[ひよっこ」 を見ていつも思う。日本は、貧乏だけれど活気があったなあ、と。


衰退期の日本。


現在の少子高齢社会の到来は、ずっと前から予測されていた。危機も言われていた。でも有効な手を打ってこなかった。若者が結婚して、子供を生めるような政策をすべきだったのだ。政府も自治体も企業も労組も、十分な対策をしてこなかったのだ。

今更仕方ない。今からどうするか?

やらなければならないことは二つ。高齢者の生活保障と若者への手厚い支援だ。片方だけとはいかない。
まずは、近時の政策=アベノミクスを検証しなければならない。

アベノミクスは、

「金融緩和・財政出動規制緩和2%のインフレ→消費拡大→経済成長→給料増加→消費増大→インフレ→皆豊かに」のような好循環を目指したのではなかったか。

現実には、%のインフレを起こすことは出来なかった。
消費拡大・経済成長も起きなかった。起きたのは円の供給増大→円安・株高であった。つまりは、このやり方では、ダメなのである。


2つの課題をやるためには、政府の再分配機能を働かせるほかない

アベノミクスを、お金で見てみると
公債(国債・地方債)2013年 1200兆円→ 2017年 1300兆円(借金)
純公債        2013年 600兆円 → 2017年  650兆円(借金−保有金融資産)
個人金融資産    2013年 1700兆円→ 2017年 1800兆円

アベノミクスは、国家が100兆円の借金をして、それを、個人金融資産に回した、といえる。

個人金融資産は、高齢者が70%前後を持つ。ただし、高齢者の30%近くは金融資産を持っていない。つまりは高齢者間の格差が大きいのである。

以下は想像である。(調べる能力不足、ネットで検索してもうまく情報にアクセスできない)
アベノミクスの結果、元々金持ちの高齢者がさらに金融資産を増やしたのではないか。ここから税金でお金をもらい、高齢者の生活保障、若者の支援に使うのがよいと思う。

具体的には、株式・信託の売買益と配当金の増税(現在20%を40%にとか)。贈与税相続税の強化等である。-基礎的控除=3000万+相続人一人当たり600万は、そのままで、これを超える部分に段階的に累進税率を高めるのである。例えば基礎控除を超えて、1000万までは20%、5000万までは30%、1億までは50%、5億までは60%、それ以上は100%なんてことである。そうすりゃ、金持ちの消費は、増えるだろう。法人税は元に戻す(現在よりの増税やむなし、内部留保が増えている故)消費税は、大衆課税故に(逆進税)据え置き

尚、衰退する日本に、軍備拡張競争は無理だし、(外交上、賢く振舞おう)、東京オリンピックへのお金も、2つの課題に回せばよい。巨大な防潮堤も不要。新しい道路・鉄道も原則不要。ダムも防災面から最低限度の浚渫・新設に抑える。原発は出来るだけ早くにし、省エネ技術・省エネ生活に投資。

あーあ、またおんなじこと言っちゃった。